
初めてのアリ組。 組みというのは板の片方を凸、もう片方を凹に削ってはめ込む技法だ。その中でアリ組というのは凸のでっぱり凹のへこみが台形になっていて、横からグイッとはめ込めばもう外れないという組み方だ。木造建築をはじめ、家具や小物などいろいろな場面で使われている。 なぜ「アリ」と言うのかと言えば台形の形が「蟻」の頭に見えるからとかなんとか。 アリ錐という刃を使うのだけど初めて使う刃なので、柔らかい杉材に4mmの深さで掘ってみた。 自分で何か小物を作る場合、接着はボンドだけで済ませることが多いのだけど、どうしてもアリ組にしたいものがある。それが鍋のフタだ。 鍋のフタは丸なり四角なりの板に取っ手を付けるだけなのだけど、ボンドは耐水・耐熱性のものでも60℃ほどが限界なのでグツグツと煮えたぎる鍋の上で水蒸気や高熱にさらされ続ける鍋のフタに使うには力不足だ。 今日は深さ4mmだったけれど2倍の8mm程で掘れるようになれば、鍋のフタは他人の手に渡っても安心なレベルになると思う。 |