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いまから約7〜6億年前、光合成を行なうシアノバクテリア (藍藻類) の繁殖によって大気中の二酸化炭素が減り、地球の温室効果が失われました。その結果、急速に寒冷化して、南極と北極の氷床が地球全体に広がったと考えられています。
これを全球凍結や雪球地球 (スノーボールアース)と言います。全球凍結は、このときに2度、それ以前の23億年前頃にも1度あったと考えられています。全球凍結の時代、生物はどうしていたのかというと多くの生物が死滅しました。
地球に降り注ぐ太陽エネルギーの60%以上が白い氷に跳ね返され、生物のほとんどが死滅したと考えられています。しかし、深海の熱水噴出孔の近くや火山活動で氷が溶けた場所などで、生き延びた生物もいました。
地球全体を覆っていた氷はどうやって溶けたのかいうと二酸化炭素が増加し、温暖化が進んだことにより溶けました。1000mにもおよぶ厚さの氷の下でもマグマは活動していました。
マグマに溶け込んだ火山ガスが氷の割れ目から地上へと放出され、二酸化炭素が大気中に蓄積しました。温室効果によって気温は上がり、氷が溶け、やがて地表の温度は50℃にもなったと考えられています。全球凍結から数百万〜数千万年後のことです。
全球凍結を終えた地球はどうなったのかといいますと軟体動物の楽園になりました。最後の全球凍結が終わった5億8000万年前に、数cmから2mにおよぶ、葉のような扁平な形の生物や軟体動物に似た生物が多く誕生したと考えられています。
捕食・食の関係がないのが特徴で、これらの殻を持たない無脊椎動物の化石が、オーストラリア南部の丘陵で最初に見つかり、「エディアカラ動物群」と呼ばれています。南極以外のすべての大陸からエディアカラ動物の化石が発見されています。
エディアカラ動物群は何を食べていたのかといいますと何も食べていませんでした。皮膚を通して代謝を行なっていたとも、体に大量の光合成生物を寄生させて共生していたとも言われます。また、海中の有機物を集め、呼吸していたとも言われます。
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