| ブリーゼの独演会で久方ぶりに塩鯛さんの落語を聴きました。 たしか5月の動楽亭昼席での「くっしゃみ講釈」には声に元気さが足りないように感じました。 こないだの「ちちんぷいぷい」では「これがホンマの塩鯛?」という激ヤセのお顔が映し出されていました。 少しく心配しておりましたが 一席目の「鯛」から、いつもの塩鯛さんが語っておられていて 「くっしゃみ講釈」「へっつい幽霊」は、これぞ芸術祭優秀賞(どころか大賞でありましょう)というカンペキな高座でしたね。 来年65歳だそうですが、米朝師匠が大ホールでの独演会を引退された年齢を考えますとまだまだ10年以上もあります。どうか健康体でバリバリ落語を聴かせて下さい。
頭の片隅で枝雀版を想いながら紅雀さんの「親子酒」を聴いておりましたら、(小鯛さんの「時うどん」と重なるので)うどん屋のシーンをばっさりカットしたのには仰天しました。これが約四半世紀の芸歴の凄みでありましょう。
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