先日、海上自衛隊の船「うくしま」が火災で沈没しました。 「うくしま」は掃海艇といわれるもので海中の機雷を処理するのが目的で作られていますが、機雷の中には磁気に反応して爆発するタイプもあるので、船体は磁気を帯びやすい金属ではなく、木で作られているのだそうです。 映画『ゴジラ-1.0』でもそのような描写がありました。 木造船は今では作る技術が衰退してしまい、現在はFRP(繊維強化プラスチック)に置き換えられていますが、FRPも比較的低温で発火し、一度燃え出すとガスが発生したり消えにくかったりと、火災への対応ができているわけではありません。 いかにも木造で作られていそうな「屋形船」もFRPが増えており、都内で木造なのは一隻だけになったそうです。 数年前に屋形船の火災がありましたが、その船もFRPだったそうです。 FRPのリサイクルは始まっていますが、まだまだ難しい問題だそうです。 エコの観点から見れば、土から出来て土に戻る材料で物作りするのが一番かと思っています。 エコ的にも実用的にも情緒的にも木の船を作る技術は、ぜひとも継承していって欲しいと思うところです。 |