
スターバックスでの展示用に作った金魚鉢と魚と水草兼指輪ホルダーの展示台。 魚は赤い金魚のほうがよかったかな。 自分の通っていた小学校では冬の間、使っていないプールで魚を飼っていた。 夏場になってプール開きが近くなると5年生の希望者がそのプールで釣りをするという慣例の行事があった。 釣りなどほとんどやったことは無かったのだけれど、親に釣り竿と仕掛けを買ってもらって参加してみた。 5年1組から始まり1時間ごとに2組、3組と順番に釣ることになっていて、幸い5年1組だった自分はまだ誰も手を着けていない魚の濃い「漁場」に参加することが出来た。 ビギナーズラックとはこのことで、クラスで一番最初に赤い金魚を釣り上げることができた。小さな金魚だったけれど、竿に伝わる微妙な振動と釣り上げた時の周囲からの歓声がうれしかった。 そろそろ1時間が経とうとするころ、自分の向かい側で釣っていた坪井君の竿が大きくしなり水面を糸が左右に走り、皆が注目するなかで大きな鯉を釣り上げた時、周囲からは自分の時以上の歓声があがった。 最初に釣り上げた自分と一番の大物をつりあげた坪井君はそれがきっかけで仲良くなり、毎週末は一緒に多摩川へ釣りへ行くようになっていた。 坪井君の現在は九州のほうの大学で医学部の名誉教授となり、退陣後は新たに病院を作って院長として活躍中だそうだ。いまだに鯉と金魚の差のままだな。 まあ、金魚には金魚の生き方があるだろう、ということにしておきたい。 |