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こんにちは。
供花(くげ)にも蝉しぐれか 愁いなす少女は夕の窓から 日に灼け水のぬるさの片蔭 肩にふれ髪にふれ少年少女よ 晴れがましく坑夫ら杭を打つこと まな板打ち叩かれ夕刻お知らせする なんぼう煙吐くことの私はぬけがら 夜のまんなかのねむり薬を乞う めしのこぼれのひっそり閑とし 朝のはじまりのほろほろ灰落ち よろよろ落ちて金蚊(かなぶん) 日洩れて徒花 さみしさは夕めしの匂い 木蔭にて式の終わりを 夏の盛りで門番している 今日終るきりぎりすである ゆっくりと一服の夕色がある 殺す気なく夜の蚊はたいて 迷い猫おまえも ピリオドのごとく灰とす
..2016/07/30(土) 11:06 No.650
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