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とおい雨音に寝息の重なる(秋琳) 夜ふけの雨やみサイダー色(秋琳) 雨音に雪まじりふと止む(秋琳) 六月の雨すらりとながれ屋根にわれる(恭平) ふるふる雨の温かさに草のにおいとなっていた(恭平) 洗濯機まわる町じゅう白いよろこび (吉明) 君雨をゆく防人は傘を持たない(土昜) ゲリラ豪雨とつぜん微笑み行き止まり(吉明) 雨ふらぬことつつまれず体は夏日のしろさ(教平) 蚊取り線香と雨のかおり混じる間に写真立て(教平) 水たまりはわざわざの長ぐつ(崇譜) その強弱を聴く夜半の雨足(はるか) 墓参の日合歓のピンク滲んでいる(はるか) 雨の思い出花火輝く一家かな我は走り去るのみ(かつかぺきろう) 梅雨明けを忌みて北の地へ踏み迷ふ(水村) 風も夕暮れるかそして雨(水村) 老いし背中のしょぼしょぼと濡れて(水村)
*ご投句頂いた順です。 海紅機関誌に掲載の予定です。 おひとりさま1句づつになるかと思いますので、2句以上の方はよろしければお選びくださいませ。
..2016/08/03(水) 12:39 No.657
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