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No.717 への▼返信フォームです。

 ■ 灯
   ++ 独火 (元 直治)    

 

はや三月ですね。

もうすぐ春の燦々と草もゆ
漣一つの灯を泛せたる
我が物音なく雨俄かにふる
人が死ぬ映画の身につまされる
雑踏はたと凪がれジャズ洩れ来る
冬の水しんみり漱ぎいる
白い花咲かせ灯のしずかさ
小鳥淋しや昏れている
風吹く香の匂い
もやの中火を吹く塔ある
冬日仄めく音楽といる
白翅へたりと死んでいる
水音淋しく暗の中なる
漣さゞなみ冬日仄かなる
遠く帆のふれ心ほつれる
ある日は人恋しさのわが頬にふれ
たった一つの灯を消し心ぐれて来る

(添削自句拾選)
春花どこで死んでをるやら
灯り乏しくぼそぼそ喰らい
消しそびれた水音聞いている
こんな淋しい傷をみずから撫でてやる
心労吹き抜けて青風
死ねそうな池の大いさ
雨の座敷で父と子といる
夏の名残を灰皿としている
袖のぬくもり冬が来ている
春の夜こんなしずかにとしをとるのか
生きるつとめの汗をすべらす

..2017/02/28(火) 20:42 No.717

 ■ Re:灯    ++ 洲    
 

「ひとりび」さん?「どくか」さん?…号を変えられたのですね。
よい船出となりますよう!

漣さゞなみ冬日仄かなる
 リズムも景もいいですね。

雨の座敷で父と子といる
生きるつとめの汗をすべらす
 直されたんですね。最近、小津夜景とか気になって憧れたりもするのですが、やはり、わかりやすくてなおかつ深い句…が個人的には好きです。




..2017/03/12(日) 16:49 No.719
 ■ Re:灯    ++ 直治    
 

洲さん

コメントうれしいです。
どくほ、と読みます。以後宜しくお願い致します。
漣の句は、海で詠んだものです。
海を見ると、自然と心がほぐされるので不思議ですね。
添削しました。生きるつとめの、はそのままですが。
肉体労働をしていた時に詠んで、お蔵になっていたのを引き出しました。
小津夜景さん、フラワーズカンフーの方ですよね。
私も惹かれるところはありますが、佐藤文香さんなどの方が好みです。
理解できるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。
わかりやすくてなおかつ深い句、尤もです。堅実な作句をしたいですね。
これからも宜しくお願い致します。

独火

..2017/03/13(月) 10:45 No.720
 ■ Re:灯    ++ 洲    
 

こちらこそよろしくお願いいたします!


..2017/03/15(水) 19:39 No.721


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