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膝に雨の破片をもらう 廃工場に夜の闇がきしむ 朝陽に朝帰りのおかしさ さっさとお祈り終わらせて人ごみをぬける 朝の待合室で笑えない話きいてる 奴隷あつかいうけていると同僚が笑う夕暮 酔ったみんなで駐車場のあかるい月 飼っていた鳥が死んだ埋めた話 月のぬくもりにさえざえと橋渡る しずかな郊外の夏の空をあるく 叔父にもてなされて花火見ている 夏にしか鳴かない虫が鳴くコンビニへ行く ひとりだけ取り残されたような歩道橋の灯り 黄昏にかすんで橋の向こうの顔が見えない 死んだ花に秋の陽のよりそう 虫の音もない秋の暗さに我が身をひたす 祖母のよくできた朝食に手あわす 流れついた宿で雪の予報
..2020/07/04(土) 12:26 No.800
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