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 ■ 2022年6月19日(日)
   ++ 田中恭平    

 


夜に火と共に在る梅雨寒

夜がふりくる眼で受けとめる

とっちらかった部屋の動きたい気持ち

ひさびさよく起きていてぢっと物見る

神もなく仏もなくてセブンスター

妻は猫の匂いするベッドで眠る



ひさびさ良い目覚めから窓開けはなつ

よい目覚めから煙草に火を点ける

新居の裏に置かれた灰皿濡れている

妻が起きて私が起きてアイスコーヒー

なにか羽織ろう梅雨寒の朝(あした)

未だぼうっとしつつ自由律俳句書く

陽のどちらから出る、庭に立つ

風はひえびえお日様にこにこ

目に明るい檸檬柄のカーテンだ

そして落ち着く長い日曜のはじまり

雨はやんで小鳥ひくく飛ぶ朝



..2022/06/19(日) 05:44 No.835



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