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夜に火と共に在る梅雨寒
夜がふりくる眼で受けとめる
とっちらかった部屋の動きたい気持ち
ひさびさよく起きていてぢっと物見る
神もなく仏もなくてセブンスター
妻は猫の匂いするベッドで眠る
〇
ひさびさ良い目覚めから窓開けはなつ
よい目覚めから煙草に火を点ける
新居の裏に置かれた灰皿濡れている
妻が起きて私が起きてアイスコーヒー
なにか羽織ろう梅雨寒の朝(あした)
未だぼうっとしつつ自由律俳句書く
陽のどちらから出る、庭に立つ
風はひえびえお日様にこにこ
目に明るい檸檬柄のカーテンだ
そして落ち着く長い日曜のはじまり
雨はやんで小鳥ひくく飛ぶ朝
..2022/06/19(日) 05:44 No.835
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