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あたらしい靴を揃えて家にあがる
帰りだしたとたん雨して
シャワー浴びて昨日の罪をながす
そして救われず砂利踏みにゆく
草ゞは増えていて去る
ずっと煙草を耐えたひとひでした
つかれた顔に妻は笑った
レモンジュース頂いてありがたい妻よ
明日はこずかい日らしい、たんぽぽの葉
風呂を磨いて水につかれて
冷房涼しく詩を作らしむ
妻の悩みの小さな庭に草ふえて
さびしくはない、あたたかい砂利
もう若くない、この道に決めた
ただ句作できるかと夕陽問うてくる
罪あればゆったりできない私が歩く
罰されることも許されることもなく、川
帰って箸でフライパン叩くおと
耐えて煙草のまっしろさ
..2022/07/07(木) 16:51 No.861
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