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朝のコーヒーと数本の煙草で生む空間
妻が卵かけご飯へ出汁を垂らしてくれたにこにこ
あさやけを認めつつ働けない身を罰したくある
初秋の涼しさにそれでも冷房を効かすこと
どこか父の身を案じつつ本を積んでゆく
放っておいて欲しい気持ちがあり庭に出た
草〃の茂りのとおく一草二草
辺境だとおもう孤独にしてインターネット空間
きのうはバスに乗りきらきらの中を汗していた
きのうはステーキを平らげふたり駐車場十三時
文章長さへ行き今短さに行く・・・サティはあるか
道(タオ)を行くこと左を歩くこと文化的に右だが
猫は堂々車道に死んでいる
生きてあることさいわいにしてなりたいしずく
変身願望の、ついついラッキーストライクを喫う
蕪村へ糸瓜の句を認め目をやれば陽のひかり
小便する狭い空間にしてやっとのしごとだ
涼しさ朝の涼しさ鎌倉のいもうとの誕生日
お義父さんに妻に心配かけた秋薔薇を紙で包む
この朝の生きてあることそうして徐々に汚れてゆくこと
..2023/08/29(火) 16:13 No.1111
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