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途中経過です。
なにを探して雨のひとりで(直治) ふたりを閉じて雨曇りのまど(直治) 泣けない代わりに雨だれを聴いている(土昜) トカトントンと聞こえた気のする六月の雨(土昜) にんべんが憂う細く優しい雨(土昜) 彼岸を満たす雨後の数瞬(秋琳) 梅雨入りの日が暮れる淡色(秋琳) はみ出したぬかるみにゴムの長靴(吉明) 雨とカッパと傘ばかり目の前(祖啓) 雨にけぶった心臓を探しに行く (麻由可) もういいじゃないか雨が肩をたたく(聡) 雨は京都へもどりたいのぞみの窓(崇譜) 雨が欲しいのか山法師どんより梅雨の空(太公望) コーヒーミルたどたどしく雨粒連れてきた(由紀) 考え続けるロダン上野に雨また雨(いちろう)
..2016/06/18(土) 16:49 No.615
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