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2022年8月6日(土)
真夜中目覚めてチョコレートを頬ばる
芥川龍之介の夢に目覚めてまっくらな外
終わった夢をまだ見ようとする
すずしい暗さ、氷を噛む
妻も起きて互いコーヒー飲んでいた
広島忌 善人を偽りつつ目を閉じる無となる
夏痩せした腹を妻がふれている
よく寝た、吐く息のなかに佇む
書きつづくこと憐れむこと 夏の果て
ごめんと言われごめんと返し何か哀しい
何もしない贅沢に座している
案山子としてわたしに香るインクの匂い
水を飲み水となり又眠り
真夜中腹へって廊下に立ちつづく
神の暴れる頭を抑えベッドにこの身を放り投げ
眠れない真夜中の永くなる
妻を眺めて暇をつぶす
..2022/08/06(土) 03:30 No.896
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