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[801] 参加しました |
takkin ++ ..2024/01/28(日) 12:27 |
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つか事務所の同窓会イベントに参加してきました。 貴重な映像と濃いお話、購入したサイン本を受け取る際には石丸さんと握手もできて最高の夜でした。 当日のレポートが記事になっています。
ステージナタリー https://natalie.mu/stage/news/558780
スタート前には客席に大津あきらさんの懐かしい曲の数々が流れていました。 自分の17〜18歳ぐらいの頃を思い出し感傷的になっていたところに「いつも心に太陽を」ダイジェスト版の上映開始。映像を見ながらバーっと当時のことが蘇りました。 上映が終わって照明がつくと舞台には風間さん平田さん根岸さん石丸さん井上さん岡本さん酒井さん長谷川さんがずらりと並んでいて、もう涙目です。 まさか泣くとは思わなかったのに勢ぞろいはさすがにやばい。また皆さん年を重ねた現在の姿がとても素敵で、充実した役者人生を送ってこられたことの証しのように思いました。 「広島に原爆を落とす日」の稽古場風景の映像が、セールスのために電気屋さんが持ってきたビデオカメラでお試しで撮影させたもので、結局ビデオカメラは買わなかった話が面白かった。でもその時に購入していたらもっと映像が残っていたのでは?と残念に思ったり。当時つかさんは「消え去ってこそ演劇」と公言していて、映像に残ることを拒否していましたから、稽古風景も同じ感覚だったのかな。 風間・平田のエピソードはいろんなところでお話されていますが、酒井さんや井上さん岡本さんのつかさんとのエピソードをご本人から聞ける機会は今までなかったので、貴重な機会に立ち会えて本当に嬉しかったです。 つか演劇の魅力のひとつに既存の音楽の絶妙な使い方があると思うのですが、そのあたりのことも少し触れられていて満足でした。 あとVAN99ホールでの「ストリッパー物語」も流れました。もう50年近く前の映像で根岸さんも三浦洋一さんも20歳そこそこだったと聞いて驚愕。でも私が初めてつか芝居を観たとき平田さんはまだ25歳だったのでやはり「すごい人は若い時からすごい」のでしょう。 加藤健一さんが映像でコメントを寄せていたり話に何度か角替和枝さんの名前が登場したり登壇していないメンバーにも愛情を感じましたし、長谷川さんの口から高野さんが亡くなっていたことを明かされたのもジンときました。 つかさんが厳しかったから役者同士の結束が強いのか、たまたま相性の合う人たちが集まったのかはわかりませんが、今でも皆さん仲良しで、何かあるとすぐに集まる関係だというのが本当に素敵だと思います。
何か事件があるたびに「つかさんならどう書くだろう?」と今も考えます。コンプライアンスが厳しくなって誰もがSNSで意見を発信できる時代に、つかさんが生きていたらどう演出するのだろう?とも。くるくると逆転するSM関係とか嗜虐と被虐の駆け引きとか誤解されやすい表現が多いけれど、本質的には弱者が輝くのがつか芝居だと思います。 ただ旧つか事務所にあった軽やかさや笑いが復活後にはだんだん見られなくなっていきました。つか芝居に慣れていた自分でも後期の描写は重すぎて辛く感じることが多かったです。古い紋切型の多用もなんだかなあと思っていました。 今もつか芝居は盛んに上演されていて北区つか劇団出身のベテランから生前のつかさんを知らない若手まで様々な役者さんが演じている人気の演目です。ノスタルジーで語るのは違うかもしれませんが、やはり私にとってのつか芝居は1982年でいったん終わっています。 今回上梓された「つかこうへい正伝2」は解散した1982年から1987年のつかさんにまつわるエピソードが書かれているとのこと。今日から読もうと思います。楽しみです。
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