（ひとつ下のスレッド、たむちさんの書き込みへのレスです） 
「やっつけ仕事」だったのは認める。全力で認める(笑) 
でも、作品への想いが薄いというのはちょっと違うかな、私の場合ね。 
 
昨日ねこさんの問いかけがずっと引っかかってました。 
もこもこは「かさじぞう」というお話の何を見せたくて人形劇にしたのか、ということ。 
ねこさんだったら１番の見せ場は地蔵が動く場面であり 
そこをしっかり、楽しく見せられるような作りにしたであろうとのこと。 
 
もこもこの答えはなんとも情けない。 
　　とにかく時間がなかったから… 
　　手持ちの人形を使って何かできないかと… 
　　キャストも少なめにしないと… 
　　それなら「かさじぞう」でいいんじゃない？ 
　　前に１度したことあるし… 
ああ、情けない。 
 
でも、考えた。 
時間があったとしても、もしかしたらもこもこの「かさじぞう」はあんな作りになったのではないか？ 
 
私にとっての「かさじぞう」は保母をしていた頃の紙芝居。 
帰ってきたおじいさんを迎えるばあさまのこのひと言。 
　　 
　　そりゃあ　いいくどく　なさいましたなあ 
 
くどく…？ああ、「功徳」ね。 
仏教用語だよね。 
何でそんな言葉を子ども向けの紙芝居に使ったのか、作者の意図はわからないけれど 
私はじ〜〜〜んときちゃったんですよ。 
　 
私にとっての「かさじぞう」の魅力は 
貧しいながらも寄り添って生きるじいさまとばあさま。 
感謝の気持ちと前向きな生き方。 
それを表現したかったんだと思います。 
 
でも！ 
それって、語りや読み聞かせでできることなんだよね。 
うんうん、だんだん見えてきたぞ。 
つまり、もこもこにとっての人形劇は、お話をより楽しく見せるためのもの。 
楽しさを膨らますためのもの。 
でも、人形劇ってそれだけじゃないんじゃないか。 
読んだり聞いたりした時とはまったく違った楽しさを創り出さなければ 
人形劇にする意味が薄いんじゃないか。 
 
２次元から３次元に変わったとき、 
紙の上に張り付いていたキャラクターが動き出したとき 
新しく生まれる思いもかけない楽しさ、おもしろさ、興味深さ。 
そういう視点で人形劇に取り組んだことがなかったんじゃないだろうか。 
もこもこの人形劇が「まじめ」と評されるのは、そんな理由もあるんじゃないか。 
 
もちろん、もこもこは「おはなしの会」であり、人形劇団ではないです。 
お話を大事にすることは大前提。 
それなら人形劇にこだわることもないのではないか。 
　　文化祭があるから人形劇をつくらなきゃ 
　　オファーがあったから人形劇をしなくちゃ 
そんなふうにあせる必要はないのではないか。 
 
それでも人形劇をやりたいのか？ 
 
そんなに堅苦しく考えなくていいよ、という声も聞こえてきそうです。 
そんなふうに突き詰められるといやになっちゃう人もいるでしょう。 
でも今までなんとなくやってきたことを、見つめなおすいい機会なのかもしれません。 
「長生きの会もこもこ」になるためにね！ 
 
ひとまずは「かさじぞう」を大急ぎで仕立て直し。 
目標！じいさまとばあさまの演技力アップ！