水戸滞在中。 桑の木の伐採4日目。 外へ出ると、近所のおじさんがウチの桑の木に殺虫剤をかけていた。自分の庭のアブラムシ退治をしていたら薬があまったのでかけてみたのだそうだ。しかしまあ、肩から下げるような大掛かりな殺虫剤の噴霧器を個人で持っている人がいるとは、さすがに田舎暮らしだ。とかなんとか言っているうちに隣近所のおばさん達も見物にやってきた。何かしらゴソゴソやり始めると人が集まってきたり手伝ってくれたりするあたりも田舎の良いところか。 桑の葉がこれだけやられているのに他の木に移らないのは、アメリカシロヒトリが美味しい葉っぱを知ってるからだとおばさん達は口々に言っていた。そもそも桑の葉はカイコの好物なのだから、同じく蛾のアメリカシロヒトリがついてもおかしくないのだそうだ。そういえばそばにある南天の木にはまったく被害がない。 アメリカシロヒトリは成虫になると、白くて小さなカワイイ蛾になる。1匹2匹なら駆除する気などおきない生き物なんだが、幼虫をほっておけば木が枯れ果てるまで食い尽くすので放置することも出来ない。名前の通りのアメリカ由来の外来種なので、日本には天敵がいないというのも被害が広がりやすい要因のひとつなのだろう。 |