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「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
海紅Webには http://kaikoh-web.sakura.ne.jp/WordPress/ からどうぞ。

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 ■ ふたりカップアイス食べてにこにこ
   ++ 田中恭平    
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2023年2月12日(日) 自由律俳句


最後の、最後の?最後の!禁煙はじめました

ふたりカップアイス食べてにこにこ

立春ふたりカップアイス食べてにこにこ

妻うたたねする、春めいて

紫色の空の、えらいひとが亡くなったか


今晩もコンビニ弁当にして妻よく眠る

明日の仕事気にかけつつ自由律俳句

酒は飲めない煙草はやめた、春風より拾う

あの空が私の小説

きみは普通の日々を生きないとして祈りを捧げ


 敢えて定型
豊かなる大地に散るや梅の花

歩いて帰って横になって春

つかれているひとり飯を食ってしまおうか

妻の眠りの深さその鼾

菜の花忌、語りべはとおく現代日本



..2023/02/12(日) 17:14 No.1021






 ■ 朝寝していい夢をみて
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

2023年2月12日(日) 自由律俳句


朝寝していい夢をみて

わかっちゃいるけど西の空

炬燵で妻が寝ている、風邪ひくぞ

煙草という偽物の幸福でもいい

午後にはわたし心変わりしないかな


妻が目覚めて書斎にやってきてくれた

妻のあかぎれがひどい、クリーム塗っている

日の出にあらたなる心かな

山頭火全句集に心を向ける

いい夢に現実の貧しさかよ


書くに書いてじぶんを燃やす

朝から妻を困らせてしまった

春らしく梅の香に蜂がきている

雲が流れている雑巾を絞っている

皿洗いしてたまに空を眺めにゆく


..2023/02/12(日) 07:35 No.1020






 ■ 梅に小鳥の昨日は温かかった
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

2023年2月12日(日) 自由律俳句


本日は山頭火全句集に向かい合う

病んだ身の置きどころなし、春の夜

未だ寒く陽を恋うて、深夜

いつの日か何者かへとなれるかな

おそるおそる吸う煙草の、ふるえている


つかれている妻が居間を片づけてくれていた

文学にじぶんをぶつけて書く夜

阿弥陀信じたじぶん疑い深い夜

妹にできることあらず、信じる

梅に小鳥の昨日は温かかった


喉の渇きのブラックコーヒー摂りましょう

寒々とした廊下に立つ

どこかさびしみの、心歪んでいるか

くらがり、鏡にじぶんの顔を映す

思うことあり分からないでいるひとりの書斎


..2023/02/12(日) 02:47 No.1019






 ■ 夜を越える
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 


2023年2月12日(日) 自由律俳句

よく眠り深夜目覚めてコーヒー飲む

夢にひょっこり友が出た

眠る妻の咳がこわい

煙草吸って痛む胸のもう限界か

書斎あたためてひとりきり


ひとの詩がつまらなくある最近である

もっぱら自分をつとめることだ、夜

眠りなおした蒲団が冷たい

愚に帰れ、と直感が云う

小鳥来た昨日を恋慕する


梅に小鳥の、今日日曜日は歩きに出よう

意識不安定な夜を越える

書けば面白い、私は書く、春

こころぼそくて喉も乾いて

只言葉の世界に入る、漱石「草枕」読む



..2023/02/12(日) 02:27 No.1018






 ■ さびしがりの妻が何度か起こしにきた
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

2023年2月11日(土) 自由律俳句


朝寝して陽がのぼるまで

さびしがりの妻が何度か起こしにきた

やっと起きて朝は妻の歌ばかり

プリン食べて調子良くしてアイスコーヒー飲む

朝の煙草を吸う


ひとりの書斎にちょこちょこ入ってくる妻

狭いへやで早く暖まる

何か食べたげな、いいやそれより眠くある

妻はひとり出かけるという、気をつけて

本日も太宰に種田山頭火読む


ペースが掴めない土曜日の朝です

シャワー浴びようか蒸気にまみれて消えようか

ともかく手を動かして物を書きたい

妻と寄り添い小さな家族

インコだな私はインコが飼いたいな



..2023/02/11(土) 08:40 No.1017











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