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「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
海紅Webには http://kaikoh-web.sakura.ne.jp/WordPress/ からどうぞ。

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 ■ 冬日待身
   ++ 田中教平    
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頭重たい朝じょじょに元気づけて

無性に腹立たしくひとっぷろ浴びる

すこやかなるかな朝風呂したあとは

よい音楽を聞いてよい朝となる

昨晩は頭おかしく困っておった冬の入り


木の斬る音がする刃の揺れているか

妻は眠って私はひとり自由律俳句

才能はない日々書きつづくのみ栗の実

ジュース買い行こうか出費する、する

徳を積んでぜんぶあの世へもってゆく


..2023/11/02(木) 09:50 No.1145






 ■ 朝焼空間
   ++ 田中教平    
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けさの寒さ煙草何本でも喫う

けさもう妻が疲れている

朝焼けに惚れているひとり

インヴェガ効いてくれ願って服す

体の組み立てがおかしいようなけさ

詩の好き度が希薄となって十一月

妻が蒲団をかぶって朝寝

コンビニへ栄養ドリンク買いにゆく

透明な空気の中へ出た

烏啼いてみんなひとり


..2023/11/01(水) 07:24 No.1144






 ■ 病中灰雲
   ++ 田中教平    
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病気の中のわたし見つめる

鬱の午後の体硬し

うしろにじぶんを見いだし怖れる

甘い頓服を飲んでごまかす

うっそうと雲の灰色つづく

私小説に正直うつであると書いた

腰も痛めばどうしようもない

つまも懸命である、わたしは煙草喫う

やわらかでありたい「青年茂吉」読む

夕飯のピザ待つふたりかな


..2023/10/31(火) 16:02 No.1143






 ■ 机上清浄
   ++ 田中教平    
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廊下にわたしを感じ扉を閉めた

ちちろの声のか細くなっているようだ

酒断って四年うつろなあしたの全くなし

定住しつつ秋の風に吹かれていた

あたらしい歯のこれで禁煙ガムが噛める


わが文学は口ごもりなり青空

どうして悩むことの日々をていねいにすること

机上清浄にして秋の夜が永い

とうめいでありたしつまり子供になりたし

ふかれつつきっと背中のさびしい秋ぞ




..2023/10/30(月) 21:49 No.1142






 ■ 2023年10月30日(月)自由律俳句
   ++ 田中教平    
[返信] [引用]

 



寒ン空くっきりとあこがれる

苦いコーヒーではじめる朝だ

猥雑な本棚なんとかしなくちゃな

こずかい貰ってもう本には使いません

妻がケースワーカーさんと電話する本日だ

こつこつ人の詩にコメント付した昨晩

インヴェガという薬服して祈っていた

まっさらになろうあの青空のように

煩悩に罪少々に少々の醤油を卵へ


..2023/10/30(月) 08:53 No.1141











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