「海紅」投句板

「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
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■ ２０２２年７月１６日（土）
++ 田中恭平

　
妻がドタドタと階段おりてくる

今日はショッピングセンターに行く雨がふっても

処理できない書類の山に手をつける

すずしい朝で安らかな顔となって

あわただしく妻は化粧して

煩悩のさせるがままキーボード叩く

痩せるに物を書いては、夏、夏、夏

けさ涼しければ涼しさとなっている

かおを洗おう今日のかおになろう

ふりそうな空てんてんとしずくの残り

アイスコーヒー飲む今日を直立させる

普通のひとになりたくて髭を剃る

あれもこれも妻がしてくれてありがたい

十年の日記を閲し柿二つ、かな

おとなりピアノのおけいこがはじまった

疲れのこる身を隠れた陽の前に立たせる

氷のようなこころ欲しくて氷噛む

　

..2022/07/16(土) 09:29 No.874

■ ２０２２年７月１５日（金）
++ 田中恭平

[返信] [引用]

しらす旨いしらすばかり食べる白米の朝ごはん

父と語らいつつ車は進むよ

禁煙十時間して少し自信ついた、か

夕飯は妻おてせいの和洋折衷

冷房を寒すぎて消す

わたしは句作する妻は歌を歌う

山に雲がかかって黙ってしまう

激しい雨ふる中途しごとを切り上げた

明日はファッションセンター行くと妻が意気込む

さわやかな雨上がりの夜だったよ

明日は休日でした眠るに遅い

アイスコーヒー飲むか悩む悩む午後九時

俺にも禁煙できるかなぁとホープの箱眺めた

山又山のトンネル三つ通過した

ひるめしの醤油ラーメンのうまさ力づよさ

事務所に入りピンクのティーシャツの姉とすれ違う

事務所で相撲眺め終業した

　

..2022/07/15(金) 21:07 No.873

■ ２０２２年７月１４日（木）
++ 田中恭平

[返信] [引用]

濡れた砂利のうえに座り朝

バラバラな体を統合してゆく少しずつ朝

明るくなったが又曇り日かよ

妻が淹れてくれたアイスコーヒー砂糖なし

ようやく着替えてニュースを読んで考える

夢でゴキブリを見たと妻起きた

妻が動けば朝が動く

腹をくだしてトイレがわたしの居場所

腹をくだして疲れちゃって草にしずく

今日もしごとの、徐々に覚醒してゆく

ひととおり準備してつかれて休もう

二杯目のコーヒーの砂糖多めに入れた

そのままをこのままに曇天に夏草動かない

くしゃみ四回することの夏風邪を疑う

シャワーを浴びる妻は妻でパン食べて

ひろがってゆくドクダミ

陽に酔ってふらふら

..2022/07/14(木) 05:37 No.872

■ ２０２２年７月１３日（水）
++ 田中恭平

[返信] [引用]

やっと起きてすこし降るなかを歩く

草ゞにしずく眠っている妻

トースト頂いてやっと落ち着きどころあり

きょうも服屋に妻といっしょに

句作できる幸せに昨日のふしあわせを忘れ

書斎掃除しつつローリングストーンズ聞きつつ

妻に監視されつつきょうも煙草喫う

雲は深く水溜まりだってあって

コーヒー飲んで腹をこわしてじっとしている

山をのぞんで己のこころゆたかを確かめる

風もない曇り日のした草にしずく

私の人生って何だろう　歩く他なし

痛いところはない　体は大丈夫　砂利踏む

とおくまで来てここにとどまり草となるよ

動くに気力なし　少しずつ書く　夏の朝

汗をシャワーでながしやっとはじまり

人生のさびしさに曇り日の寒さ

..2022/07/13(水) 08:04 No.871

■ ２０２２年７月１２日（火）　その２
++ 田中恭平

[返信] [引用]

昼寝して乱れた髪もそのままこのまま

ようく眠ってしばし樹となり

午後となって空は灰色

あんなところにこんなところに薬の袋

香水ふって気を紛らわす

ニコチン依存症者の目は涙目となります

山又山の間にあります水なし川

野に出れば晴れたか

歩く緑のなか往く

淡くなってゆけこころ

新聞屋さんも灰色の空のした走る

さびしい人生の路上に落ちている軍手

山又山ノ問題山積

がまんしようか喫おうか時間が永い

言葉も出ないまま風も吹かない

めんどうくさがられて野の草になりたい

ひとりの闘いは壮絶で　雲のなかの太陽

..2022/07/12(火) 16:18 No.870