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「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
海紅Webには http://kaikoh-web.sakura.ne.jp/WordPress/ からどうぞ。

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 ■ 2022年7月9日(土)
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

 
 
 明かぬ世のひとりたんぽぽを眺め

 じっとする消耗しないように床にて

安倍晋三元首相襲撃の報
 我が庭はなにごともなし海鳥くる

 明日もしごとのタオル振り回す

 いまは未だ豆腐の夢をみていたい

 スパゲティ頂くみどりのスパゲティだよ

 空は素っ裸

妻と
 ここに落ち着き夕飯また麺でもいいよ


 午前一時起床の今日もいちにち仕事

 雲か星は見えない

 腹痛がするシャワーを浴びつづける

 勿論妻は眠り干してくれていたシャツ着る

 この人生の面白さ、愚かさ、この道を行く

 玄関に蜘蛛いて外へ出す

 この夜も愛す、闇を見ておる



..2022/07/09(土) 02:18 No.863






 ■ 2022年7月8日(金)
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

きれいな夢で目覚めすくっと立つ

草ゞを眺めつつ煙草一本

曇り日ふりそうな不安な空で

パキパキとからだ起こしてゆくよ

妻が起きて今日もうつくしい妻で

そのままをこのままに夏草

幻聴する朝、胃は空っぽだ

冷房効かせここが私の座るところ

ともかく仕事よ黙って着替える


..2022/07/08(金) 05:13 No.862






 ■ 2022年7月7日(木) 夕方
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 


あたらしい靴を揃えて家にあがる

帰りだしたとたん雨して

シャワー浴びて昨日の罪をながす

そして救われず砂利踏みにゆく

草ゞは増えていて去る

ずっと煙草を耐えたひとひでした

つかれた顔に妻は笑った

レモンジュース頂いてありがたい妻よ

明日はこずかい日らしい、たんぽぽの葉

風呂を磨いて水につかれて

冷房涼しく詩を作らしむ

妻の悩みの小さな庭に草ふえて

さびしくはない、あたたかい砂利

もう若くない、この道に決めた

ただ句作できるかと夕陽問うてくる

罪あればゆったりできない私が歩く

罰されることも許されることもなく、川

帰って箸でフライパン叩くおと

耐えて煙草のまっしろさ



..2022/07/07(木) 16:51 No.861






 ■ 2022年7月7日(木)
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

新聞屋さんの音で目が覚めた

ようく尿して一日のはじまり

眠り浅い夢の何がなんだかわからない

虫が鳴いているシャワーを浴びる

そして動き出す朝は未だ動かない

昨晩は胃をこわし寝た

目覚めのコーヒーを一杯

光りもしずかな朝に座る

ほろほろ氷とける見た夢を忘れる

スリッパのバラバラかよ

そのままをこのままに朝陽をのぞむ

まとめきれない一日の長さ

妻は眠りつづける鳥はさえずる

やっとパンにチーズをのせて焼いている

氷舐めつつしごとのことを考える

ひととおり朝をこなし出発を待つ

太陽は東から、自転車が置いてある

小さな旅の風に吹かれて

午前五時でも明るい夏よ



..2022/07/07(木) 05:06 No.860






 ■ 2022年7月6日(水)
   ++ 田中恭平    
[返信] [引用]

 

 
 ついに無一文となり来週がとおい

 きょうも罪を犯す魂を壊す夕

 仕事駐車場をあちらこちらへ

 明日も仕事のあたらしい安全靴

 妻を哀しませる遅い帰りとなった

 夕餉は茄子らしいわくわくする

 けさは早く出て涼しい内に荷を運び

 しごとの車のなか煙草がまんしている

 昼飯は豚肉を頂いた合掌した


 会社員を待つことながい仕事であった

 昼休み事務所を抜けて炎帝の徒

 青草に放られたビニールに光り

 妻が咳をするドキリとさせる

 高い、高い、夏夏

 今宵の茄子は郵便局で買ったもの

 空が立派過ぎてさびしい

 休憩しつつも草抜いていた

 虫が鳴きだした悩み深くなる

 紫陽花は意識の流れを失って



..2022/07/06(水) 17:29 No.859











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