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「海紅」投句板

自由律俳句結社「海紅」の投句板です。同人以外の方もどうぞご利用下さい。
海紅Webには http://kaikoh-web.sakura.ne.jp/WordPress/ からどうぞ。

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 ■ 自句、、投句します
   ++ 田中信一    
[返信] [引用]

 

 層雲から今は禅寺洞系の新墾に参加しています。以下の句を投句します。
1.私は句作しないと生きてる張り合いがない
2.青い空があるかぎり生きてゆける
3.地獄におれば地獄でうたう
4.泥もかぶる覚悟で句を作る
5.俳句を創って自分を作る
6.古里はいい母がいる
7.5・7・5季語も要らん この自由さがいい
8.人生これで正解と言うことはない
9.自由律の灯を燈せ、灯を消すな!
10.ムリをせず 有りのまま 自然に生きる
     以上です


..2021/04/15(木) 09:38 No.813






 ■ 層雲自由律です
   ++ 田中信一    
[返信] [引用]

 

・辿り着いた自由律を自分の道とする
・自由律をgoing my way
・これが自由律?自分勝手にやるだけだ
・お高く止まっていてはダメだ 実るほど頭が下がる稲穂かなだ
・古里はいい母と飯を食っている
・句は上手下手では無い。心が有るかどうかだ。
・5・7・5季語も要らんこの自由がいい
・取って付けた事は言わない自然のまま
・青い空があるかぎり生きてゆける
 吉岡禅寺洞の好きな句です
・生きるということだけに生きて焦げたパンをかむ
・碧梧桐一徹な俳人の道をわたしもいこう
・俳句を語るとき青年バタヤに抵抗がない
・妻の死誰かれと話していれば妻は生きている
 どうも勝手に投句します


..2021/01/08(金) 12:30 No.811






 ■ リバイバル
   ++ 直治 [URL]    
[返信] [引用]

 

泣き濡れて小さな光よこされている
不眠症、くすんだ心がひとつある
泣きじゃくるひとり閉じ籠ったままの空
さみしいうたかきあつめて夜明けの友とする
泣くだけは泣いて心ふやけるままに
白状したいすべてが夜明け前の空
夜明けの涼しさに人がいない道路
みんな遠くなる夜明け前のしじまに
弱い弱い弱いじぶんの輪郭はっきりとある
ねむれよねむれ我が手わが子を抱くごと
育ちすぎたなんて小さい私だ
よそから灯りが洩れてさみしい家路
眠れない夜の傷口たしかめている
窓にうつる不格好な私でこれしかない
窓の灯りに昨日がまだ残っている
ひとときの雨にずぶ濡れの格好で居る
帰り去る人たちばかりで誰も声がない
ショッピングモールの涼しい喧騒にひとり
拾われて帰るしかないバスの無言
ひとりの夜が秋深くなりゆく
夕焼けに何者でもない私が横切る
さみしさ持ち帰るコンビニ袋がさつく
傷口ゆっくり冷えていく朝の時間
また泣きそうになる心ひとしずく
久々の酒に泣きも笑いもある
酒に心動かされてなんてさみしい
呑んで呑まれて癒えない傷だ 


..2020/10/31(土) 22:59 No.810






 ■ リバイバル 抄
   ++ 直治 [URL]    
[返信] [引用]

 

散った花のうすい日陰をゆく
迎えを待つ小さな雨にふられる
生きるつめたさを布団抱くよ
胎児のようにうずくまり朝の見たくない光
朝のつめたい便所をいったりきたり
帰りたい日々が朝のシーツくるまっている
暖色の明かりにわびしい朝の洗顔する
朝のシンクに劣等感がばらけている
夏の肌着で我が身くさぐさとする
夕陽にばかみたいな買い物袋さげて来た
朝のシーツにはだけて我が身でっぷりとある
がたびし工事の音がして薄曇り
ぽろりんピアノ弾いているつたない秋です
また薄暗い部屋にもどって来た
座敷牢のような部屋の灯りをつける
この身がいちばんの荷物として秋の風吹く
蝶が舞うしずかな水音さす
郵便屋が去ったあとの朝の光
どこ行く宛もなく煙草の火が私の所在
さみしい家に帰りゆくだけ長い橋わたる
せまくるしい街のぬるい風に追い越される
どこにも翔べぬ白々と秋空
しずけさに胸つまらせており白日
はっきりと影としてあり侘しさ
さみしい宿をあとにして帰途につく秋の風だ


..2020/09/30(水) 21:58 No.807

 ■ Re:リバイバル 抄    ++ 吉明     [引用]
 

うすい日陰、小さな雨、生きる冷たさ、わびしい朝、つたない秋、しずかな水音、さみしい家、せまくるしい街、ぬるい風、これらの形容は皮膚で感じ取るような切実さがあり、いのちの儚さや死への誘いが伝わります。ただ絶望の果てに見えてしまう自分の姿。直治さんの俳句に日本の詩情の根源を見る思いがいたします。

..2020/10/20(火) 17:26 No.808
 ■ Re:リバイバル 抄    ++ 直治     [引用]
 

吉明さま

このたびもご感想ありがとうございます。
伝わって欲しいことが伝わっていて、とても嬉しく思います。





..2020/10/20(火) 18:40 No.809





 ■ HOPE
   ++ 直治 [URL]    
[返信] [引用]

 

小さな花瓶に朝が冷えている
うたた寝ゆっくり溶けている氷
うすいひかりに夏の感傷吹きつける
パンクした自転車で夏を通過している
みんな同じような愚かさかかえて朝露
戻ってきた故郷にうすい陽がさす
一生も一日も長すぎる窓の手の跡
なんとはなしに暮れて散りそうな若葉ある
煙草もなくて凌げぬふたりだ
遠目に見ている花のうつくしい
親不孝のそのただ中にいて夕空
かなしみの分岐にやがてちぎれてゆく青は
貧しい心のまま起きておる
錆びついた蛇口が夕陽に映える
さみしい気分がつづいている日盛り
星空あいている扉がひとつある
遠くエネオスの灯りがさみしい田舎
一つ池をはさんで団地の灯り
無人駅の木陰にたまる人々だ
ふと目をはなすとしずかすぎる部屋だ
死期を待つように朝の一服
うすい珈琲と外の日差しに出ている
吐くほど飲んで朝になりたい月夜
月も映さない部屋で顔赤くしている
さみしく明け暮れて盆まつりの提灯
かすかなる水音に吠える夏だ


..2020/08/30(日) 21:59 No.804

 ■ Re:HOPE    ++ 吉明     [引用]
 

実感の強さに勝るものは無いですね。
ネガティブな心情とは裏腹に作者の体臭や存在感が溢れています。

小さな花瓶に朝が冷えている
錆びついた蛇口が夕陽に映える

静謐な映像に無言の生命が宿ります


..2020/09/10(木) 14:22 No.805
 ■ Re:HOPE    ++ 直治     [引用]
 

吉明さま

このたびも感想うれしく拝読しました。
実感がなければ、ウソを吐いているような感覚になるので、やっぱりそこは大事だなと思っています。




..2020/09/20(日) 17:30 No.806










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