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ドイツは分割。中ソは国境不確定。日中は、間に朝鮮半島分割。そして、日本とソ連の間には、北方領土問題。第三者によってケンカさせられています。それが北方領土問題です。この認識無しに、北方領土返還と叫んでも、埒があきません。
意地悪なAさんは、体の大きいSさんとお金持ちJさんが仲良くなるのが気に食わないです。気弱なJさんの宝物を体の大きいS君にあげました。 Jさん・・・ボクの宝物 Aさん・・・悔しかったら、Sさんから取り返せばいい。 Sさん・・・Aさんから貰ったのだ、返す必要が無い。
Aさんに助けを求めること自体が、無理な話です。問題は、一体誰のせいでケンカさせられているのか?正しい認識を双方が理解する事です。Sさん、宝物で得したと思っているけど、本当は僕がSさんにお菓子をあげるのが気に食わなくて、Aさんが僕らをケンカさせられているのだよという認識を広めなくては宝物は返してもらえないでしょう。
北方領土問題解決と引き換えに、日露平和条約締結。仮に返還したら世論や議会から弱みとして突き上げられます。返還したときのメリットが見えないので、まず経緯の認識、それを広めることが必要です。
単に平和条約ではなく、貿易のメリットなど、双方の得になる具体的な形が必要です。更に、他国が日本に言うように、日ソ不可侵条約破棄について、シベリア抑留などの一応解決済みでも、しつこくやるのが外交です。
中国、韓国、北朝鮮だって、少しでも引き出したいからこそ、戦後半世紀以上経った今でも、色々持ち出して来ます。世論の矛先を外に向けたいからこそ、細かいことを取り上げるのです。
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