| TOP | ホーム | 携帯用 | 過去ログ/検索 |

☆★☆最新情報7☆★☆

 
新規投稿 ] 
  世界最終戦論の発表は  仲條拓躬2024/08/09(金) 17:13 
  恒久平和への道  仲條拓躬2024/08/09(金) 17:12 
  フォッサマグナの地質学的特徴   仲條拓躬2024/08/06(火) 15:39 
  AIの真実   仲條拓躬2024/08/06(火) 15:38 
  世界が驚く日本の安全性  仲條拓躬2024/08/06(火) 15:36 
  ANAの国際線新規就航  仲條拓躬2024/08/01(木) 18:01 
  ユダヤ人が多いイギリス   仲條拓躬2024/08/01(木) 17:58 
  外部出向での雇用確保  仲條拓躬2024/08/01(木) 17:43 
  海外旅行が出来なくなった  仲條拓躬2024/08/01(木) 17:42 
  鉄器を手に入れたヒッタイト  仲條拓躬2024/08/01(木) 17:10 






[ 一覧 ]
世界最終戦論の発表は
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/09(金) 17:13
No. 7552
 
 
カントが『永久平和論』を公刊したのは1795年であるから200年以上の歳月を経ていますが、永久平和への道は遠くその壁は厚かった。しかし戦争のない平和を求める思想は、人類の歴史と共にあり、古来幾多の宗教家、思想家、哲学者がこの問題に心を悩ましたのです。

アメリカが広島と長崎に原爆を投下してから、戦争による人類の危機が世界的に大きく叫ばれています。1961年、ノーベル平和賞の受賞者ラッセル卿は『人類に未来はあるか』という本を書いて、核兵器の発達による全人類の危機を訴えているし、歴史家トインビー博士は、核兵器の発達は戦争というものの伝統的前提条件を一掃してしまいました。

兵士と一般人、戦線と銃後、勝者と敗者というような区別は一掃され、戦争は双方の全滅あるいは大量的自殺行為であると指摘しています。1933年、英国の文豪ウェルズは『世界未来記』という本で、将来、科学と技術の画期的な進歩の結果として人類を絶滅させるような強烈な新兵器による世界大戦争が起り、これを契機に現在ある政体や思想、人生観が完全にその魅力を失い、その時にはじめて全世界の大改造が行われると書いています。

その構想は石原莞爾の永久平和理論と全くその軌を一にしていますが、石原莞雨の「世界最終戦論」の発表はウェルズより8年前の大正14年です。「世界最終戦論」で石原莞爾は、一発で何万人を殺すような兵器が発明され、無着陸で地球をグルグル廻る飛行機ができて、戦争術が高度になると戦争はできなくなり、世界は統一されて恒久平和が実現されると述べています。それは今日世論となっている世界連邦への道に相通ずるものです。

アメリカは50万の青年をベトナム戦線に送り、5年の歳月と巨額の戦費を費やしながら、ついに敗北して全軍撤退しました。我々はこのベトナム戦争から何を学んだか。それは石原莞爾が言ったように、近代科学兵器の発達した現代では、戦争はできなくなったということです。

もしアメリカ、ロシアのような大国間で本格的な戦争が始まれば、人類は自滅するでしょう。今後の戦争はトインビーの言ったように勝者もなく敗者もない大量的自殺行為で、そこに残るものは放射能の死の灰に覆われた地球上大半の焦土と不具廃疾の人間だけです。

これからの未来に課せられた人類最大の課題は、いかにしてこの地球上から戦争をなくし、世界永久平和への道を確立し、人類の危機を救い、その福祉と繁栄を増進するかということですが、こうした問題の解決には、石原莞爾の平和理論は、極めて適切な示唆と指針を与えると思うのです。

古人は「千人の諾々は一士の諤々に如かず」と言いましたが、石原莞爾は正しく一士の諤々でした。支那事変においては参謀本部第一部長として不拡大方針を主張し、杉山陸相や東條関東軍参謀長、南朝鮮総督らの政府首脳と議合わず、参謀本部の要職を追われ、日米の開戦に反対したので、稀代の才能を持ちながら東條軍閥のために昭和十六年三月、陸軍中将京都第十六師団長を最後として予備役に編入されたのです。

しかし何ものをも恐れない正義観、永久平和に対する卓越した思想は、今日なお燦然として生きているのです。石原莞爾平和思想研究会の会員としてその根源を探ることができることでしょう。米国やロシアの狂喜乱舞は、このまま続くのであろうか?

広島、長崎を思うことは人の本質を真面目に考え、無辜なる被害市民に敬意を払いつつ、米国やロシアの狂気については恒久平和のため勇気を奮い食い止めなければなりません。毎年、8月6日の広島原爆記念日や8月9日の長崎原爆記念日には犠牲になった人々の慰霊祭が開催され、8月15日の終戦記念日には戦争で亡くなった方達の追悼が行われます。

その席上やニュースで必ず聞こえるのは「私達は、あの過去の悲劇を二度と繰り返しません」という反省の言葉です。原爆の慰霊碑にも刻まれています。悲劇を繰り返さないと言いますが加害者は勝敗が既に決していたのに、原爆を投下して何十万人の命を奪ったアメリカです。なのに、なぜ、被害者である日本が原爆投下を謝り続けなければならないのか?

あの広島の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑には、「安らかに眠ってください。二度と過ちは繰り返しませんから」という言葉が今も刻まれています。これは、原爆死没者に対する冒涜です。墓碑銘は、書き換えられなければなりません。「私達日本人は、世界に二度と核兵器を使わせませんから」と。

唯一の原爆被害者としてはっきりと原爆を始めとする核兵器を絶対に使わせないと、原爆死没者達に誓うべきです。また、昨年、子供たちを長崎へ連れて行った。長崎原爆資料館には、いまだ堂々と偽りの南京事件の写真が飾られており、アメリカの原爆投下がさも正当な行為だったかのような印象を与えています。

あの悲劇を繰り返さないために設けられている広島平和資料館や長崎原爆資料館に、歴史を曲げる記述が多々見られることに、私は憤りを通り越して悲しみさえ覚えます。正しい歴史を知らない限り過去の悲劇は何度でも繰り返されます。

一刻も早く歪曲された歴史を正し、その上で原爆投下という事実を見つめなおし、これからの日本が何をなすべきかを考えなければなりません。幸い、石原莞爾平和思想研究会の同志には作家や書店・出版社、流通業者などがいるので多くの資料が集まっています。

私などは保管するだけで、理解も出来ず目を通せませんが、個人所有の本だけでも莫大な資料が保管されています。今も古本屋や図書館に寄贈した本まであります。古い本は、朽ち始めてしまいます。価値のある史料として、恒久平和の礎を築くためにも多くの方と研究を重ねていきたいと思っています。

 





[ 一覧 ]
恒久平和への道
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/09(金) 17:12
No. 7551
 
 
東亜連盟は、石原将軍の世界恒久平和の理想を実現する目的達成のための実践運動であり、また石原将軍の生涯をかけた歴史的大事業です。すなわち東亜連盟は満州建国の結果、必然的に生まれた東亜民族の覚醒による東亜の統合を完成し、王道文化の基礎の上に、世界的普遍を有す大東亜社会を建設し、東洋の真の姿を顕現せんとするものです。

昭和七年三月一日、満州国が成立し、同年九月十五日、日本が満州国を承認したのですが、昭和九年三月九日に満州国の協和会が、東亜連盟の構想を始めて発表しました。現在は大東亜戦争の日本の敗戦により、満州はソ連・中共の支配下にあります。

満州建国の理想はまことに遠大なものであり、もしこれが順調に発達したとすれば、今日の世界に大きな示唆を与えるものがあったでしょう。東亜連盟は王道を基調とし、東亜の諸国が相通じて協力し、これを妨げるあらゆる欧米の圧力を排除しようとするものです。

東亜連盟の結成条件の基礎は、国防の共同、経済の一体化、政治の独立の三点にあります。国防の共同は、東亜連盟結成の基礎条件のきわめて大切な要素です。今日、北大西洋条約など集団による防衛態勢ができていますが、東亜連盟はすでにこの型態を主張していた。

国防共同の目的は、東亜諸民族を西欧の重圧から解放しようとするものです。経済の一体化も連盟の重要施策たることは当然で、これによって欧米資本主義の侵略を防止し、連盟諸国民全体の利益を増進せんがために、日満支三国の経済を相互依存の靭帯をもって緊密に結合し、これを合理化して発展せしめようとするものです。

それで連盟内において物資の自給自足をはかり、対外依存度を最小限度に止め、東亜解放戦における有利なる態勢を整えようとするものです。当時、東洋諸国の経済は日本を除くほかは、植民地または半植民地経済で、完全にイギリスを中心とする欧米帝国主義の手によって操られていました。

資源の開発も、生産力の拡充も、貿易増大それが東洋諸民族の福利厚生を増すものでなく、全く欧米白色人のためでした。そして東亜連盟経済建設要項として掲げられているものは、
一 満支経済を単一体に融合し、合理化すること。
二 総合的国防経済を確立すること。
三 東亜諸国民全体の利益を基調とすること。
四 欧米資本主義の侵略を防止すること。
五 満支経済に内在する封建的矛盾を是正すること。
六 満州国および支那に近代的経済体制を確立すること。
七 東亜全地域を連盟の外郭と見做し、連盟との経済的相互依存関係を強化すること。
であり、その具体的計画が立てられていたのです。

 





[ 一覧 ]
フォッサマグナの地質学的特徴
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/06(火) 15:39
No. 7550
 
 
地質学者の松田時彦先生は、フォッサマグナの地質学的な特徴として以下の4つをあげています。

(1) フォッサマグナは本州中部を横断する火山帯である
火山帯が島弧を横断しているところは日本でこの地域だけです。おそらく世界でも、ほかに例がないでしょう。

(2) 海成層が内部に入り込んでいる
フォッサマグナでは、西南日本から続いてきた山地の古い地層が新第三紀の海成層(海底にできた地層)の下に隠されています。したがって中新世の中頃(1500万年前)には日本海側の海と太平洋側の海がこの地域でつながっていた可能性もあると考えられています。

(3) フォッサマグナは顕著な隆起をしたフォッサマグナの内部には、山体がすべて新第三紀の海成層からなる、標高1500〜2000mにも達する高い山地がいくつもあります。 北部では西頸城山地や美ヶ原高原などです。

日本海沿岸の平野部 (新潟油田地域) では、新第三紀層が現在、海面下4000m以下という深いところにあるのと比べると、フォッサマグナでは新第三紀以後の隆起が大きいことがわかります。 南部でも厚さ5000m以上の深海の海成層が隆起して、現在は巨摩山地や御坂―天守山地などの海抜2000mに達する山地をつくっています。丹沢山地もほぼ同様の隆起をしています。日本でこれほどの隆起が起こった場所はほかにありません。

(4) 本州中部を横切るように南北性の地質構造(断層や褶曲)ができている。すでに見てきたように、フォッサマグナ西縁の糸静線や、それにほぼ並行する逆断層や褶曲構造は、本州を横切るように南北に走っています。

北部フォッサマグナを南北に走る小谷中山断層も、その例です。さらには、新潟油田地域にある北北東方向(いわゆる新潟方向)造も、フォッサマグナに近づくと次第に南北方向になるのです。 南部フォッサマグナでも西縁付近の逆断層帯は、西南日本から続く構造とは不連続で、ほぼ南北方向です。

 





[ 一覧 ]
AIの真実
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/06(火) 15:38
No. 7549
 
 
日本でも海外でもここ最近AIが大きな話題になっています。需要はうなぎのぼりで導入する企業や組織も続々と増えており、AI関連の人材は需要拡大で最高潮です。もちろん給料も上がる一方です。

たとえばAIで最先端をゆく「OpenAI」では、2023年の上半期におけるエンジニアの給与は驚くべきものです。中央値で3万米ドル、日本円でおよそ1.4億円、新卒や経験が浅い若者でも50万ドル(約7500万円)を超えているのです。これはシリコンバレーの他社と比べてもかなり多い額です。

小・中学生に大人気のユーザー作成型ゲームのプラットフォームを提供するロブロックス(Roblox)はシニアエンジニアの平均年収が3万ドル(約5550万円)、さらにGoogleはボーナスや株での報酬が多いといってもシニアエンジニアの年収中央値は3万ドル(約5400万円)であり、日本の大企業における取締役の一般的な給料をはるかにしのぎます。

いま若かったらAI関連のエンジニアになっていればよかったなぁと思う方が多いでしょう。日本のデスマーチ続出のIT業界とは天と地の差があります。そんな快進撃を続けるAIですが、最近は思ったほどすごくないということがわかってきました。

もっとも大切なことは、AIは学習と出力に莫大なエネルギーが必要だということです。AIには利点もありますが、エネルギー効率の観点でみると生産性を上げるとはいえません。この点はコンピュータがどのように動き、どの程度の電気を使うのかというハードウェアの知識がない人は気がつかないことです。

たとえばマサチューセッツ大学アマースト校の2019年に発表した論文によると、ひとつのAIモデルを実務で使えるように訓練するために、26万4千キログラム(6万6千ポンド)の二酸化炭素を排出することがわかりました。

これはあくまでひとつのAIモデルが実務で使えるようになるまで、膨大な量の言語を読み込ませてデータを学習する最小限の作業をした場合です。それは平均的なアメリカの車5台が生涯に排出する二酸化炭素の量とほぼ同等になります。

そのような莫大な量の二酸化炭素を排出するようなコンピュータのパワーを使うので費用もそれなりにかかるのです。しかもこういったAIにデータを読み込ませて使えるようにする作業の多くを世間は大学の研究者に頼っています。

しかし研究が進むにつれ、より多くのデータを読み込ませて学習させなければAIは使い物にならないことがわかってきたのです。ところが現在、先進国の多くの大学では大幅な予算カットの機会にさらされており、予算が潤沢にある大学はアメリカでもかなり裕福な私立の大学やごく一部の州立大学に限られています。

なおかつ大学の研究者のキャリアはたいへん不安定で、お金があるアメリカでも終身雇用が確保できる研究者は多くありません。これはヨーロッパでも似ているところがありますが、大学の研究者の給料が安すぎるので民間に移ってしまう人があまりにも多いのです。

 





[ 一覧 ]
世界が驚く日本の安全性
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/06(火) 15:36
No. 7548
 
 
先日、銀座の目抜き通りにある高級宝飾店が真昼間、強盗に襲われるというショッキングな事件がありました。私はこの事件をニュースで見ていて、日本の平和ボケをあらわす典型例のひとつだなと感じました。

まず、このお店の前を事件の最中に何事もなかったかのように歩いている人々がたくさんいたことです。犯人たちはアノニマスが被っているガイ・フォークスのお面を付けていたので、テレビの撮影か何かと思ってしまった人がいたようです。

コスプレした集団にビックリという方もいたのではないでしょうか。しかもその方々が強盗たちの作業をスマホで撮影して眺めているのです。私はこれを見ていてゾッとしました。 ヨーロッパではこういった強盗集団やテロリストが当たり前のように爆弾や化学物質、銃、ナタや斧を持っているのが前提です。

だから店舗に近づいたり眺めたりするような人はいません。咄嗟に素早く取るべき行動は、まず逃げることです。ところが日本人はこういう事件に遭遇することに慣れていませんから、いかに危険性が高いかということがわかっていないのです。

犯人がそういった危険物を持っていると指摘すると、冗談を言っていると思う日本人があまりにも多いです。でも、これは海外の強盗事件や銃乱射事件を見ていればすぐに納得できるはずです。またお店のドアを閉めようとしていた女性がいましたが、これも危険きわまりない行動です。犯人が爆発物を持っていた場合は大惨事に巻き込まれてしまいます。

口封じのために化学物質や銃、刃物で危害を加えてくるからです。2点目に日本人はコスプレに慣れてしまっているあまりに、街中の怪しい格好をした人間に警戒心がほぼないことです。

ヨーロッパやアメリカではコスプレの下に銃器や武器を隠して人を襲う犯罪者がいます。だから街中でコスプレをして歩いているような人間は職務質問されることが珍しくないといいます。ハロウィンの時期であっても仮装した人間の近くには近寄りません。

覆面で顔を隠しているので犯罪に及ぶのが簡単だからです。子どもにも「仮装した人間には近寄ってはいけない」としつこく教えます。 安全なコスプレをするのは学校や会員制のクラブなど限定した人が出入りできる場所だけです。コスプレした人間の中には危険人物が少なくないということを認識することが大切です。

3点目に銀座の動画に映っていた人々の少なからずはロングスカートやハイヒールを身につけていたことです。手にはバッグや手提げ袋を提げています。つまり、この格好は襲われた場合に逃げにくいのです。欧米の街中では女性もかなりスポーティな装いをしていることが多く、ヒールを履いている人は多くありません。

これは犯罪があった場合に走って逃げるためです。外国でそれだけ多くのテロや乱射事件に遭遇していれば、なぜかということはおわかりになると思います。さらに外国ではリュックを背負っている人が多いです。手提げカバンでは走って逃げる際に邪魔になります。命に関わることですからファッションを優先することができないのです。

 





[ 一覧 ]
ANAの国際線新規就航
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/01(木) 18:01
No. 7547
 
 
国際線の新規路線について、JALは2010年に経営破綻した影響で2017年3月末までは新規都市や路線開設に制限がありました。こうしたなか、ANAは積極的に国際線の新規路線就航をはたしていく。2012年には羽田からフランクフルト線が就航しました。

さらに成田からシアトル、ヤンゴン(ミャンマー)、デリー、2013年には成田からサンノゼなどが就航しました。2014年には羽田空港の国際線発着枠が大幅に拡大した事により、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどへの日中時間帯の就航が可能となり、ANA・JALはともに羽田空港からの発着便を増やした。

このとき、ANAは羽田からロンドン、パリ、ミュンヘン、ハノイ、ジャカルタ、マニラ、バンクーバーと一度に七路線の新規路線を就航させました。高まる訪日外国人需要、そして羽田空港の発着便拡大にも後押しされ、2014年は約1341万人、そして2016年には約2404万人の外国人が日本を訪れるようになったのです。

ANAは、2015年に羽田からシドニー、2016年にはさらなる羽田空港発着枠が日中時間帯に拡大されたことで、羽田からニューヨーク、シカゴ、クアラルンプールにも新たに就航しました。この頃、訪日外国人需要にくわえて、アジアから成田空港乗り継ぎで北米へ向かう乗り継ぎ需要を取り込むハブ戦略を強化しました。

成田空港発着路線の拡大もすすみました。成田からのアジア路線としては2015年にクアラルンプール、2016年にプノンペン、そして太平洋線でも2017年にANAの国際線で最長となる成田からメキシコシティへの路線も就航するなど、羽田・成田の両空港で積極的に路線を展開した。

そして、ANAは2019年に成田からパース、チェンナイ(インド)への路線にも就航しました。年を追うごとに、訪日外国人は増え続け、2018年には約3119万人と初めて3000万人を突破しました。コロナ禍前の2019年は過去最高の約3188万人の外国人が日本を訪れたのです。

2020年は4000万人を目標に、ANAやJALでは東京オリンピック・パラリンピック開催を前提にし国際線の路線計画を立てていました。2020年の東京五輪を念頭に置いた国際線拡大計画の座礁本来であれば、2020年3月29日から羽田空港からの国際線が大幅増便となるはずでした。

都心上空の飛行が解禁されることから、国際線日中時間帯の発着枠を年間3・9万回増やし、一日あたり合計50往復(100便)が増便することが決まっていました。日本の航空会社と海外の航空会社にそれぞれ25枠ずつの発着枠が配分されました。

日本の航空会社の25枠のうち、ANAに13・5枠、JALに11・5枠配分されることが2019年に国土交通省から発表されました。枠の配分では、基本的には就航国も決められます。この時、ANA・JALともにインド行きのみ0.5枠ずつの配分となりました。

これは往路が中時間帯、復路が深夜早朝時間帯に就航することで0.5枠でも一往復分の運航が可能でした。実質的にANAは14往復、JALは12往復増えることになったのです。 ANAとJALはそれぞれ枠の配分にもとづいて、新規就航都市や増便の運航スケジュールを発表しました。

ANAは14路線が新規就航または増便となり、あらたに羽田空港から飛ぶのは12路線で、アメリカのサンノゼ、サンフランシスコ、シアトル、ヒューストン、ワシ ントン、イタリアのミラノ、トルコのイスタンブール、スウェーデンのストックホルム、ロシアのモスクワ、中国の青島、深圳、インドのデリーとなっていました。

ミラノ、イスタンブール、ストックホルム、モスクワ、深圳はANAが飛んでいない新規就航都市であり、2020年3月末以降、7月までに順次就航する予定です。また、すでに羽田から便があったロサンゼルス線とシドニー線が1日2往復に増便される計画となっていたのです。なかでも当初、2020年4月20日に就航予定だったミラノは、とくに注目されていた就航予定都市でした。

ヨーロッパでも有数の人気観光地であると同時にビジネス渡航の需要も一定数あるにもかかわらず、従来の直行便はアリタリア・イタリア航空のみで、日系航空会社で訪れたい人はフランクフルトやパリなどで乗り継ぐ必要があったのです。そのため、日系の直行便でイタリアへ飛べるようになることから、日本人のイタリア旅行熱が再燃するのではないかと考えていたのでした。

 





[ 一覧 ]
ユダヤ人が多いイギリス
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/01(木) 17:58
No. 7546
 
 
イギリスには11世紀以前からユダヤ人が住み着いていたのですが、差別されたり迫害されたりと悲惨な目にあっていました。ところが18世紀ごろになると商業活動が自由になりました。イギリスはヨーロッパのなかでキリスト教がゆるく、お金が大好きなリベラルな社会でした。

だからユダヤ人はヨーロッパ大陸から引っ越してきて、さらに商才を発揮することになるのです。 たとえばイギリスの高級スーパーであるM&S(マークスアンドスペンサー)の創業一家のひとりであるマイケル・マークス男爵はユダヤ系です(ちなみにイギリスに関する本で有名な作家のマークス寿子さんの元配偶者は、マークス男爵のお孫さんです)。

そのほかにも金融や学術界、芸術の世界などでユダヤ人は大活躍するようになります。イギリス北部のニューカッスル近くにはベルギーから移住してきたユダヤ人が住んでおり、戦前や戦中は軍需産業に従事していました。

この近くのゲーツヘッドにはヨーロッパ最大のユダヤ人神学校であるゲーツヘッド・イェシーバーが存在し、ベンシャム地区には戦前から超正統派ユダヤ人が住んでいました。それはユダヤ社会としてはヨーロッパでもっとも大きく、リトル・エルサレムと呼ばれています。

そこは家人 (イギリス人)の地元が近く、家人のお祖父さんが住んでいる家のお隣は超正統派ユダヤ人の一家が住居を構えています。安息日には何も労働をしてはならないので、お祖父さんが代わりに電気のスイッチを入れてあげたり、お茶を入れたりします。

イギリスは基本的に戦前からかなり寛容な社会で、熱心なキリスト教メソジストのお祖父さん夫婦の隣に超正統派ユダヤ人一家が住んでいたりしたのです。イギリスはドイツから逃げてきたユダヤ人を守ることを誇りにしていた人も少なくありません。そのため現在のイギリスでも、IT業界や金融業界にはユダヤ系の人がかなりいます。

パレスチナに初期のころ入植し、土地を開墾した人々の少なからずは今のウクライナに住んでいたユダヤ人たちでした。ウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ系ですし、今のアメリカのハリウッドで活躍するユダヤ系の方々も先祖はウクライナ出身という方がけっこういます。 例えば映画監督のスティーブン・スピルバーグはその一人です。

 





[ 一覧 ]
外部出向での雇用確保
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/01(木) 17:43
No. 7545
 
 
2020年10月27日に発表されたANAホールディングスの事業構造改革のなかで、片野坂真哉社長はANAグループの約4万6000人の社員の雇用を維持し、将来の成長のための雇用維持施策を発表しました。

大きな点としては「外注業務の内製化」 「ANAグループ内における人員配置の変更」 「ANAグループ外企業への出向」「賃金・雇用に関する施策」をあげていますが、記者会見で注目したのがANAグループ外企業への出向でした。

雇用を維持しながら、一部の社員が航空会社の業務とは異なる異業種へ出向することで、出向先からANAグループへ労働の対価が支払われるという仕組みです。出向した社員の給与はANA側から従来からの給与体系にもとづいて支払われることになります。

結果的に一時的にANAグループ以外の業務をすることにはなりますが、人件費をおさえることができるとともに、出向から戻った段階で再びANAグループでの業務が保証されることになります。航空会社側にとってはグループ外企業での就労経験を通じて得た知見を、再度航空会社に戻った際に持ち帰ることも期待した取り組みです。

実際は異業種の企業側から出向する航空会社社員の高い接客のサービススキルやホスピタリティを吸収し、企業の活性化に役立てたいという声も多く耳にしました。ANAホールディングスでは2020年12月までに約10社100名程度、2021年春までには400名以上を見込んでいました。

2020年10月の発表以降、ANA側へ新たに出向受け入れを申し出る企業が増えており、さらに多くの人数が出向しているようです。出向者は客室乗務員とグランドスタッフが中心で、ANAホールディングスでは家電量販店のノジマやスーパーの成城石井をはじめ、さまざまな企業への出向を行っています。出向先は企業にかぎりません。

ANAグループでは地方公共団体からの要請を受け、グループ社員を地方公共団体へ出向させているケースが複数あります。地方公共団体と航空会社社員が手を組むことで、地方創生や観光促進の強化が期待できます。JALでも外部企業への出向が行われました。

2021年2月以降、地方公共団体、物流、コールセンター、教育機関、ホテルなど、合計約40団体にJALグループ全体で一日あたり最大約1000名の社員が出向しました。一日単位(暦日出向)~二年程度まで、期間はさまざまです。

ANAでは基本的に出向中は出向先での業務のみになる一方、JALでは出向先での業務だけのケースにくわえて、出向者のなかには同一月でフライトなど航空会社の通常業務をする日と出向先で勤務をする日が混在するケースもあるといいます。

このことから、JALの方が人数的には多くなっているようです。JALでも出向による業務経験を通し、知識・経験を得ることで、将来の業務に活かすことを目標に、今後もJALグループ社員が活躍できる機会の拡大を検討しているとのことです。

また、2022年2月27日に毎日新聞がWEB配信した記事によると、成田空港で勤務するJALグループのグランドスタッフがトヨタ自動車の最高級ブランドであるレクサス販売店のスタッフとして、接客などの業務を行っているほか、成田空港から近いヒルトン成田の直営レストランでも業務しているといいます。


 





[ 一覧 ]
海外旅行が出来なくなった
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/01(木) 17:42
No. 7544
 
 
我々が生きている間に、世界中の人が自由に海外旅行へ行けなくなる日が来るとは思ってもいませんでした。東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されていた2020年夏、世界中のアスリートや外国人観光客が東京に集結することに疑問を差しはさむ余地はなかったのです。

だが、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、毎年、海外に出かけるのが楽しみだったのですが、海外旅行に出かけることが事実上不可能になってしまいました。緊急事態宣言の発出にともない、国内旅行でさえも出かけるのが難しくなり、パスポートの期限は切れてしまい、観光業界、航空・鉄道業界は過去に類を見ないほど厳しい状況に陥った。

振り返ると日本人の多くが新型コロナウイルスによる影響を直接的に感じ始めたのは2020年1月下旬のことでした。1月22日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で中国人観光客が春節(旧正月)で訪れる日本の人気スポットについて解説していました。

このコーナーの最後に中国の武漢で新型コロナウイルス感染症の感染者が増えているというニュースを短い時間で紹介していました。その頃はまだ軽く触れられる程度の扱いでしたので、観光バスで横浜に出かけて中華街で宴会を行い、劇団四季を鑑賞して、夜は目黒の雅叙園でも懇親会を開催しました。

だが、その数日後には中国国内での感染が爆発的に拡大し、春節の後半には中国政府が中国人の海外への団体旅行を禁止するとともに春節の期間を延ばすことを発表しました。一月下旬の段階では、日本国内のドラッグストアにはマスクの在庫が十分ありましたが、日本を旅行中の中国人が大量に買っていく光景が見られました。

その後の熾烈なマスク争奪戦を予想していた人はわずかだったでしょう。2月に入ってから国際線の減便が始まり、3月からは国内線の減便も始まりました。2001年のニューヨーク同時多発テロ、2011年の東日本大震災などで一時的に利用者が大幅に減少したことはありました。

しかし、全世界で一年以上にわたる長い期間、人が自由に移動できなくなったことは、戦後に民間航空路が発達してから初めてのことではないでしょうか。羽田空港や成田空港のターミナルに乗客の姿が見あたらない、まるで時間が止まったかのような光景が見られた。

この数年、当たり前のように空港、そして都会、そして地方都市で大きなスーツケースを引く外国人観光客もほとんど見られなくなり、秋の京都の紅葉シーズンも日本人しかいませんでした。ホテルも観光地も閑古鳥が鳴いていました。

これまでも災害や疫病、政治リスクや経済リスクなどで飛行機の利用者が大幅減少したことはありましたが、全世界の人の動きが止まってしまったことはありませんでした。海外旅行が好きだった私にとって、これだけ国境という存在が大きいと感じたことはありませんでした。

台湾や上海、香港などへは週末の一泊でも国内旅行感覚でLCCを使って気軽に出かけることができ、日帰り海外旅行も不可能ではなかったのですが、日本国民のほとんどが一年以上海外へ渡航できない状況が続き、国内旅行も自粛する人が増え、航空会社はもちろん、旅行会社、宿泊施設 、観光施設、飲食業も含めて甚大な影響が出たのです。

 





[ 一覧 ]
鉄器を手に入れたヒッタイト
   投稿者: 仲條拓躬    
2024/08/01(木) 17:10
No. 7543
 
 
歴史のなかにインド・ヨーロッパ語族が登場します。それまでメソポタミアで文明を営んできたのはセム語族、エジプトではハム語族でしたが、この頃、インド・ヨーロッパ語族のヒッタイト人がヒッタイトという国をつくります。

インド・ヨーロッパ語族は、もともと中央ユーラシアのあたりにいたようです。そこから西方に移動してメソポタミアに入ろうとしても、ウル・ナンム王やハンムラビ王など強い人々がいました。そういうところを避けてさらに西にいき、現在のトルコのアナトリア半島あたりで落ち着いたのです。幸運なことにアナトリアには鉄がありました。

ヒッタイトは鉄器生産の技術を獲得して、強くなります。少し遅れて別のインド・ヨーロッパ語族がメソポタミアを避けてギリシャに入り、ミケーネ文明をつくります。この人々がクレタ文明を滅ぼしたのではないかといわれています。

ヒッタイトやミケーネ文明が起こったのは紀元前1600年ぐらいのことです。インド・ヨーロッパ語族は喧嘩好きで、軍事色の強い国家を形成しました。その頃、エジプトにはヒクソスを倒した3つ目の王国、新王国が誕生します。

ツタンカーメンの黄金のマスクが出土した「王家の谷」の墳墓やルクソール神殿など、エジプト文明におけるピラミッド以外の大建造物は、だいたい新王国の時代にできました。新王国がラッキーだったのは、ライバルであるメソポタミアが、紀元前1500年ぐらいから、ヒッタイトの侵入などを受け、分裂状態に陥ったことです。

つまり、新王国の栄華は偶然であり、国の盛衰においても、運はとても大事だとわかります。 インドまで1000年、中国までさらに1000年、この間、中国で黄河文明が起こり、漢字という世界で一番美しい文字が出現しました。

メソポタミア、エジプト、インダス、黄河の四大文明のなかで、黄河文明が最も遅い理由は、メソポタミアから遠いからです。エジプトは、メソポタミアから近いのですぐに影響を受けました。インダスまでは、海伝いに1000年ぐらいかけて影響が及びました。

中国は、メソポタミアからさらに遠く、陸伝いに西アジアから伝わるのに、インドより1000年以上、余計にかかった。そう考えるとわかりやすいでしょう。黄河文明がメソポタミアの影響を受けている証拠は、チャリオットや宦官という風習の存在です。

宦官というのは、強い雄にたくさん子どもをつくらせたいから、弱い雄を去勢するということです。どう考えても黄河流域の農耕の文化に馴染みません。西アジアの遊牧民の風習からきているのです。

 






     + Powered By 21style +