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近隣諸国は、北朝鮮とは仲良くする政策をとった方が良いと考えています。北朝鮮を経済開放させ、自活できるようにした方が軍事行動を起こすより良いと考えているのです。南北が軍事対立する38度線からわずか数十キロに1000万人以上が住むソウル首都圏があり、北朝鮮の政権を軍事的に倒そうとすれば、韓国に大きな被害が出てしまうのです。
近隣諸国に対する突然のミサイル威嚇など、常識では理解しにくい政策が続けられていますが、北朝鮮が置かれた歴史的立場を考えれば、戦略性が感じられます。北朝鮮はもともと、冷戦体制下でソ連の支援が前提で作られた国です。
金日成を北朝鮮のトップに据えたのはソ連であり、自分たちの傀儡としていましたが、ソ連が崩壊し、中国も自由経済に移行して北朝鮮と距離を置いて行く中で、北朝鮮はどこか他の国からの支援がない限り、崩壊する可能性が大きくなったのです。
当時、自民党の金丸信副総裁らの訪朝をして、日本との関係を改善してODAで北朝鮮のインフラ整備を行いました。金丸が北朝鮮にカネも出そうとしましたが、アメリカが日本に横やりを入れたのです。北朝鮮との関係はアメリカが主導権を持ちたかったのです。
日本が勝手に進めてはならない、日本が再びアジアに覇権の手を伸ばさぬよう制止したのです。この展開で、金正日にとっては、アメリカからの援助を引き出し、自国を防ごうと経済開放を進めてしまうと金正日の独裁体制が強固なものとなっていったのです。
北朝鮮は、日本海に「テポドン」打ち込んだ、これは日米の脅威を見せつけ、アメリカを交渉の場に戻そうと目論んだものでしょう。北朝鮮が長距離ミサイル技術を持っていることが分かると、アメリカは北朝鮮に対し、ミサイルの開発と輸出を止める代わりに日米が北朝鮮を経済支援することになります。
アメリカの国益から見ると、東アジアを安定させて経済成長させ、そこにアメリカの資本が投資するという戦略です。1945年に第二次大戦で日本が負け、1950年に朝鮮戦争が起き、アメリカは東アジアの戦略を握っていました。
ブッシュ政権内部では、イラン侵攻を始めるか、それとも国連による査察を続けるかという選択をめぐり、攻防を続けていました。もし、この時、イスラエルがイランやシリアがレバノンに力を貸せば、アメリカが介入してイランへの侵攻が行われたかもしれません。
タカ派が勝利することになれば、次は北朝鮮政策をめぐる攻防が始まる可能性が大きかったのです。北朝鮮との緊張関係で、アメリカのタカ派が利用しそうなのは、北朝鮮の核ミサイルはアメリカ西海岸まで届くと言われている点です。
911事件で米国民はテロの恐怖に突き落とされ、危険な奴らはどんどん先制攻撃した方がいいと言います。日本人にとっては、南北朝鮮が統一して強力な国家になり、中国と意気投合して日本を威圧するシーンを想像すると危機感があるかもしれません。
南北朝鮮が再び戦場になれば、朝鮮戦争同様、日本に戦争景気をもたらすかもしれません。日本人を拉致した北朝鮮が自滅するのはいい事だと思うかもしれないが、しかし、朝鮮半島の人々が大国の都合で戦争に巻き込まれるのは、人間としての心ではないと思います。
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