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自己満足で威張っていて自慢屋は、フランス人です。近隣のヨーロッパ諸国での、昔からの評判です。しかしお国自慢は全国共通です。だが、その同じフランス人が地方出身の場合、地方のお国自慢を始めると、なんとなく可愛いものです。
イタリア、スペインでは最初からフランスに一目置いてくれるそうです。18世紀頃からなのでしょうか。どちらの国でもレストランや喫茶店、ホテルで自国語の片言を言っていると、国際親善風にニコニコ優しく応対してくれます。
だが、少し細かいことになってフランス語に切り換えると、ガラガラと音がするほど態度が変わります。高級店ほどそのようです。真剣な顔になった店長が飛んで来たりするそうです。「このお席でよろしいでしょうか」と眺めの良い席に替えてくれたりするので、イタリアとスペインの2国ではこの手を使いましょう。
ちなみに友達が英語に切り換えてみたけど態度は変わらないそうです。ドイツ語は試したことないのですが、放っておかれるだけでしょう。それはヒットラーのせいではなく、ことは18世紀までに決着しているということです。
些事のようですが、こういうのを文明現象と考えるべきです。イタリアやスペインではフランス語を話せるボーイも話せないボーイもフランス語に対する態度が共通しているのです。
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