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テレビや広告で一面に広がるアブラヤシ農園を掲載して、「環境に優しい植物原料」を前面に宣伝していますが、マレーシアでは猛烈な勢いで拡大されたアブラヤシ農園のために熱帯林の大規模な転換や、そこに住む先住民の侵害、労働者問題、農薬汚染などの様々な環境悪化での社会問題が指摘されています。
インドネシアのパーム油製造の勢いは急速に、スマトラやカリマンタンの残り少ない保護区域の高い森林にとっての脅威となっています。パーム油はマーガリンや調理用油・洗剤・塗料・化粧品などの原料として広く使用されており、我々の生活に欠かす事の出来ない原料となってきています。
原産地の問題を解決するには、日本の企業が環境問題に取り組み、社会的配慮を行い、パーム農園を分析してから購入して行くという、取り組みが必要だと思います。テレビや広告のように植物原料だから環境に優しいというメッセージは、消費者に誤解を招くものでしょう。
企業は自ら使用しているパーム油の原産地の情報や環境の変化に伴う社会的影響を調査して公表した上で、パーム油を使用して欲しいと思います。これは、パーム油のみならず、環境にかかわるすべての物に当てはまるのではないのでしょうか。
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