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見学後は、総会会場である水上温泉「座山」に向かいました。谷川岳の麓に位置する群馬県でも指折りの知名度で、利根川沿いに大型旅館が立ち並びます。室町時代に発見されたと言われ、かつては湯原温泉と呼ばれていたそうです。
昭和初期の上越線開通までは質素な宿のみの小さな温泉だったようですが、新幹線や関越道の開通などで、交通アクセスが格段に向上し、関東の奥座敷として栄えましたが、バブル崩壊後、多くの大型ホテルが経営不振に陥り、現在営業している旅館は10件程度です。
水上館は利根川沿いに建つ水上温泉でも有数の大型旅館です。かつて皇族も宿泊された、まさに水上温泉を代表する旅館のひとつです。水上温泉の三大旅館といえば、水上館、聚楽、松乃井ですが、バブル崩壊の不況の波で、水上館も事業再生により経営が変わり、2023年3月に坐山(ざさん)水上という名前に変わっています。
立派な旅館なのですが、外観はだいぶくたびれていて、廃墟だと思う人もいるかもしれません。駐車場が貧弱です。上越線と利根川に挟まれて建っているのでしょうがないのですが、あれだけの規模の旅館なのに、玄関前にはほとんど駐車スペースがありません。
ロビーに一歩足を踏み入れると、お香のいい香りがしていました。大きな窓からは谷川岳が見えます。お部屋は最上階の特別室という雰囲気の強いお洒落な部屋でした。景色を楽しむというポイントはありませんでしたが、立地的に難しいようでした。 施設面は自販機やお酒の販売が少なかった点が個人的に残念でした。
客室には洋室・和室・応接室などがありました。大きなお風呂が付いているお部屋で最高でした。トイレも3つ付いていたので安心でした。まずは総会を開催しました。満場一致ですべての報告・議案が承認されました。その後は温泉に向かいました。水晶の湯と牧水の湯と奥利根八湯を夜と朝にかけてすべて入りました。
フリードリンクにコーヒーや紅茶などが用意されていました。エレベーターの場所がちょっと分かりにくく、奥利根八湯に行くのは大変でした。朝は入ったのですが、8つの風呂を私一人で貸し切りでした。水晶風呂と牧水の湯は並んでいます。
巨大な水晶が展示されていました。水晶は時計にも使われているとおり、電磁波を規則正しい一定の周波数帯に置き変える作用があり、これは人間の体から発する不規則な電磁波も整えてくれるのだとか。お風呂はかなり大きく、入り口から入って、右側と左側に分かれています。渓谷にちょっとせり出した形で窓が設けられています。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。旧泉質名では含食塩石膏泉となります。群馬北部の温泉は石膏泉が多いです。ちなみに石膏泉は痛みを和らげる鎮静作用があります。加水加温、循環消毒もありで、温泉らしさはあまりありません。
温泉を上がった後は、個室のお座敷で御食事です。広いお座敷に大きなテーブルです。私はコンパニオンさんがお薦めという地酒、八海山・水芭蕉・赤城山を呑みました。お酒が来て乾杯したところで外国人の従業員がすぐに釜めしに火をつけたので残念でした。
前菜の塩辛で地酒を呑んでいると上州牛のサーロイン陶板焼がすぐに出来上がってしまいました。釜めしもスタートから30分位で炊き上がりました。外国人の従業員は味噌汁もすぐに持ってきてしまうのですべて冷めてしまいました。何のための蠟燭なのか。さっさと切り上げてコンパニオンたちとカラオケで昭和の歌を熱唱していました
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