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16世紀末に中国東北部の満洲で、女真族のヌルハチがマンジュ国を建国していました。17世紀になると、ヌルハチの跡を継いだホンタイジは、チンギス・カアンの一族から妻を迎えます。そして北元から大元ウルスの玉璽を譲られてカアンとなり、国の名前を清 (大清グルン)に変えました。
その後、明が滅亡すると、中国は清の時代になるわけですが、最盛期の清は四重帝国でした。中国人にとっては「清の皇帝」である人物が、同時に「満洲族の大将」であり、チンギス・カアンの流れをくむ 「モンゴルのカアン」であり、やがて「チベット仏教の大旦那」 にもなり、4つの顔を持つようになったということです。
1637年、ホンタイジは朝鮮を完全に服属させます。ホンタイジは、明と戦争していたので、明の豊かな物資が入ってきません。その代わり、明と交易があった朝鮮を経由して物資を得ていました。朝鮮は生命線だったのです。
ホンタイジは明を倒そうと、何度も南下しますが、どうしても北京に入れないまま死にます。なぜかというと、万里の長城に山海関という、昔から難所とされる要塞があって、そこを呉三桂という明の大将軍が守っていたからです。
明は1644年、李自成によって滅ぼされます。李自成は、農民反乱のなかで頭角を現し、 北京を攻め落としました。そのとき、呉三桂はかわいいガールフレンドを北京に残していました。そのガールフレンドを、李自成が拉致したという噂が流れます。
すると、呉三桂は何を血迷ったか、山海関の門を開け、これまで敵だった清軍と一緒に北京に直行して、李自成を倒してしまいます。李自成と呉三桂のおかげで、清軍は楽々と北京を手に入れました。人間って、 愚かな動物です。呉三桂は清に恩を売ろうという狙いもあったのだと思いますが。こうして、清によって中国全土が再統一されました。
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