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5時半から6階の丘の湯に入れるので、5時に行ってみたら入れた。一番乗りかと思ったら暗闇の中に人影があった。この露天風呂は体が震える寒さで飛び込みそうになった。真っ暗なので幻想的で自然と融和していて、ともて癒されました。
朝食は苦手なバイキングです。バイキングは何食べても美味しくない経験をしているのですが、ここのバイキングは違う。ひとつひとつが美味しいのです。和食の種類が充実していて嬉しいです。朝から食べられないようなものが、食べられて満足です。美しい庭を眺めながら、夕食・朝食、両方とも満足でした。
宿はとにかくデカければ、敷地も広いです。露天風呂は、本館からかなり遠いところにあって、5分くらい歩きます。それはデメリットだとは思うけど、その通路自体はモダンに造られていて、飽きずに歩けます。昭和チックなゴージャスさです。
例えば派手なシャンデリア、キャバレー風のソファとか、もちろん老舗旅館なので全てが新しくはないのですが、とても品のいい雰囲気にまとめられていて、増築した場所に関してはとても素敵で敷地が広いです。庭の奥に神社があるのです。
鳥居が見えるところが入口で、その後ろの山が神社の敷地です。参道には鳥居がずらり。参道全体に配されていて、100基以上はあると思います。約10分で山頂のお堂に到着。意外と歩きます。おみくじもあります。
八幡屋は高級な旅館ではないでが、それでも温泉がよくて、食事も美味しい、綺麗な館内、広大なよく手入れされた敷地、そして温かい従業員の皆様がいます。気の利いた配慮とか、ちょっとした雑談とか、こちらを楽しませようとしてくれるのが伝わってきます。
従業員教育が行き届いているのが分かりました。観光バスに乗り込み車が走り出すといたるところに従業員がいてお見送りをしてくれているのです。最後の最後には女将が寒い中、手を振っているではないか。
この光景は加賀屋の従業員が電車のホームまで見送りに来ていたのに似ていました。でもそれぞれが素晴らしくて、なんだか心が満たされる、そんなお宿でした。旅行業界の方にも、そういうのが評価されて日本一に選ばれたのだと思います。
宿を後にして「弘道館」に向かいました。昨年、岡山県に行って47都道府県すべて旅行しました。その時に、岡山の後楽園に行った。金沢兼六園にはすでに行ったことがありますので、これで日本三大名園を全制覇したことになります。
水戸を代表するもう一つの観光地であり史跡である弘道館にやってきました。「弘道館」は国の重要文化財に指定されています。水戸藩第九代藩主徳川斉昭公が優れた人材を育成するため、建立されました。建てられたのはなんと1841年です。
江戸時代の天保に遡り、文武両道の理念のもと儒教、剣術、槍術、数学、天文学、医学、薬学等の多彩な学問を通して多くの水戸藩士が育っていきました。中に入ってみる紋どころが目にとび込んできました。畳縁に葵の紋、襖の取っ手に葵の紋など。
ちなみに屋根にも葵の紋がありました。少し、歩いてみると学校ですから便所はあるにせよ、今でいうお風呂まであったのです。「湯殿」の方を見てみると、どういう感じで湯あみをしていたのか気になる部屋でした。機会がありましたらご覧になってくださいませ。
現在、水戸市では世界遺産の登録を目指す取り組みをされていますが、「弘道館」は日本を代表する学問・教育の歴史遺産ですので、ぜひ世界遺産に登録してもらいたいです。資料展示室には、徳川斉昭公の歴史に関する資料が展示されていました。
三ノ丸をぐるりと一周、二の丸、本丸は学校になっていて広い敷地のわりに遺構は少ないですが、それでも大手門や薬医門など、間の空堀から感じられる格式は別格のものがあります。弘道館だけを回っていたらもったいないです。とても気持ちよく歩けました。
歩いてお腹が空いたので、山翠というあんこう鍋を食べに向かいます。山翠は、あんこう料理と奥久慈シャモなどの郷土料理をいただける老舗です。元祖あんこう鍋のお店として、「どぶ汁」を食べられる数少ない名店です。入り口の壁には有名人のサインだらけです。
個人や私が会長を務める委員会や協会なら喉を潤してから地酒を堪能するのですが、最初から名指しで「高い酒を頼むのはやめてください」と言われたのでテンションがガタ落ちです。鍋に向けて地酒呑まないのは残念です。
秘伝の焼き味噌で味付けして、あんこう鍋は、食べましたが、奥久慈しゃもを用いた料理や釜飯などが絶品だと聞いていましたが、ありませんでした。お店は3階建てで「元祖あんこう鍋」という大きな看板も外から見え上質感がありましたが、食事場所は1階でした。
このお店は昭和20年代に海・山・河をイメージさせる「山翠」として誕生し、当初の看板料理は地場産の食材を使った釜飯で、そこから郷土の味の探求に励み、昭和30年代にかつて漁師の浜辺で定番だったあんこうどぶ汁を「元祖あんこう鍋」として復活させ、今日のあんこう鍋歴史が始まったようです。
以後も奥久慈軍鶏や野菜なども独自に研究しているとは素晴らしいです。玄関にはさすが「あんこう」の金属製のオブジェや石碑もありました。石碑にはしめ縄もあり、あんこうをきちんと弔っています。奥久慈の軍鶏料理を食べてみたいです。
カラー写真付きでメニューがありましたが、パラパラめくってみるとかなりページがあり、コースや単品メニューが充実していました。席に着くと、すでに大皿に、あんこうや野菜が広げられていて驚きました。あんこうのいろんな部位があり、お店の方が丁寧に胃袋、エラ、卵巣、皮、肝等を指差して説明してくれます。
あんこう料理だけでなく、納豆天ぷらとマグロ納豆もありました。あんこうフルコースだと雑炊が楽しめるようです。地酒も1杯しか飲めずに不発に終わったので都内に帰って呑みなおしたいところだけど茨城県ひたちなか市にある那珂湊おさかな市場へ行きました。
店先で生牡蠣が食べられるのでどの店も生牡蠣行列とにかく、人だらけです。自家用車なら保冷バッグを持っていなくても発泡スチロールの箱が売っています。店先にサービスの氷もあるので、保冷剤なども持参しなくても大丈夫です。
気になるのは那珂湊流たこ焼です。普通の切ったたこ焼きではなく、イイダコが1匹丸ごと入っているのです。ちなみに他にも屋台はあり、フランクフルト、ベビーカステラ、フルーツ飴、海鮮の串焼きもありました。どの屋台も並んでいます。トイレも少なく並んでいます。汚いです。高速道路が混むので早く帰りたいです。
柏インターから渋滞が始まっているので帰りのトイレ休憩は常磐自動車道Pasar(パサール)守谷SAでした。ここのお土産屋さんは好きなのでいつもはおつまみを買って、柏インターで降りて自宅で一杯やるのですが、都内迄連れていかれたので帰りは遅くなりました。家に帰ったら夕飯は鍋でした。自宅の鍋の方がとてもおいしかったです(^_-)-☆
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