| |
現在必要なものは、軍事力ではなく人道支援を中心とした安全保障だと思うのです。武力による手段は国と国との関係を決着させることは出来るかもしれませんが武力行使の過程では多くの無辜の民が戦闘に巻き込まれ、命を奪われるのです。
戦争は、弱い立場の市民を傷つけ、憎悪を生み出すものなのです。かつての湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾の放射性物質によりイラクの多くの子どもたちが白血病などで苦しめられています。正義の戦いなどはあろう筈がないのです。
イラク第2の都市バスラに、湾岸戦争時、米軍は劣化ウラン弾を使用しました。劣化ウランは原子力発電所などから出る核廃棄物です。米軍は湾岸戦争やコソボ戦争などでも劣化ウラン弾を使用した。イラク国内には無辜の民がいたのです。
イラク領内で米軍が発射した大量の劣化ウラン弾からの放射性物質は、砂漠の砂塵に混じって周辺の村々に到達して、湾岸戦争が終わった数カ月後から、放射能の影響と思われる白血病ガン、奇形児の出産が増加しました。
患者数は湾岸戦争から何年もが経過した現在も減少していません。患者はバスラだけでなく、バスラから500キロ離れた首都バクダッドなどでも、劣化ウラン弾が原因と思われる白血病ガンなどの患者が増加しました。
子供や胎児に被害が大きいため、バスラとバクダッドに、白血病ガンを専門とする小児科・産婦人科病院が建設されています。湾岸戦争に参戦した米軍や多国籍軍の兵士にも、劣化ウラン弾が原因と思われる症状が出ています。
最近ではアフガニスタンで同様の患者が現われて米軍が劣化ウラン弾を使った可能性が指摘されています。劣化ウランの患者にアラブの伝統的なハーブ系の薬草を使った治療なども試みています。
アメリカは、劣化ウラン弾をばらまいて子供たちを病気にしただけでなく、薬の輸入を禁じて治療をさせないようにして、子供たちを殺したのです。薬があれば治る子供たちが死んでいくのを見るのが、医者として一番つらいと担当医はいう。
収容する病院はバクダッドにあり、頭や体のあちこちが膨れ上がったガンの末期症状の子供だらけで、傍らにいる母親は目もうつろで、深く悲しんでいるそうです。病院の横にはたくさんの子供お墓があるそうです。
その、お墓の上に乗って遊ぼうとする子供たちを親は怒っているのだが、今日は土の上で元気に遊んでいる子供たちも、いつ冷たくなって土の下に埋まる状態になるかもしれないと悲しんでいます。イランの子供たちは大丈夫であろうか。命の重さは同じはずです。
|
|