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朝、4時30分から一番風呂に入って、7時から朝食を食べました。朝食はバイキングではなく個々にお膳で係りの方がご飯をよそってくれてお部屋に待機して、とても気が利く素晴らしい方でした。前日もとても良くしていただいたのにお気持ちを渡していなかったと事務局から聞いて、とても残念でした。
2日目の態度の悪いバスの運転手にあげなければよかったです。8時30分に記念写真を撮っていただき、東尋坊に向かいました。東尋坊とは永平寺の僧侶の名前だと地元の方にお聞きしました。駐車場に着くと東尋坊タワーが聳え立っていました。
お土産屋さんの商店街を歩いていくと東尋坊の入り口が現れました。荒々しい岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く勇壮です。東尋坊は、国の名勝・天然記念物に指定されています。なかでも岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ大地の断崖は日本海の荒波が打ち寄せる姿は恐ろしいほどの迫力です。
遊覧船ではライオン岩、ろうそく岩など自然の造形が目を楽しませてくれるといいます。これだけ大規模なデイサイトの柱状節理は世界的に珍しく、朝鮮半島の金剛山・スカンジナビアのノルウェー西海岸と並ぶ、地質学的に大変貴重な場所、と考えられているようです。
たしかに、自然の芸術みたいなものを感じます。人間には作れない崇高なものです。東尋坊は、福井県の人気観光地で、日本海に突き出した断崖が続く景観が有名です。自殺の名所としても有名な場所ですが、個人的にはテレビのサスペンスドラマでよく見る風景だなと思いながら散策を開始しました。
東尋坊は、険しい岩壁が続きます。最も高いところでは、約25mの垂直の崖があるらしいです。千畳敷と呼ばれるエリアを人と比較すると、大きさが分かります。驚きポイントは安全柵が無いところです。
東尋坊付近では、自殺者が多いと言われています。年間24人が自殺しています。東尋坊の中心的な場所には、観光客がいっぱい集まっていますので少し離れたところで起こっているようでした。少し離れただけで、静かで寂しいところにがらりと変わります。そんな静かなところに、ありました。
いのちの電話ボックスです。人目の少ないところに、設置されていました。なんでこんなところに、電話ボックスがと思いますが、死のうと思っている人にとっては、ここが最後の「つながり」となるかもしれません。この先には、断崖絶壁しかないのです。ここで、電話をかけるかどうか。
ここで、誰かとつながれるかどうか。この電話ボックスの前で、死にゆく人は何を思うのだろうか。だが、近年はこの辺りはポケモンGOのジムやポケスポットなどあり多くの方が集まってくるので自殺する方も減少したようです。そこを抜けると東尋坊横にはお土産屋さんやご飯屋さんが並んでいます。
続いて、天皇誕生日あり、私の誕生日である2024年2月23日、越前市にある「しきぶんぶんミュージアム」に大河ドラマ「光る君へ」の大河ドラマ館が開館しました。早速、現地に着くとバスの我々を降ろす場所が違うからと言って駐車場の係員とバスの運転手が怒鳴りあいの喧嘩をしているのではないか。とても気分が悪いです。
事務局の女性が「時間がもったいないから」喧嘩をやめさせちゃいました。素晴らしい。すぐにチケットをもらって館内へ入りました。入口展示されていた袿(うちき) 左手の案内が手作り感ありありで少しチープな感じでした(笑)
さらに、中に入ると、まひろ(紫式部)(吉高由里子)、藤原道長(榎本佑)、藤原為時(岸谷五郎)がお出迎え記念撮影できるようになっていました。係りの若い女性はとても親切で写真を丁寧に撮影してくれました。
「苦学寒夜、紅涙霑襟、除目後朝、蒼天在眼」(現代訳)。寒い夜も苦しさに耐えて学んだのに希望(=越前国司任官)が叶えられず、血のような涙が襟を濡らしています。任官されなかった翌朝は、青い空が目に染み入ります。放送では為時自身ではなく、まひろがしたためた奏上を、道長が気付いて忖度したと描かれていました。
主要な登場人物の紹介パネルがありました。まひろ(紫式部)(吉高由里子)、藤原道長(榎本佑)、道長の嫡妻源倫子(ともこ)(黒木華)、道長の長兄で病死した関白藤原道隆(井浦新)、 道長の姉で、先々帝円融天皇女御で一条天皇皇太后の藤原詮子(あきこ)(吉田羊)と、道隆の娘で一条天皇中宮の藤原定子(さだこ)(高畑充希)。
まひろの夫になる藤原宣孝(のぶたか)(佐々木蔵之介)、まひろの父藤原為時(岸谷五郎)と、道長の父で関白藤原兼家(段田安則)、陰陽師の安倍晴明(はるあきら)(ユースケ・サンタマリア)、道長の次兄で急逝した藤原道兼(玉置玲央)と、中宮定子の女房で後の枕草子の作者、ききょう(清少納言)(ファーストサマーウイカ)です。
日本画家の諌山恵美(宝樹)氏がドラマの衣装人物画を描いています。まひろが裳着(もぎ)で着ていた唐衣(からぎぬ)と袿(うちき) 裳着は女子が成人(初潮)したことを周りに示す儀式。
安倍晴明が占いで用いた星図。晴明も福井県とゆかりが深く、晩年敦賀(越前)に移り住んだとされ、晴明神社(敦賀市相生町)に祀られています。また嫡流の土御門(つちみかど)家は応仁の乱の戦禍を逃れ、若狭国名田庄(おおい町名田庄)に移り住んでいます。
びわ湖大津(滋賀県)、宇治(京都府)にも大河ドラマ館があるようで、前述の来館記念証を提示すると、割引が受けられるそうです。展示内容は意外と少なく、かなりじっくり見学しても20分ほどです。外に出ると想創庵(そうそうあん)と言い、式部が越前で体感したイマジネーションを、現代のAI技術で表現した五感で感じる拡張世界のコーナーが。
内部に吊るされた文字は、源氏物語や紫式部の歌から導かれたワードで式部の魂の叫びが視覚に訴えかけてくる感じです。またデザインだと思っていた白い斑点には、来館者のコメントやイラストでした。想創庵を出た先は、光る越前SHOPというお土産売り場です。
越前和紙や越前焼といった地元名産品のガチャ。ここでしか入手不可能のオリジナルガチャ(500円) 缶バッヂなどがありました。次に県民には毎年秋に開催されるたけふ菊人形の会場がありました。本日から開催されるとテレビでも放送していたので混んでいました。ゴーカートや観覧車などのミニ遊園地も併設されていてとても広かったです。
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