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心臓病は56歳以上の高齢者が圧倒的に多い病気です。厚生労働省から公表されている最新データは、2017年9月に公表された、2016年の人口動態統計(確定数)です。それによると、心疾患で亡くなった人は計1万8006人です。
そのうち、56歳以上が1万2097人を占めています。とりわけ、心臓病のリスクを高める悪い生活習慣がある人は注意が必要です。暴飲暴食、睡眠不足、運動不足、喫煙などの習慣が肥満につながり、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病を引き起こします。これが動脈硬化を招き、心臓病の発症リスクを高めるのです。
親が高血圧、脂質異常症、糖尿病の人はさらに要注意です。そうした病気になりやすい体質を受け継いでいるからです。体の構造が未熟な若い頃には、そうした症状は表に出てきませんが、成熟した年齢になると、暴飲暴食、睡眠不足、運動不足、喫煙といった生活習慣が発病を促進させます。
病的な状態から、診断がつく、「病気」になってしまうスピードを速めてしまうのです。心臓の大きさは「握りこぶし二つ分」なかでも、30代から兆候が出始める高血圧は、遺伝的素因が強く日本人に多い病気で、私たちが手がける心臓手術のうち、70歳以上の患者の3分の2は高血圧です。
心臓の大きさを変えてしまう一番の要因となり、それによって心臓病の発症リスクをアップさせます。心臓の大きさはよく、「握りこぶし大」といわれますが、実際は握りこぶしを二つ合わせたくらいの大きさです。
身長が2メートル近い大柄な人でも心臓が大きいわけではなく、むしろ体格の割に小さいことが多い印象です。そもそも心臓は、「小さい」ことよりも、「大きい」ことのほうが病的だといえます。
心臓が小さい人は、その大きさでも全身に血液を送り込めているということですし、何かトラブルが起こっても対処のしようがいろいろあります。一方、心臓が肥大するのは、心機能が衰えるなどして、大きくなければ全身に血液を送り込めないという状況なのです。
血圧が高い人は、心臓が血液を送り出す際に大きな力が必要になります。心臓はそれだけ強い抵抗を受け止めなければならないため、肥大していくのです。さらに、肥満体型だと腹部の内臓が上部にも出っ張ってきているので、心臓は横方向にしか大きくなることができません。そうなると、横向きに寝た状態に変形してしまうのです。
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