水の汚染
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/05(木) 08:24 No. 7667 |
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水は、生命の維持に欠かせない大切なものです。その水に起因する事故がよくテレビや新聞等なので報じられています。原子力発電所から発生している汚染水やレジオネラ菌、O−157などです。人体の65%が水分で体重の3分の1以上の血液を失うと死に至るといわれます。
尿、汗として水分が排泄されるので、飲料水として吸収が1日、2リットルは必要です。水を口にできないと数日で息絶えてしまいますが、十分な水があれば1ヶ月は生きられると言われ、このように私達の生活になくてはならないものなのです。
水の多くは水道水によって安全な水が供給され伝染病予防、薬物中毒予防の公衆衛生上の効果を持っています。その水道水でも安全だと思って飲んでいたら汚染され下痢の症状を訴える方増えています。レジオネラ菌による24時間風呂、温泉からの事故の発生が報告され安全な水の供給されるための監視は怠れません。
安全な水を求めてミネラルウォーター、浄水機の普及が広がりました。水源は河川・湖・沼が最も多いため、水に関わる事故も後を絶ちません。レジオネラ菌は、温泉からの感染から、風呂、病院からの報道もありました。規模の違いはありますがどちらも、循環式でろ過層の衛生管理状況が十分でなかったことがいえます。
レジオネラ菌は土中、淡水に生息している菌ですが、エサとなるアメーバが増殖を促したことになります。検査が義務付けられていない小規模の集合住宅マンションや会社での掃除・水質検査が適切に行われていないとレジオネラ菌の増殖を招くことになります。
水滴、空気中に飛沫しているものを吸い込むことによって白血球を破壊して重症になる。体力のない乳幼児、高齢者は特に注意が必要です。安全だと思われていたミネラルウォーターでも不純物が混入していたとの報道がありました。
以前に比べて自然からの恵みを受けた水とは違って生活排水が多くなってきている以上消毒の頻度も多いと思われます。当然カルキ臭も多くなりあまり美味しい水とはいえなくなってきております。浄水機も残留塩素が減少しているので長期保存はできないでしょう。美味しい水のために、生活上の水の使い方を考えてみる必要があるのです。
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中国でロックを広めた男
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/05(木) 08:22 No. 7666 |
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2002年8月、ファンキー末吉率いる「X.Y.Z.→A」の北京ライブが行われました。日中国交正常化30周年記念行事の一環として、「ロックで日中友好!」をスローガンに企画されたものです。会場の王府井大飯店には700人を超える観客が集まったそうです。
ハードロックのリズムに合わせてオールスタンディングで拳を振り上げる中国人を見て、「時代は変わった」と末吉氏は思ったといいます。初めて北京でやった時には1990年頃なのでコンサート中に客が立ち上がったら逮捕される時代です。
その2年後に爆風スランプが北京でコンサートを開いたときも、1曲目が終わった直後に公安から中止命令をくらったそうです。静止を聞かず演奏を続けると、音量は全て落とされ、中国人スタッフは公安にボコボコに殴られ、最後には別室に軟禁された。すべては体育館に集まった1万2000人の群集を前での出来事だったそうです。
末吉氏といえば「Runner」や「リゾ・ラバ」などのヒット曲でNHK紅白歌合戦にも出場した「爆風スランプ」リーダー。彼が1990年に北京のとあるレストランで、のちに中国を代表するロックバンドとなる「黒豹」のライブを初めて耳にしたとき、脳天を棍棒で殴られたようなショックを受けたという。中国では精神汚染音楽とされるロック。
「本物」のロックに触れた瞬間だった。以後「オレも中国人になる!」と宣言し、中国に狂ってゆくのです。「崔健」「唐朝」「BEYOND」など、多くの中華圏ミュージシャンと交流し、1997年に李彗珍をプロデュース。同年、中国のグラミー賞と呼ばれる「十大金曲作曲賞」を受賞。アジア諸国に「亜州鼓王」(アジアドラムキング)の名前が知れ渡る。翌年に爆風スランプが活動休止した後、末吉氏が最も力を入れるバンドが「X.Y.Z.→A」。
アジア人として初めてアメリカで成功したバンド「ラウドネス」ボーカル二井原実と手を組み、世界市場をめざした活動を展開。現在、末吉氏は北京をベースに中国、香港、タイ、そして日本でライブ、曲のアレンジ、新人のプロデュースなどボーターレスな活動を繰り広げ、自らを「和橋」と呼んでいます。
「もともと日本に住みたくないというのが夢だから、香港でもいいしアメリカでもいいし、もっともっといろんなところで生活したいな」。和橋ミュージシャン・ファンキー末吉の活躍の場はさらに広がりそうです。
ちなみに爆風スランプのスキンヘッドのサンプラザ中野は私の近所の東葛高校を卒業していて、今年の千葉県東葛飾地区の高等学校研修会の発表校のトップバッターが私で東葛高校も発表校でした。東葛高校のPTA会長とは名刺交換して一緒にお酒の席でも一緒でした。ちなみに中野ZEROの表彰式に出席した所、最後のサンプラザ中野の姿を見ることができました。
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記念品の課税について
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/04(水) 07:30 No. 7665 |
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本日は表彰の選考委員会に出席しました。約8割の企業に表彰制度があるようです。表彰は、記念品の企業が半数以上、現金を支給する企業が3割程度です。企業規模が大きいほど現金支給の割合が高くなる傾向です。
この表彰が現金での支給であれば、金額の大小にかかわらず全て給与とみなされ課税扱いです。旅行や記念品での支給の場合、税務上、すべて非課税扱いになるとお思いでしょうが、課税される場合もあります。
旅行クーポンの支給の場合、現金化が可能なので、課税対象となります。記念品の場合も現金化が可能な商品は、課税対象となります。商品券・ギフト券・プリペイドカード・金貨などは金銭支給扱いとなり、課税されますのでご注意ください。
会社が従業員に対して記念品を贈る場合、税務上の考え方では、経済的な価値があるものなら小物でも、貰った方は収入となり、課税対象となるようです。所得税法では、その人の収入を構成するものには、金銭だけではなく、物品などの経済的利益も含まれると規定しています。
その例として、物品などの資産を無償または低い対価で受けた場合で、具体的には、記念品、食事、土地、家屋その他の資産など。ただ、会社の創立記念や、支店や営業所完成記念、合併記念のときに、従業員に対してお祝いの小額な品物については、課税しないことになっています。
創立記念などの非課税となるガイドラインは次のようです。金銭による支給ではないことや記念品の内容について、自由な選択が出来ないことや価値が1万円以下であることなど。以上の用件を満たせば、従業員に対して課税されることはありません。
創立記念の場合で、例えば創立50周年など、通常の記念品よりもさらに大きな意味を持つ記念の時には、現職の従業員だけでなく、定年退職した元従業員などにも記念品を贈呈することもあると思います。このような場合は、元従業員に対して一律に支給される創立記念品は、従業員と同様に扱っても構わないことになっていますので課税されません。
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タバコは不潔で格好悪い教育
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/04(水) 07:29 No. 7664 |
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読売新聞にも掲載されていましたが、千葉では歯に与える悪影響に焦点を当てた喫煙防止教室を、中学生を対象に行っております。喫煙によって歯や口腔内の見た目が悪くなることをアピールして、喫煙は不潔だし格好悪いと感じてもらい、タバコから遠ざけようという試みです。
教育委員会はいままで、文部科学省の指導に従い、肺がんや胎児の脳の発育障害など、主に内科的疾病との関係に焦点を当てて、喫煙防止に関する指導を行ってきました。しかし、千葉では中学生の34%が歯周病予備軍であるなど、一般的に中学生から歯周病が増えることに着目して、その大切な成長時期に喫煙を覚えれば歯周病は悪化して、そのため歯茎が黒くなり、悪臭を引き起こすので、歯科医を講師に招いて訴えることにしました。
また、歯に沈着したヤニが見た目に不潔で良くないことから、「タバコを吸うと格好悪くなる」と、身だしなみにも関心の高まる中学生の、喫煙への興味を抑えることを狙うと言います。これまでは内科的疾患を取り上げてタバコの怖さを訴えてきたが、教育する立場の大人が平気な顔して吸っているのでは説得力もなくなるでしょう。
見た目も悪くなるという新しい視点で、好奇心からの喫煙を抑える点では大人に騙されることなくわかりやすいかも知れません。ところで子どもの見本となる大人はと言うと歩きタバコが当り前のようになっています。何処でも気兼ねなくタバコが吸い、子どもに対する配慮はまるでありません。
副流煙という発がん性物質は子供達にしてみれば無理やり吸わされているのです。いまの大人はモラルが欠けているのです。喫煙コーナーを設けてもそれを守らない。禁煙エリアには学生たちがいても何が悪いとばかりに平気でタバコを吸うモラルの無いバカが多いのです。何かに規制されないと自分達でモラルを形成することが不得手な人間のようです。
過去、ワールドカップ・フランス大会で、日本の勝ち点はゼロでした。敗れ去る時、日本人サポーターがスタジアムのゴミを拾って綺麗にして帰りました。自国が負ければ荒れ狂うサポーターに慣れている西欧のマスコミは驚きました。
普段は部屋の掃除すら出来ないであろう若い世代が、海外で自主的にスタジアムのゴミを拾って帰ったのです。素晴らしい行動です。こうした若い世代が何時の間にか育っていたのです。それに比べ、今の親父やババァ〜どもは歩き煙草をして平気でポイステをするモラル・マナーが欠けている人間が多いです。
若者に道徳を教えなくてはならない親父やババァ〜たちが逆に見習うべきである。世界に映像で配信された若者の行動は誇りに思います。煙じゃなく人間的な誇り、これこそ我々が出会う価値で、至上的なものではないのでしょうか。
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田中角栄首相の外交
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/04(水) 07:27 No. 7663 |
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巨額にのぼるODAは、「戦争賠償の代わり」という受けとめ方が中国の当局者ばかりでなく国民にもあります。だから、日本の援助金を利用してインフラの整備が進められたものの、中国では国民に伝えず、日本側に謝意が示されることもないのです。
そして、その事が日本側の不満をかきたてるという悪循環が続いているのです。また、歴史認識を強調する中国ですが、教育のウェートは日中戦争の歴史に置かれています。このため、戦後の日本の歩みや国民生活のありようについて教えたり、報道したりすることがないので、バランスが欠けているのです。
一方、日本側では、隣に現存する中国と公式な関係のない不正常さを打開し、台湾が全中国を代表するという虚構から脱却する必要性は、国交正常化前から、かなり広く認識されていました。ただ、それを実行するとなると、政治家も国民大衆も過去の「不幸な歴史」を踏まえた堅固な心構えが求められていたのです。
中国との国交正常化は、ニクソン・ショックと田中角栄ブームを受け、国会承認のいらない共同声明方式で実現しました。田中首相は北京での歓迎宴会挨拶で「中国国民に多大なご迷惑をおかけした」と述べ、翌日の首脳会議で周恩来首相に「着物に水かけて軽くわびるような言葉」と批判されたことがありました。
そのとき、田中首相は「日本語では、『ご迷惑をおかけした』は誠心誠意謝罪することで、さらに、もういたしませんからと赦しを求める意味も含んでいる。みなさんにより適切な言葉があればそれにより改めてもいい」と言い切りました。
当時の姫鵬飛中国外相は後の著作『水を飲むとき井戸を掘った人を忘れるな―――中日建交紀実』でこの田中発言を紹介し、「(これにより)謝罪訪問は解決した」と結論づけたのです。だが、解決したはずの問題が今なお蒸し返される不幸は、田中角栄首相も悲しんでいることでしょう。
国民の運命を握っているのだから、外交では、ワルと呼ばれる政治家の方が必要なのです。昔、オイルショックで日本国民が苦しんでいる時に、日本はアラブの石油ランクでは「非友好国」のランクだったので石油が突然ストップして、パニックになりました。
その時の首相田中角栄は、アメリカのキッシンジャーに「アメリカは日本が石油に困っているのだが援助してもらえるのか?」と聞いたところ、答えは「ノー」でした。田中角栄は「よし、わかった」と直ぐに、イスラエルに外交では珍しく強硬に「イスラエルはパレスチナの占領領土全てを破棄すること」外交を行いました。
それから、直ぐに、アラブの石油ランクでは「友好国」となり、石油輸出が再開したのです。その後、田中角栄はロッキード事件で逮捕されることになります。政治家になるには自分の命をかけても国民を守り抜くという気構えでいて欲しいのです。
田中角栄元首相の秘書だった政治評論家の早坂茂三氏の田中角栄元首相の秘話などを紹介した著書「オヤジとわたし」「政治家田中角栄」などの中で心に残るのは田中角栄元首相がロッキード事件で逮捕されたとき、側にいた早坂氏は田中角栄が「ユダヤにやられた」といった言葉を聞いています。
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日中関係の背景
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/04(水) 07:26 No. 7662 |
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国交正常化から、主として日本と中国の間に固有な事情より、日中関係は政治的、経済的に浮き沈みを繰り返してきました。例えば、中曾根康弘首相と胡耀邦総書記の個人的信頼関係が強かった1984年9月、胡耀邦総書記の提案で日本から3000人の若者が中国に招かれたことがあります。
1行は4つのコースに分かれて上海、南京、西安など中国各地を訪れ、北京で合流して中国青年1万5000人とともに首都体育館での日中青年友好交歓大会に臨みました。その機会に初めて中国の大地を踏みしめ、「熱烈歓迎」に感動したメンバーは多いのです。
しかし、翌年8月、中曾根首相が靖国神社に参拝したところ馬鹿な日本のマスコミから批判があがったことから日中関係は冷え込み、北京大学と精華大学の学生は「日本軍国主義の復活」「経済侵略」と反対を呼び天安門広場でデモを行いました。
中曾根首相は1986年8月、胡耀邦総書記に書簡を送り、「貴国をはじめとするアジア近隣諸国の国民感情」を考え、公式参拝はしないと誓約したのです。1992年には天皇・皇后両陛下の中国公式訪問があり、日中関係は大きく高揚しました。
しかし、それも永続的なものとはならなりませんでした。沈滞の要因となったのは「過去の歴史認識」「教科書問題」そして「首相の靖国神社参拝」問題です。この3つの問題は関連したものであり、日中両国の政治・社会体制の違いも絡むものだけに、引き続き解決策を求めてゆかなければなりません。
また、2002年には、朝鮮民主主義人民共和国からの難民が瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ事件が起き、それをめぐって、日中双方が対立しました。この出来事は、日中関係が今や単に二国間の問題ではなく、朝鮮半島を含む東アジアの問題としても考えなければならないことを示したのです。
これらは政治・外交レベルの問題ですが、国民感情を考えるとき、日本での荒稼ぎ目的で不法入国した中国人による犯罪が頻発していることも挙げなければならないでしょう。中国は市場経済化の加速で社会主義に代わる新しいイデオロギーを必要とし、反日侮日を中国国民に強調しているのです。
共産党の腐敗と国民との貧富格差の広がりで失われた党を回復する狙いがあったのです。2024年のアンケートの結果でも反日侮日の教育を受け日本が大嫌いという言葉から大学生が示す反応は憎悪で若い中国人を洗脳しています。洗脳を示す顕著な話がある。
「日本へ行き、老人子供を殺し、略奪しても、中国国民には罪はない」「日本の政治家も官僚も、腐敗し金銭に弱い」「日本の警察も、犯罪者を逮捕する力はなく、運悪く捕まっても、刑務所は天国。死刑もない」と本気で思っているのです。
数年前、漠然とした反日感が広がっている背景には、日常生活を脅かすこうした問題も含まれるのです。年間のODA全体の約1割が中国へ援助していました。発展している中国に対して、援助を継続していたのです。
中国は、日本のお金を第三国に分配しているのに、援助が必要と言うのはおかしい。援助しているのに、反省だ、靖国だ、尖閣だと色々文句をつけています。日本の政府は他国へ資金ばらまいています。
こんなに次世代に借金を抱える国が、どうして他国にそんなに援助できるのであろうか。軍事費を増強して核実験する国には経済援助を凍結してほしいと思います。挙句の果ては日本の援助など中国国民は知らないのです。その援助金を子育て支援に回すほうが先決だと思うのです。本当、日本っておめでたい国です。
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喫煙者の実態とは
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/04(水) 07:24 No. 7661 |
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最近、コメントが半減しました。話題が難しすぎたかな(=^m^)クスクス。だが、このくらいのほうがちょうど良い。喫煙者は自分で自分を深いニコチンの泥沼に沈めてゆきます。自発的にタバコを吸い、自分で喫煙の習慣を身に付けています。
体調が悪く、咳が止らなくとも、のどが痛くても、その習慣をやめることはありません。喫煙者はタバコを吸わないとイライラすると自己暗示を掛けています。その結果、吸えない恐怖に負けて喫煙の習慣を続けているのです。
つまり、自分で自分をタバコの奴隷にしているのです。やめようと思いつつ喫煙し続ける哀れなニコチン中毒患者が多数存在することは事実です。悪いこととは知りながら非常識な理由を押し通そうとしてきたのです。
人としての弱さが浮き彫りになって、大手を振って歩いている。中途半端に理屈をもっているので素直になれずに、良くない事と解っていながらよくない行動を続けている。ハイハイしている赤ちゃんがタバコを口にでも入れたなら、家中が大騒ぎになります。
だが、喫煙を続けています。固体が煙に変わったとしても、子供への影響からは逃れられないことを知りながら同じ部屋で吸っています。子供に対する愛情はどこへ行ったのでしょうか?
腕力や言葉による暴力とは違い、少しずつ毎日周りに居る子供たちに悪影響を与え続けていることを知りながら、喫煙者は自分を甘やかし続け、心の片隅に罪悪感と劣等感を持ち喫煙する。これが喫煙者の実態だと思います。最近、明らかになりましたが、喫煙者の咳はタバコに混入されているアスベストを吐き出そうとしているのです。
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アルツハイマー病の原因
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/02(月) 19:18 No. 7660 |
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アルツハイマー病は、65歳よりも前に発症する「早発型」と、65歳以上で発症する「晩期型」に分けられます。早発型は、アルツハイマー病全体の1%ほどで、30代から50代での発症が目立ちます。
そしてこの早発型の患者の多くは、先天的な遺伝子変異がかかわっていると考えられています。早発型アルツハイマー病の原因となる遺伝子は、おもに次の三つです。一つ目は,アミロイドβ前駆体タンパク質 (APP)の遺伝子です。アミロイドβは、APPが切断されることで生まれます。
二つ目と三つ目は、プレセニリン1 (PSEN1) の遺伝子とプレセニリン2 (PSEN2)の遺伝子。 「プレセニリン」とは、APPからアミロイドβを切りだす酵素である「yセクレターゼ」 を構成するタンパク質をいいます。
これらの遺伝子に変異があると アミロイドβがつくられる速度が上がったり、凝集しやすいアミロイドβの断片が多くつくられます。 その結果、アミロイドβの蓄積がふえ, 早ければ30代でアルツハイマー病を発症することになるのです。
アルツハイマー病を完治させる薬はまだありませんが、進行を遅らせる薬はすでに発表されています。アルツハイマー病の患者の脳内では,記憶や学習などにかかわる「アセチルコリン」という神経伝達物質が減少していることがわかりました。
ニューロンを伝わってきた電気信号は、アセチルコリンが次のニューロンに届けることで伝達されます。役割を終えたアセチルコリンは、「コリンエステラーゼ」という分解酵素によって分解されます。
しかしアルツハイマー病の脳では、次のニューロンに到達できるアセチルコリンが少ないため、情報伝達に支障がでるのです。そこで日本の製薬企業エーザイは、コリンエステラーゼのはたらきを弱める薬の開発を進めました。
コリンエステラーゼの働きを抑えれば、次のニューロンに到達するアセチルコリンがふえ、結果, 情報伝達の助けになると考えたからです。この予想は当たり、コリンエステラーゼを阻害する化合物は、認知症に対する世界初の薬「ドネペジル(商品名:アリセプト®)」となりました。
ドネペジルは、アルツハイマー病の進行を9か月から1年程度遅らせることができます。アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβは、自覚症状がでる10〜20年も前から蓄積されています。
そのため、症状のみられない時期から兆候をつかみ、アミロイドβがそれ以上蓄積しないよう、早期治療を行う必要があります。そこで開発されたのが、「陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography:PET)」 を用いた 「アミロイドPET」 とよばれる診断法です。
PETとは,放射線を出す検査薬を注射し、その薬が発する放射線を外部から検出して、体内を画像化する手法です。検査薬には、アミロイドβにくっつきやすい化合物が使用され、アミロイドβだけに目印をつけることができます。
その結果、脳の「どこに」「どれだけの量の」アミロイドβが蓄積しているのかを知ることができます。2013年には、タウの蓄積を観察する「タウPET」も開発されました。タウの蓄積は、直接的にニューロンの死をひきおこすため、アルツハイマー病の早期診断により役立つといわれています。
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アルツハイマー病の特徴
投稿者: 仲條拓躬
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2024/12/02(月) 19:16 No. 7659 |
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認知症の60%以上をしめるアルツハイマー病は、脳内に老廃物がたまり、ニューロンが死に至ることから、記憶を失ったり思考能力が低下したりする病気です。驚いたことに老廃物の蓄積は、アルツハイマー病を発症する10〜20年前からすでにはじまっています。
また、アルツハイマー病を発症する頃には、それ以上蓄積しない程度にまでたまっていることもわかってきました。つまり40代ごろから、着実にアルツハイマー病は忍び寄っているのです。残念ながらアルツハイマー病を完治させる薬はまだありませんが、進行を遅らせる薬はすでに発売されています。
また、行動・心理症状に対する適切な介護対応で、症状を軽減させることも可能です。早期発見・早期対応が、認知症の治療にはとても大切なことを覚えておくといいと思います。アルツハイマー病が原因の認知症を、「アルツハイマー型認知症」とよびます。
認知症の60%以上がこのタイプで、今も増え続けけています。アルツハイマー病は、「アミロイドβ」や「タウ」といった、脳内に蓄積する老廃物が原因と考えられています。アミロイドβは、ニューロンの細胞膜にある「アミロイドβ前駆体タンパク質 (APP)」からつくられます。APPはニューロンの成長や修復にかかわる物質です。
役割を終えると切断され、アミロイドβとして細胞外に放出されます。通常ならその後、脳内の掃除機能によって排除されますが、加齢とともに掃除機能は低下し、凝集して「老人斑」というかたまりになります。
一方、タウはニューロンの栄養物質を運ぶ「微小管」を構成するタンパク質の一種です。しかし、アミロイドβの蓄積が進むと、タウは微小管から離れ、微小管は崩壊します。栄養が行きわたらなくなったニューロンは、死にいたります。
こうしたニューロンの死や、働きが悪くなったことで、記憶力や行動能力などが失われ、日常生活に支障をきたす状態になるのが、アルツハイマー病の特徴です。そもそも「記憶」は、どのようにして脳に蓄えられるのでてしょうか。
目 (視覚)や鼻 (嗅覚),皮膚(触覚)といった各感覚器官から送られてきた信号はまず、大脳辺縁系にある「嗅内皮質」に集められ、その後、隣の「海馬」に送られます。嗅内皮質には、あらゆる感覚情報が集められます。
海馬ではこれらの信号を整理・統合し、大脳皮質にある「視覚野」や「嗅覚野」といった、それぞれの情報を処理する場所へと送り、記憶として格納します。何かを思いだそうとする際は、この逆の経路を辿る事で記憶がよみがえります。しかし、アルツハイマー病で最初にニューロンの死滅がおきるのが、この嗅内皮質と海馬なのです。
そのため、もの忘れや記憶障害が、最初の症状としてあらわれます。アルツハイマー病がさらに進行すると、大脳皮質にまで病変が広がります。大脳皮質は部位によって役割がことなり、障害された部位によって言葉をうまく発せられなくなったり、物や人を見てもそれが何か判断できない、といったことがおきるのです。
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ザッカーバーグに独占インタビュー
投稿者: 仲條拓躬
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2024/11/25(月) 17:14 No. 7658 |
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マーク・ザッカーバーグに、フランスメディア「ル・ポワン」の独占インタビューしていたお話です。あなたは学生時代、ローマ皇帝アウグストゥスやその時代の詩人・ウェルギリウスの『アエネイス』に影響を受けたそうですが、テクノロジーは歴史の知識も伝えられるでしょうか?
「ザッカーバーグ」VR(仮想現実)を使えば、実際に行きにくい、さらには行けない場所にも行けるようになります。歴史を再構成しながら、芸術史上の事件から架空のシナリオまで、そのなかに潜り込むことが可能になるでしょう。
とりわけVRは外科医を養成したり、難民の日常を知ったりするには、非常に便利なものです。同じように、歴史的人物の人生を生きてみることもできます。南カリフォルニア大学の情報科学准教授ハオリーによると、あと半年後には「ディープフェイク」の判別は不可能になるとも言われています。
VRの強みは「没入感」ですが、一方でこうした情報操作を増長させてしまうというリスクはありませんか?「ザッカーバーグ」反対に、人間というものの価値をよりいっそう高めると思います。たとえば、すべての人がウェブ上で自己表現できるようになったことはインターネットの功績の一つです。
その一方で、誰かと対面することの意義もまた高まりました。オンラインで誰かと一緒にいる、その人と交流するのは良いことですが、その相手の顔やジェスチャーを見られるのはもっと良いことです。さらに、別に都会に住んでいなくても、どこにいてもさまざまな機会に出会えれば、社会の不満もいっそう少なくなります。
なぜ、すぐにAR(拡張現実)には向かわないのですか? ARのほうが結局はVRよりずっと可能性があると思うのですが。「ザッカーバーグ」たしかにARのほうが可動的です。VRのヘッドセットをつけたまま路上を歩くことはありませんから。でも言うなればARは未来の携帯電話で、VRのほうは未来のテレビです。両方とも大切なのです。
もちろんテレビを路上に持ち出すことはありません。でも、僕たちが画面を見ている時間の半分はテレビに費やされているわけです。誓ってもいいですが、VRの役割はあなたが考えているよりもはるかに重要です。ですが、いまは多くの人がテレビを見ていません。
「ザッカーバーグ」そんなことないです、あなたもモバイル上で見ていますよ!ちなみにARコンタクトレンズは15年以内にできそうですか?「ザッカーバーグ」ええ!5年以内だったりしますか?「ザッカーバーグ」だといいですけど!(笑)ただ、すでに達成されていることにも目を向けてみてください。
僕たちは世界中のどの企業よりも、そういった分野に投資しています。その進化は現時点でも充分びっくりするくらいですよ。 数年前、今と同レベルの体験をするには、600ドルのヘッドセット、数千ドルのPC、特別なイヤフォンに、さまざまな接続機器を買わねばなりませんでした。
それがいまや400ドルのヘッドセットひとつだけで、時空を超えた旅行ができるようになっています。僕たちはこうしたテクノロジーを、すべての人が手に入れられるようにしたい。だから、僕たちは売上の20%にあたる102億ドルをAI、VR、AR分野の研究、そしてより環境に優しいデータセンターの開発に投資しています。
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