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ポリフェノールは、循環機能によく毛細血管を保護・強化、活性酸素を抑制して血行を快適にして、動脈硬化を予防すると言われています。植物は外敵から身を守るために抗酸化作用の物質を作ります。それがポリフェノールです。
赤ワインにポリフェノールが多く含まれている事は有名です。ぶどう酒は、紀元前4000年にも遡ります。赤ワインには、黒い皮の黒ぶどう、赤い皮の赤ぶどうで、フランスでは混合され使用されています。これらの品種の栽培は日本では難しいと言います。
果実を果皮ごと圧搾、押しつぶして一定期間発酵させて作られます。発酵が終わったブドウ液は、密閉した樽に詰め替えて涼しい12℃ぐらいの樽蔵に入れて熟成が開始され、雑菌の繁殖が起きないように注意、不純物を取り除く作業を行います。この時に卵白、ゼラチンなどで液を綺麗に澄ませる事も行われています。
熟成期間は、ワインによって異なりますが、2年位で樽からビン詰に移され、熟成させます。熟成により輝きと光沢があり、澄んだ上品な香り、味わい豊かな、口当たりの柔らかなワインに仕上がって行くのです。赤ワイン特有の色素はタンニンとポリフェノールが多く白ワインに比較して渋みが感じられるのが特徴です。
コルクの栓に適度な湿り気が酸化を防ぎ、澱という不純物が静かに沈澱するように寝かせて置くのがよいです。フランス人は心臓病の死亡率が低い要因がポリフェノールの抗酸化作用でコレステロール低下、動脈硬化の予防になっていると言います。
動物性脂肪を多く含む肉類を多く含む食品の摂取が他の欧米並であるにもかかわらず心臓病にかかる率が少ないことから、アメリカの研究者により調査が開始され1993年に赤ワインに含まれるポリフェノールが動脈硬化を防ぐことを発表しているのです。
赤ワインの生産量は、フランス、イタリアで世界の半数を占めています。またワインに含まれるペンタペプチド脳神経破壊ホルモンの抑制作用を持つことが解ってきています。他にもゴマ・りんご・玉葱の皮・緑茶・大豆・ブルーベリー・生姜・ウコンに含んでいます。
ポリフェノールが空気中の酸素に触れ酸化するため、皮ごと食べられるドライフルーツがよいです。色が濃いもの、苦味や渋みの強いものに多く含まれています。熱に強く安定しており、アルコールで吸収が高まります。
食物は、人の体になくてはならない有用な成分がたくさん含まれています。正しい知識を持って情報に惑わされないように不当表示を見分けることが求められています。ポリフェノールも過剰摂取によって害を及ぼすことも考えられます。適量を守って摂取しましょう。
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