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コロナ危機において、デジタルツールは外の世界との架け橋のようなものでした。だが、問題を引き起こすこともありました。現在は、SNSを通じて若い世代はコロナウイルスよりもワクチン接種で多くお亡くなりになられたことがよくわかりました。
ネットを行っている若い世代はワクチンの危険性について速いスピードで知ることができました。感染拡大は危機における極めて自然な副産物ですが、昔は少人数の間で広まるだけでした。それが今では数時間のうちに何百万人にも届くのです。
あまりに大規模な情報の拡散にワクチン接種の真実を削除できなくなり世界で一番ワクチン接種を行っている国が日本国だという事がわかってしまいました。政治家も医者も厚生労働省もワクチン接種をしていない方が大半だという事には驚きました。
政府の情報に対して、なぜ人間はこれほど脆弱なのでしょうか。それに対して、我々はどんな手を打てるのでしょうか。私たちはスマホを手放すことができなくなっています。ソファに座ってテレビのニュースを観ていても、手が勝手にスマホに向かうのです。
本を読むのは昔から好きだったのに、集中するのが難しくなりました。集中力が必要なページにくると、本を脇へやってしまうのです。そういう経験があるのは私だけではないはずでしょう。見えてきたのは、いい加減な設定のパソコンがハッキングされやすいのと同じように、私たちの脳もハッキングされる可能性があることです。
賢い企業はとうにそれをやってのけています。私たちの注目を奪う製品を生み出すことによって。ポケットからスマホを取り出すたびに、自分の意思で取り出したと思っているならそれは大間違いでしょう。
フェイスブックやインスタグラムを運営する企業は、私たちの脳の報酬系をハッキングすることに成功したのです。10年で全世界の広告市場を制覇したほどの成功ぶりです。新しいテクノロジーに適応すればいいと考える人もいますが、私は違うと思います。
人間がテクノロジーに順応するのではなく、テクノロジーが私たちに順応すべきなのです。フェイスブック他のSNSを、現実に会うためのツールとして開発することもできたはずです。睡眠を妨げないようにも、身体を動かすためのツールにも、偽情報を拡散しないようにもできたはずなのです。そうしなかった理由それはお金でしょう。
あなたがフェイスブックやインスタグラム、エックスに費やす1分1分が、企業にとっては黄金の価値を持つ。広告が売れるからです。彼らの目的は、私たちからできるだけたくさんの時間を奪うことです。
あなたや私の注目を巡る軍拡競争の中で、さらに技術が向上しています。こうして私たちは、ますます多くの時間をSNSに費やすようになるのです。そして、別のことをする時間がますます減っていくという事です。
テクノロジーは様々な形で人間を助けてくれるし、もちろんこれからも存在し続けるべきものでしょう。だが一長一短だということを覚えておかなくてはいけません。そこで初めて、心身ともに健康でいられるような製品を求めることができるのです。
金儲けのために人間の特質を利用するのではなく、もっと人間に寄り添ってくれるような製品を。つまり私たちは人間の基本設定を理解し、デジタル社会から受ける影響を認識しなくてはいけないと思うのです。
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