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  ポリフェノールが身を守る  仲條拓躬2025/04/15(火) 18:05 
  石原莞爾が追いやられた原因  仲條拓躬2025/04/15(火) 18:04 
  私が人に任せたいこと  仲條拓躬2025/04/14(月) 19:24 
  危険なメールに気を付けよう  仲條拓躬2025/04/14(月) 19:21 
  光速が有限である素晴らしさ  仲條拓躬2025/04/14(月) 19:19 
  遠く離れた銀河の現在は  仲條拓躬2025/04/14(月) 19:16 






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ポリフェノールが身を守る
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/15(火) 18:05
No. 7809
 
 
ポリフェノールは、循環機能によく毛細血管を保護・強化、活性酸素を抑制して血行を快適にして、動脈硬化を予防すると言われています。植物は外敵から身を守るために抗酸化作用の物質を作ります。それがポリフェノールです。

赤ワインにポリフェノールが多く含まれている事は有名です。ぶどう酒は、紀元前4000年にも遡ります。赤ワインには、黒い皮の黒ぶどう、赤い皮の赤ぶどうで、フランスでは混合され使用されています。これらの品種の栽培は日本では難しいと言います。

果実を果皮ごと圧搾、押しつぶして一定期間発酵させて作られます。発酵が終わったブドウ液は、密閉した樽に詰め替えて涼しい12℃ぐらいの樽蔵に入れて熟成が開始され、雑菌の繁殖が起きないように注意、不純物を取り除く作業を行います。この時に卵白、ゼラチンなどで液を綺麗に澄ませる事も行われています。

熟成期間は、ワインによって異なりますが、2年位で樽からビン詰に移され、熟成させます。熟成により輝きと光沢があり、澄んだ上品な香り、味わい豊かな、口当たりの柔らかなワインに仕上がって行くのです。赤ワイン特有の色素はタンニンとポリフェノールが多く白ワインに比較して渋みが感じられるのが特徴です。

コルクの栓に適度な湿り気が酸化を防ぎ、澱という不純物が静かに沈澱するように寝かせて置くのがよいです。フランス人は心臓病の死亡率が低い要因がポリフェノールの抗酸化作用でコレステロール低下、動脈硬化の予防になっていると言います。

動物性脂肪を多く含む肉類を多く含む食品の摂取が他の欧米並であるにもかかわらず心臓病にかかる率が少ないことから、アメリカの研究者により調査が開始され1993年に赤ワインに含まれるポリフェノールが動脈硬化を防ぐことを発表しているのです。

赤ワインの生産量は、フランス、イタリアで世界の半数を占めています。またワインに含まれるペンタペプチド脳神経破壊ホルモンの抑制作用を持つことが解ってきています。他にもゴマ・りんご・玉葱の皮・緑茶・大豆・ブルーベリー・生姜・ウコンに含んでいます。

ポリフェノールが空気中の酸素に触れ酸化するため、皮ごと食べられるドライフルーツがよいです。色が濃いもの、苦味や渋みの強いものに多く含まれています。熱に強く安定しており、アルコールで吸収が高まります。

食物は、人の体になくてはならない有用な成分がたくさん含まれています。正しい知識を持って情報に惑わされないように不当表示を見分けることが求められています。ポリフェノールも過剰摂取によって害を及ぼすことも考えられます。適量を守って摂取しましょう。

 





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石原莞爾が追いやられた原因
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/15(火) 18:04
No. 7808
 
 
1937年9月、陸軍参謀作戦部長を免ぜられた石原莞爾は、関東軍参謀副長に転補されました。満州建国の立役者として一躍英雄的存在に祭り上げられ、凱旋将軍のごとく引き上げてからほぼ5年ぶりの関東軍勤務でした。

しかし、満州国の将来に大いなる希望を抱き意気揚々と帰還したときと異なり、石原莞爾の胸底では断固反対していた日中戦争に突入した日本が「今に大きな失敗を仕出かして中国から、台湾から、朝鮮から、世界中から日本人が狭い国土に引揚げなければならないような運命」に陥るのではないかとの想いが重く淀んでいたのです。

そして、事態の種を捲いたのが満州建国をリードした石原莞爾ら関東軍参謀たちであったことを石原莞爾は、痛切に思い知らされていたのです。本来、「兵隊を進退するもの死刑に処す」という陸軍刑法を厳格に適用すれば、満州事変をひき起こした本庄繁司令官以下関東軍参謀たちは軍法会議で査問を受けるべきだったかもしれません。

だが、本庄は大将に進級、男爵を授けられたうえ侍従武官長の重職につき、石原莞爾らに対しても進級叙勲の論功行賞がなされたため、規律や命令系統を無視しても結果さえ良ければ恩賞にあずかれるという風潮が軍部幕僚の間に蔓延していくこととなったのです。

そして、出先軍人たちの功名心は内蒙工作や華北への政治的・軍事的進出へと駆り立てられ、ついに1937年7月7日、盧溝橋事件の勃発となって現れたのです。石原莞爾は不拡大方針を採ったが、武藤章、田中新一らの拡大派を制御すねことができず、逆に石原莞爾追い出しの策動によって関東軍へ転出するに至ったのです。

自らが思い描き、成長を夢見た五族協和の満州国とはおよそかけ離れた満州国の姿でした。日中戦争拡大を阻止しようとして参謀本部を追われ、王道楽土としての満州国の現実に裏切られた思いの石原莞爾は、激越な口調で関東軍と日系官吏が統治する満州国への批判を繰り広げていくのです。

植田謙吉関東軍司令官に対して日系官吏の減棒や人員整理を要求し、協和会中央本部長橋本虎之助中将を猫之助と呼んで公衆の面前で罵倒します。東条英機関東軍参謀長を上等兵とこきおろすとともに、内面指導権を掌握する関東軍第四課長片倉衷を皇帝凌ぐ満州国の王様と皮肉ります。

また、関東軍司令官の豪壮に官舎をさして「泥棒の親分の住宅を見ろ・・・満州は独立国のはずだ。それを彼らは泥棒した。満州国皇帝の住居は、国民の現状から住居の修築を遠慮しているのに、泥棒根性の日本人はこれを不思議とも思っていない」と痛罵し、植田関東軍司令官に宿命の移転を具申したのみならず、軍司令官として不適格であると直言したのです。

こうした言動が関東軍首脳や日系官吏との間に激しい感情的対立を引き起こし、とりわけ東條英機との確執は憎悪ともいえるほど激しくなり、同志といえる関係を続けてきた片倉衷とも修復しがたい亀裂を迎えてしまったのです。

 





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私が人に任せたいこと
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/14(月) 19:24
No. 7807
 
 
日常の生活の中で、「こんな事、出来る事ならやりたくない」というような事があります。もし、やらないで済むなら、是非とも御免こうむりたい、こういう事は、人に任せたいというような事あるのですよね。

例えば、ビン詰めのフタです。塩辛とか、福神漬けなどのビン詰めを、冷蔵庫から取り出してきて、フタを開けて食べる。フタを開けるのは少しも面倒くさくない。かえって楽しいくらいです。ところが、食べ終わった後、フタをするのは実に億劫です。

どういうわけか、ビン詰めにフタをするのは気が重い。気分がすぐれない。やってみれば、どうという事もない簡単な行為なのですが、出来る事ならやりたくない。是非とも人に任せたい。その行為から逃れたい。こういう気分は、不思議な事にフタ関係全部に言える事なのです。

さらに、朝、寝ぼけ眼で洗面所の鏡の前に立ち、歯ブラシを取り、続いて歯磨きのチューブを取る。チューブのフタを取って、歯ブラシの上にいくらかの中身をひき出す。ここでチューブのフタをしてしまえばどうという事はないのだが、それが出来ない。

フタをしなければと思いながら歯を磨き始める。歯を磨きながらも、フタをしなければと思い続ける。やがて歯磨きを終えて、口の中をすすぐ。すすぎ終えて、歯磨きのチューブとフタを目にしながら、どうしてもフタをしたくない。

そんなにずぅーと思いわずらい続けるなら、さっさとフタをしてしまえばいいのに、それが出来ない。実行に要する時間も、恐らく2秒とかかるまい。実行に要する労力も技術も、それほどの事はあるまい。なのに、どうしてもフタが出来ない。出来る事なら人に任せたい。誰かを呼んででも人にやらせたい。

大手メーカーは、その事に気付いたらしく、ワンタッチ式のフタを出した。片手で握って、親指ではねあげる方式のものだ。親指ではねあげて、使ったらまた親指でパチンと閉じる。ただそれだけでよい。それなのに、1度上げたフタは、どうしてもパチンと閉じたくない。出来る事なら、人に任せたい。誰かを呼んででも、人に閉じさせたい。

さらに、さらに、地酒を呑もうと思って、一升ビンのフタを取る。徳利にトクトク注ぐ。注いだ後の一升ビンのフタ。あれも、出来る事ならしたくない。フタをそのままにして徳利を持ってリビングに直行したい。「フタをそのままにして」という行為に味があるのであって、「フタをきちんと閉めてから」では、行為全体の味が落ちる。

無論、酒の味も落ちる。第一にフタをしようと思っても、1度抜いた一升ビンのフタは見つからないという格言のとおり、フタはどこかに行ってしまってなかなか見つからない。フタを探してウロウロしたりすると、行為全体の味はさらにもう一味落ちる(笑)

 





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危険なメールに気を付けよう
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/14(月) 19:21
No. 7806
 
 
スパムメールが、毎日、100通以上も受信するとさすがにうんざりします。内容は出会い系から投資など様々です。自衛するしかないのですが、スパムメールの中には、今後の送信を止める方法が書いてあるものがありますが、これに送信してしまうと、このアドレスは有効だと教えるようなものです。

そこで、スパムメールが巧妙に送られてくるという事例を紹介します。たとえば1通のメールを受信します。タイトルは「メーカーの最新情報」です。開いてみると出会い系やアダルトの広告が多数掲載されているのです。

誰かが悪いイタズラで購読手続きしたのだと思い込み、記載されているアドレスで購読停止処理をしまうと、この手続きから1週間もしないうちに、数十通のスパムメールが毎日届くというものです。これは、巧妙なスパムメールなのです。

さらに通常のメルマガを登録したときに自動返信される、登録完了のお知らせメールが配信されてきます。自分が登録した覚えがないメルマガなので、解除URLにアクセスして購読解除をしてしまうとアウトです。

また、出会い系サイトを信じて、異性に会えたと思ったら、展示会に連れて行かれて、宝石や毛皮・高額な化粧品を買わされてしまう異性が増えていると言います。最初は、お食事からで恋人になれるかなぁ〜と期待していると宝石のコーディネーターやデザイナー、毛皮のバイヤーだったりするのです。

「私の記念すべき初めての仕事なの」という、場合が多く、購入しないと言うと、「私を信用していないのね・・」と涙で騙されます。一緒に楽しく遊びに来たはずなのに、先輩らしき人や怖い人が現れて、展示場や事務所に連れられて、どれを気に入ったのか?

月にどれくらい支払ができるのか?色々と聞かれ、脱出できなくなり、お金がないというと、カードで購入すればいいのですよ、食事の代金を我慢すれば、私も我慢して、買ったよと、宝石を見せつけるのです。購入後は、今、彼氏を作る気はないの。

自分の気持ちは、今は彼氏が欲しいわけではないからなど言ってさけていきます。これは、消費者契約法第4条第3項に、監禁という契約取消理由になるものがありますので、その、監禁に近い状態から解放された日から6ヶ月以内であれば、監禁やしつこい勧誘を理由に契約取り消しをすることができます。

だから、購入後も半年くらいは、電話が来たりお食事したりということがあるのです。その半年後の、連絡は殆ど途絶えます(笑)恋人商法で購入してしまった人は、その経緯を恥かしくて人には話せないので、相談しようと気持ちを固めるまでに、結構時間が経過してしまっている場合が多いのです。解約は早ければ早いほど条件はいいです。気をつけてくださいね(^0^)

 





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光速が有限である素晴らしさ
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/14(月) 19:19
No. 7805
 
 
宇宙を「時空」すべてを包括する普遍的な一種の格子で、そのうち三つの次元が空間にあたり、残る一つの次元が時間に対応するものの中に存在するものとして考えるとき、過去と未来は、宇宙の中でその誕生直後から終末にまで伸びている一つの構造の上で、遠く離れて存在する二つの点と考えることができるといいます。

この構造の上で、我々とは異なる点に座っている人物にとっては、我々にとって未来に属する出来事が、遠い過去のことである可能性もあります。そして、数千年後にならないと我々には見えない出来事からの光は、「いま」すでに我々に向かって時空を横切って移動しているのです。

それは、未来の出来事なのか、それとも過去の出来事なのか、どちらだろう? あるいは、もしかするとその両方なのか? すべては、どの視点から見るかに依存するのです。三次元の世界で考えることに慣れている人には、これは驚くようなことでしょう。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、ドクことブラウン博士が「お前は四次元で考えていないのだ!」といったのは、あなたに向かってだったのです。天文学者にとっては、光速が有限であることは素晴らしく便利なツールになるといいます。

それは、宇宙の遠い過去について、手がかりに過ぎないもの。その痕跡や残骸を探すのではなく、それを直接観測し、時間の経過にともなう変化も見守ることができるということを意味します。

我々は、たった30億歳の、恒星形成のルネサンスのさなかにある宇宙を見つめることができます。そのころ、あちこちの銀河はどれも光であふれているのですが、それが現代にいたる数十億年のあいだに徐々に暗くなる様子も観察できます。

さらに遠い昔を見ることも可能で、銀河と銀河のあいだの暗闇を恒星の光がようやく突き抜けはじめた、5億歳にもなっていない宇宙の中で、あちこちの超巨大ブラックホールの中に物質が渦を巻いて吸い込まれていく様子が観察できます。

まもなく、新しい宇宙望遠鏡を使って、宇宙で最初に生まれた銀河宇宙がたった数億歳だったころに形成された銀河のいくつかを観測できるようになるでしょう。だが、もしもこれらの銀河が最初にできたのだとしたら、それよりもさらに昔を覗き見たら、どうなるのだろうか?まだ銀河など一つも生まれていない時代まで見ることができるのだろうか?

それを目的とする計画がいくつか存在します。現在建設中の電波望遠鏡では、最初の銀河が、光と水素の偶然の相互作用を利用して生まれたときに、源となった物質を見ることができるかもしれません。やがて恒星や銀河になる物質、すなわち水素を直接観測することで、宇宙で最初の構造が形成されるのを見守ることができるでしょう。

だが、それよりもなお遠い過去を見てみると、どうなるのだろう? 恒星や銀河、水素が登場する以前の時代を見てみたら、何が見えるのだろう? ビッグバンそのものが見えるのだろうか?もちろん、見えるでしょう。

「ビッグバン」を見るビッグバンは、一種の爆発のようなものとして描かれることが多いたった一つの点から突然、光と物質が火の玉状に膨張しはじめ、怒濤のように宇宙全体へと広がった、というイメージです。だが、実はそうではないといいます。ビッグバンは宇宙の中で起こった爆発ではなく、宇宙の爆発だというのです。

また、「たった一つの点」で起こったのではなく、すべての点で起こった。現在の宇宙の中に存在するすべての点遠方の銀河の端に存在する一つの点、逆方向の同じくらい遠方の銀河間空間の一部分、そして、あなたが生まれた部屋、これらのすべての点は、その一つひとつが、時間が始まった瞬間には、触れ合うほど接近していたが、まさにこの最初の瞬間に、急速に互いに遠ざかりはじめた。ビッグバンの理屈はいたって単純です。

宇宙はたしかに膨張している銀河と銀河のあいだの距離が徐々に大きくなっているのが観察されるということは、銀河間の距離は過去においては短かったわけです。思考実験として、今日起こっている膨張を巻き戻して、百数十億年の時間を遡ってみると、銀河間の距離がゼロだったはずの瞬間にいたるのです。

現在の我々が観察できるすべてのものを含んだ観察可能な宇宙は、はるかに小さく高密度で、高温の空間に閉じ込められていたはずです。しかし、観察可能な宇宙は、広大な宇宙のうち、我々がいま見ることのできるほんの一部でしかないのです。

宇宙がそれよりもはるかに広がっていることはわかっています。実際、現在の我々の知識に基づいていえば、宇宙の大きさは無限である可能性があり、おそらくそうであるらしいのです。だとすると、宇宙は最初から無限大だったのでしょう。ただ、もっと高密度だったのでしょう。

 





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遠く離れた銀河の現在は
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/04/14(月) 19:16
No. 7804
 
 
私は、タイムトラベルの物語が好きです。描かれているタイムマシンの物理学にはついついケチをつけたくなるし、ストーリーの中で出現するさまざまなパラドックスにはいくらでも疑問があります。

そうやって、「間違っている」と片付けるのは簡単ですが、過去と未来を開放して、それを知り、それに介入できるようにする技を、どうやってかはともかく、見出せるかもしれないと考えるのはなかなか魅力的です。

そんな技が実在すれば、この「いま」という、未知の運命に向かって容赦なく突進する暴走列車から降りることができることでしょう。線形的な時間は、あまりに制約で、浪費的にすら感じます。

どうして時間というもののすべて、これらのさまざまな可能性のすべてが、時計の針が2〜3度先に進んだだけで、永遠に失われなければならないのだろう? 時間という厳格な制約にもはや慣れっこになってしまったとしても、それを嬉々として受け入れなければならないわけではないでしょう。幸い、ここで宇宙論が役に立つのだと思います。

もちろん、実際的な意味においてではない。物理学のなかでも難解な部類に入る一分野について話をしていることには変わりなく、昨日電車に置き忘れた傘を宇宙論が取り戻してくれるわけではない。「役に立つ」というのは、自分の暮らしは少しも変わらないのですが、存在に関する他のすべてのことは永遠に変わってしまう、という意味においてでしょう。

宇宙論研究者にとって過去とは、「失われてしまって決して手が届かない領域」などではないといいます。それは実際の場所であり、宇宙の観察可能な領域で、私たちが出勤日のほとんどを過ごすところです。

私たちは静かにデスクの前に座ったままで、数百万年、あるいは数十億年も昔に起こった天文学的事象の展開を見守ることができます。そしてこのからくりは、宇宙論だけのものではなく、私たちが暮らしている宇宙の構造に本来備わっている性質なのです。

それはつまるところ、光が進むには時間がかかるという事実からきています。光速は途方もなく速いです。およそ秒速30万キロメートルが、決して瞬間移動ではないのです。日常的な言葉で説明すると、こうなります。

懐中電灯をつけると、そこから出てくる光は、1ナノ秒ごとに約30センチメートル進むのですが、その光が、あなたが照らしている相手から反射して、あなたの下に戻る際にも、まったく同じように時間がかかるのです。

実際、あなたが何かを見ているとき、あなたが見る像は、対象物から反射して目に届いた光に過ぎないのですが、その光は目に届くころにはすでに少し古くなっているのです。カフェで、あなたとは反対側の隅に座っているあの人は、あなたの視点から見ると、数ナノ秒の過去にいるのです。

その人の表情が物憂げでファッションセンスが流行遅れなのも、それで少しは納得できるかもしれません。あなたが見るすべてのものは、あなたからすれば、過去にあるのです。あなたが月を見上げるとき、1秒と少し前の月の姿を見ています。

それが太陽なら、8分以上前の姿です。そして、夜空に見える恒星は、数年から数千年前の遠い過去の姿です。光速が有限であるために生じるこのような遅れについては、もうすでにお気づきかもしれないが、それが意味するところは重要です。それは、天文学者は、空をじっくり見ることで、宇宙の進化が起こるのを観察できるという意味なのです。

誕生直後の初期から、現在にいたるまで。天文学で「光年」(約9兆5000億キロメートル)という単位が使われるのは、それが非常に大きくて便利だからというのみならず、観察している対象物からの光が、どのくらいの時間をかけて宇宙を伝わってきたかを教えてくれるからです。

10光年離れた恒星は、私たちの視点からは10年昔の姿です。100億光年離れた銀河は、100億年昔の姿です。宇宙は約138億歳にすぎないので、その100億光年離れた銀河は、宇宙がまだ若かったころの状態を教えてくれる可能性があります。

その意味で、宇宙を遠くまで見ることは、私たちの過去を覗き見ることに等しいのです。ここで、理屈からして、私たちは自分自身の過去を見ることは絶対にできないというのがそれです。

光速が有限であるがゆえに遅れが生じるという事は、対象物が遠いほど、それは時間的にも遠い過去にあるということであり、この関係は厳密です。つまり、私達は「自分自身の過去」を見ることが出来ないのみならず、「遠く離れた銀河の現在」をみることも出来ないのです。何かが遠ければ遠いほど、宇宙の時間軸の上でも、それは遠い過去にあるのです。

 






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