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  子供の脳への影響は神のみぞ知る  仲條拓躬2025/01/06(月) 13:24 
  SNSは私たちに影響を与える  仲條拓躬2025/01/06(月) 13:23 
  人間の脳は悪い噂が大好き  仲條拓躬2025/01/06(月) 13:22 






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子供の脳への影響は神のみぞ知る
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/01/06(月) 13:24
No. 7706
 
 
自動車メーカーは、常に車の性能を向上させ、安全で環境に優しく、そして値段も抑える努力をしなければならない。その流れについていけないメーカーは、遅かれ早かれ経営危機に陥ります。一方、フェイスブック他のSNSにとっての最大の財産は、あなたの注目です。だからそれをうまく引きつけるような製品を作らなくてはならないのです。

でないとそのうち潰れてしまうのは目に見えています。つまりあなたの注目は手堅い通貨のようなもので、デジタル軍拡競争は日々激しさを増しています。アプリやスマホ、ゲームやSNSの作り手はメカニズムにさらに磨きをかけ、数々の雑音を潜り抜けてあなたの頭の中に入ってこようとします。

私たちの注目を勝ち取るべく、脳のドーパミンのシステムをハッキングするのがますます上手になっているのです。スマホのアプリを見てみると色鮮やかで、アイコンはシンプルではっきりしています。まるでスロットマシーンのように見えるのは偶然ではありません。どの色が目を引くのかを行動学者がじっくりと研究した結果です。

「スナチャ」と呼ばれるスナップチャットはスロットマシーンを真似ていて、新しい画像や通知を見たければ、スクリーンを下に引っ張らなくてはいけません。おまけに更新されるのに1秒くらいかかります。まさにスロットマシーンのバーを引くときのようです。

「チェリーが3つ揃いますように!」 それでどうなるかというと、不明確な結果に対する脳の偏愛が作動するのです。ツイッターの時にも独自のテクニックがありました。スマホでアプリを立ち上げると、青い画面の中で白い鳥が何度か羽ばたいて、スクリーンを埋め尽くすほど大きくなる。それからツイートがすべて現れます。

これはログインに時間がかかるわけでも、接続状態が悪いせいでもありません。待たせることでスリルを増加させているのです。この遅れは、あなたの脳の報酬システムを最大限に煽るよう入念に計算されています。

SNSのプッシュ通知やチャットの着信音がどれも似たような音なのも偶然ではない。友達がチャットを送ってきたと思わせ、社会的な関わりを求める脳の欲求をハッキングしているのです。実際には、あなたに何かを買わせようとしているのかもしれないのに。

フェイスブック、スナップチャット、エックス各社の製品は、あなたが自由にメッセージや画像をシェアし、デジタル承認欲求を満たすプラットフォームそのものではない。「あなたの注目」こそが、彼らの製品なのです。

それを様々な広告主に転売できるよう、メッセージや画像、デジタル承認を使って注目を引く。無料で使えてラッキーと思っていたら、大間違いなのです。「私たちの注目」がそんなにお金になるなら、将来的には、さらに巧妙に注目を引きつけるようなスマホやSNSが生まれるのだろうか。

数年後の私たちは、7〜8時間画面を見つめ、社会的接触をすべてデジタルに置き換えているのだろうか。それとも電話やタブレット、パソコン、アプリを使いつつも、最新のテクノロジーを健全な形で扱えるようになっているのだろうか。

その答えは、私たちの中にあります。私たちが望めば、人の脳にうまく調和したスマホやSNSが登場するでしょう。心や身体の調子を悪くしないようにiPhoneを買ったりフェイスブックにログインしたりするのをやめれば、アップル社やフェイスブック社は別の製品を開発しようと必死になるはずです。だが、勝手にそうなると期待するのは甘いでしょう。

テクノロジーがどのようにデザインされているかを気にしても無駄だと主張する人々もいます。テクノロジーはテクノロジーなのだから、人間のほうが慣れるしかないのだと。だが、それは間違っていると思う。テクノロジーは、好き嫌いにかかわらず受け入れるしかない天気とは違うでしょう。

テクノロジーのほうが私たちに対応するべきであって、その逆ではないはずです。スマホやSNSは、できるだけ人間を依存させるよう巧妙に開発されています。そうではない形に開発されてもよかったわけだし、今からでも遅くはないでしょう。

もっと違った製品が欲しいと私たちが言えば、手に入るはずなのです。スマホに夢中になるあまり、周りで何が起きているのかさえ気づかないような人を街で見かけることがあります。「スマホを支配しているのはあの人なのか、それともスマホがあの人を支配しているのか?」そう考えるのは私だけでないでしょう。

シリコンバレーの巨人たちも、自社の製品への後悔の念を露わにしています。特にSNS関係でそれが顕著です。フェイスブックの元副社長のチャマス・パリハピティヤはあるインタビューで、「SNSが人々に与えた影響を悔いている」と発言しました。

「私たちが作り出したのは、短絡的なドーパミンを原動力にした、永遠に続くフィードバックのループだ。それが既存の社会機能を壊してしまった」 フェイスブックで初代CEOを務めたショーン・パーカーも、同社が人間の心の脆弱性を利用したと明言しています。彼もまた、こう言わずにはいられなかった。「子供の脳への影響は神のみぞ知る」

 





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SNSは私たちに影響を与える
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/01/06(月) 13:23
No. 7705
 
 
フェイスブックを頻繁にやっていますが、それでも問題なく元気で、引きこもったり落ち込んだり、嫉妬を感じたりもしていない。そんな人をあなたはきっと何人も知っているはずだ。SNSに時間を費やすからといって、全員の精神状態が悪くなるわけではない。

いくつもの研究が、SNSのせいで心の健康が損なわれる危険性を示していますが、SNSのおかげで元気になるという結果が出た研究もあります。フェイスブック上の友達が多い人は皆に支えてもらっています、人生の満足感も増したと感じています。さらには自信もついた。いったいどちらを信じればいいのだろう。

ひとつの方法としては、研究を個別に見るのではなく、複数の結果をまとめてみることです。70件近くの研究をまとめると、SNSは精神面に悪い影響を及ぼすが、平均すると影響は小さいということがわかりました。しかし、あくまで平均の話です。

SNSを頻繁に利用することで精神状態が悪化するリスクのある人もいます。神経質で、心配性で、常に不安を抱えている人たちです。それほどではない人よりも、強く影響を受けるのです。なお、精神状態が「悪くなるような使い方」もあるでしょう。

他人の写真を見るだけで、自分は写真をアップしないし議論にも参加しない消極的なユーザーは、積極的なユーザーよりも精神状態が悪くなりやすいようです。積極的なユーザーは画像をアップするだけでなく、個々のユーザーとコミュニケーションを取っています。

それが当たり前だと思うかもしれないが、実はフェイスブック上のアクティビティで積極的なコミュニケーショわずか9%です。たいていは、尽きることのない潮流のような投稿や画像を次から次へと見ているだけなのです。

ほとんどのユーザーは、ソーシャルメディアを社交に利用するのではなく、皆が何をしているかをチェックしたり、個人ブランドを構築するためのプラットフォームとして使っているのです。それ以外の場所で他の人からしっかり支えられている人は、SNSは社交生活をさらに引き立てる手段、友人や知人と連絡を保つための手段として利用しています。

そうした人たちの多くは、良い影響を受けます。対してたちは、精神状態を悪くします。ある研究では、最初から精神状態が悪く自信もあまりなかった人は、SNSを使い過ぎる事でもっと精神状態が悪くなったり、自信を失ったりする危険性がある事がわかりました。

そんなわけで、自己評価が低く自信がない人は、SNSのせいで精神状態が悪くなるリスクを抱えているのです。自分を他人と比較しがちだからです。基本的には誰だって周りと比べて自信が持てなくなったり不安になったりはすることでしょう。

人生にはそんな時期があるのです。そう、思春期です。現在のティーンはSNSに取り憑かれていると言っても過言ではないでしょう。12〜16歳の若者4000人を対象にしたアンケート調査では、7人に1人(1.4%)が1日に最低6時間をSNSに費やしていました。起きている時間の実に3分の1以上です。

1万人近い10歳児に5年間、精神状態、友達や自分の見た目、学校や家族に満足しているかという質問をしたところ、年を経るごとに、全体的な満足感が下がっていきました。おかしなことではありません。基本的にその年頃は、幼い頃よりも人生がつまらなくなっていくものなのです。脳のドーパミンのシステムがその頃に変化するのも一因かもしれない。

ここで興味深いのは、特にSNSをよく使う子のほうは満足感が低いことです。ただ、その傾向は女子にだけに見られ、基本的には女子のほうがSNSを利用している。研究者たちの推測はこうです。

「SNSというのは常に繋がっていなければならないものだ……彼女たちは常に完璧な容姿や完璧な人生の写真を見せられ、自分と他人を比較するのをやめられなくなる」
SNSが、一部のティーンエイジャーや大人の気分を落ち込ませ、孤独を感じさせ、さらには自信まで失わせているという兆候が大いにあるのです。特に、女子がひどく影響を受けます。しかも、その影響はもっと広範囲に及ぶのかもしれないのです。

 





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人間の脳は悪い噂が大好き
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/01/06(月) 13:22
No. 7704
 
 
他の人が何をしているのか、互いにどんな関係にあるのか。これを知っておくと有利だったため、人間にはそういう情報を得たいという強い欲求があります。高カロリーな食べ物を食べると脳が満足感というごほうびを与えてくれ、エネルギーたっぷりのものを食べることで餓死するのを防いできました。

それと同じように、他人の情報を知ったり広めたりする噂話をすると、満足感を感じるように脳のメカニズムが進化してきたのです。私たちが生き延びるのを助けたのは、食べ物とゴシップでした。

噂話というのは誰かについての情報を得るだけでなく、反社会的な振舞いや誰かがちゃっかりタダ乗りをするのを抑止する効果もあるのです。誰だって「勘定書きがテーブルに来るときには、いつもトイレに逃げているやつ」だとは思われたくない。そう考えると、噂話好きな人は健全な集団を作ることに貢献しているとも考えられます。

おもしろいことに、私たちはとりわけ「悪い」噂が好きらしい。上司が泊まりがけの研修で酔っ払って恥をかいたという話は、上司が秀逸なプレゼンをしたという話よりも興味をそそります。実際に、悪い噂は絆を強めます。

2人の人間が第三者のことを話すとき、内容が悪いことであれば、双方に強い仲間意識が芽生えることが判明しています。つまり、上司のプレゼンがよかったという話より上司が恥をかいた話をする方が、あなたは同僚により親しみを感じるというわけです。

だがなぜ、脳は悪い噂を偏愛するのか? おそらくそれは、悪い情報が特に重要だったからです。 誰が信用でき、誰と距離を取った方がよいのかを把握することができます。同じ理由で、私たちは争い事に強い関心を持つ。敵がいる人にとって、他にもその敵を嫌っている人がいるというのは貴重な情報です。同盟を組めるかもしれないのだから。

人口の1〜2割が他の人間に殺されていた世界では、誰が誰に恨みを抱いているか、誰に気をつけた方がいいかといった情報は、食べ物がどこにあるかと同じくらい重要だったのです。争いは特に関心の的になるから、今でもテレビの選挙討論番組は100万人の視聴者を惹きつけています。

だが、各政治家が掲げる目標といった事務的な情報になると、多くの人がチャンネルを変えてしまいます。それでは、いい噂は脳から見ると無意味なのか? そういうわけではまったくない。いい噂話はインスピレーションによって私たちを向上させてくれます。上司のプレゼンの話を聞くことで、自分も優れたプレゼンをしたいというモチベーションが生まれるからです。恥をかいた話のほうが、もっとおもしろいとはいえ。

 






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