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過去のお話ですが、元フジテレビのアナウンサー逸見政孝さんの奥さん、逸見晴恵氏とお酒をご一緒した時にお聞きしたのですが、初診でどこを選ぶかにより、治療が変わるというのは現実におこり得るそうです。
最初に放射線科に行き、放射線医師が主治医になったら、放射線治療が主になり、外科医のところへ行けば、手術となるといいます。本来ならば内科、外科、放射線科が連携して、患者に一番良い治療を探るべきで、患者もそれを知らされ、選べるはずなのですが、現実はそうではなかったようです。
がん患者の治療方針について医療側は、カンファレンス(複数の医師たちでの、診断や治療の検討会)を持って、精度を高めるというのが前提となっていますが、大学病院のカンファレンスでは、座長の教授にお伺いをたてて、教授がいいだろうと言えばそれで決定という程度のものが多いのが現実のようです。
助教授といえば、論文の多さで決まるものですから、患者としては教授という肩書きでありがたがってもいられないのです。論文を書くには、手術を多くして、その実績やデータを書くしかないのです。それが医学会の主流になっている点も問題です。
教授が手術好きで、学会で発表できる症例を集めるのに熱心な人であったら、難しい手術でもチャレンジするかもしれません、患者への最高の治療を探るためにあるカンファレンスなのですが、患者側からすればやはり、密室の検討会なのです。
カンファレンスをビデオに撮り、患者を公開してもらえないものでしょうか、自分の命がかかった検討会です。チンプンカンプンだとしても、おおまかなことはわかるはずです。ビデオなら何回も見て、わからないところを勉強する事も出来ます。
なによりも患者の納得につながると思うのです。ビデオを見て、自分の治療方針を自分でも検討してみて納得、あるいは治療方針を拒否も出来ると思うということを語っていました。今はネットで検索してなんでもわかる時代です。だが、この時、お話したことが今になってこんなに役に立つとは思いもしないひと時でした。
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