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ちなみに、犬や猫の平熱は38〜39度と人間よりも少し高いのですが、かといって、極端に平熱が高い動物はいません。ヘビやワニのような変温動物は、冬になって寒くなると酵素が働かなくなり、代謝機能が低下するため、冬眠します。そうしなければ、命を保てないのです。それほど生命にとって酵素は重要ということでしょう。
冬眠と言えば、我々人間も、心臓の手術では低温にして、心臓が止まりはしないものの眠っている状態にまで代謝を落として行うことがあります。35度くらいまでに落とせば、酵素がまったく働かないため、細胞が酸素と栄養分を要求しなくなり、じっと眠ったような状態になるので、一定時間、血流を止めても細胞は生きていられるのです。
つまりは、35度という体温では、それほど酵素が働かなくなるということです。私はステージ3の進行癌に罹患しました。これまでに仕事上多くのがん患者の話を聞いてきました。がん細胞は低温を好むので、ガンの患者は本当に体温が低い人が多いものです。
そして、この事は、がんに限ったことではありません。糖尿病にしても、高血圧にしても、重症の方は低体温の方が多いのです。体温が低くなると、どの遺伝子も活性が落ちます。その人が持っている体質遺伝子。たとえば糖尿病になりやすい遺伝子、高血圧になりやすい遺伝子、アレルギーになりやすい遺伝子などの活性も落ちるのです。
ふだんは、体質遺伝子が悪さをするのを抑える遺伝子が強力に働いているのですが、体温が下がってくると抑えるほうも働かなくなるので、バランスが崩れてしまいます。そうして、体質遺伝子のほうが前面に出てしまい、糖尿病や高血圧やアレルギーといった良くない状態に傾いてしまうわけです。
ですから、酵素の活性が高まる36度台を目指していければよいと思います。そのためには、食事では、ニンニクやショウガといった体を温めるものを意識的に摂ることです。逆に、夏場でも、冷房の効いた部屋で冷たいビールを一気に飲み干すようなことは避けましょう。体を冷やしてしまいます。
また、歩くことは体温を上げる意味でも効果的です。そして、毎日のお風呂はシャワーで済ませず、湯船につかりましょう。体の芯から温めてくれる岩盤浴や陶板浴は、さらに効果的ですが、頻繁に通うことは難しいでしょうから、ゆとりのある時にご活用ください。
若い女性に生理不順や不妊が増えているのは、入浴をシャワーで済ませていたり、日頃から冷たい飲み物を好んで飲んでいたり、短いスカートをはいて素足を出していたりといった身体を冷やす生活が関係していると思います。
少なくとも体を冷やさないように意識すること。その上で、体を温める食材を摂る、歩く、湯船につかるという三つを意識しましょう。このくらいなら、どなたでもできますよね。ぜひ今日から生活のなかに取り入れていただければ幸いです。
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