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「愛妾」にちなむ地名から付いた珍名称。東向島←玉ノ井←白鬚。東武鉄道 伊勢崎線。東向島駅←玉ノ井駅=1987年12月21日(復活)◇玉ノ井駅←白鬚駅=1924年10月1日/所在地:東京府東京市本所区寺島村(現墨田区東向島 4−29−7)/設置者:東武鉄道/開業日:1902年4月1日。住民要望の「玉ノ井」は復活ならず。
「東武鉄道」が1902(明治35) 年4月、北千住駅から吾妻橋駅(現とうきょうスカイツリー駅)まで延伸した際に「白鬚駅」として開業した途中駅。称呼由来は隅田川に架かる白鬚橋です。
1905(明治38)年7月に休止し、3年後の1908(明治41)年4月に廃止している (東武鉄道は当駅を白鬚駅開業の1902年としているので継続・改称駅とした)。1924(大正13)年10月、花街・玉ノ井の進出によって賑わいを見せたことから「玉ノ井駅」として復活し営業を再開します。
地名・玉ノ井は「悪代官がこの地に囲っていた愛妾の名と伝えられる」(東武鉄道HP)という。しかし戦時の娯楽御法度に伴い、不要不急駅とされ、1945 (昭和20)年5月に休止となります。
終戦後の1949(昭和24)年10月に「玉ノ井駅」は復活しました。だが、地名は1965(昭和40)年の住居表示の施行で東向島に変更されました。そこで1987 (昭和62)年12月、新町名にちなんで、現在の「東向島駅」に改称しました。向島は「浅草から見て、 隅田川の向こう側にある町」を指します。
東武鉄道が1989(平成元)年5月、当駅高架下に東武博物館を併設する際、地元からは玉ノ井駅の復活 改称を申し入れましたが、その願いは叶わなかった。「玉ノ井駅名変更を荷風とともに嘆く」(読売新聞投書欄要旨)などの要望もあり、現・東向島駅の駅名標には、いまでも「東向島駅(旧玉ノ井)」 と玉ノ井の表示が併記して掲げられています。
「京成電気軌道」(現京成電鉄) でも1928(昭和3)年4月に「白鬚線」 (向島〜白鬚間=1936年廃線)を開業した際、東武鉄道・玉ノ井駅との交差地点に「京成玉ノ井駅」を設けたが利用者が少なく、1936(昭和11)年2月に8年間で路線そのものを廃止しています。
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