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  2025日光・鬼怒川の思い出1日目  仲條拓躬2025/10/20(月) 20:01 
  情緒を大切にしましょう  仲條拓躬2025/10/15(水) 18:51 
  民主主義の貧富の差  仲條拓躬2025/10/15(水) 18:49 
  ビル・ゲイツの次世代原発-3  仲條拓躬2025/10/14(火) 16:19 
  ビル・ゲイツの次世代原発-2  仲條拓躬2025/10/14(火) 16:19 
  ビル・ゲイツの次世代原発  仲條拓躬2025/10/14(火) 16:18 
  水素は国家なり  仲條拓躬2025/10/14(火) 16:14 
  牛のゲップの問題  仲條拓躬2025/10/14(火) 16:13 
  レンガのお話  仲條拓躬2025/10/06(月) 18:37 
  トヨタの切り札  仲條拓躬2025/10/06(月) 18:35 






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2025日光・鬼怒川の思い出1日目
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/20(月) 20:01
No. 8018
 
 
集合場所は浅草待合室です。行ってみると改札と乗り場は2階で、その改札手前に「待合室」と書いてある場所がありました。工事中のようで座るところは少しだけです。浮浪者らしき方も座っていました。とても暑くてなんか、朝から気分が悪いです。

しばらく暑さに耐えて待っているとやっと皆様がそろいまでした。スペーシアXに乗り、下今市駅に向かいました。下今市駅に到着するとSL展示館が併設されており、鉄道模型やSLの仕組みが楽しく学べるようになっています。室内は空調が効いていて快適です。

下今市駅構内には転車台があります。転車台の近くにはSL展示館があり、2階の館内からも転車台がよく見えますが、すぐ近くまで歩いて行って動画を撮影しました。なんか昔懐かしのいい匂いです。記念品も売られています。

見学を終えた後は、SL大樹ふたらの撮影などを行い乗車しました。SL大樹には展望車が連結されておらず、窓が開きません。つまり乗ってしまうとほとんどSLを体感できないのです。窓は固定式ということもあり、SL列車という風情はほぼないです(笑)

だが、行き違う列車は運転士まで手を振ってくれます。散歩している方もお店の方も東武鉄道の仲間なのか、SLの手振りに力を入れているらしく、駅員や乗務員だけでなく沿線の関連企業ビルから手を振ってくれていました。こうやって盛り上げてくれるのはとてもいいです。記念の乗車証も配られました。

手を振り続けていたら、いつの間にか、東武日光駅に到着しました。いつもは車で移動するので日光駅は、ずいぶんご無沙汰している気がします。本日のお昼は1時半になっていました。なんでこんな時間にしているのか、皆様、元気がないです。

東武日光駅にはお迎えのバスが到着していませんでした。お昼も過ぎているので「まんじゅう」を購入して食べました。近くには、金谷ホテルの長い歴史に培われた伝統の製法を守って添加物を使わずに厳選した素材のうまみを十分に引き出したパン、クッキー、ケーキ等を年中無休で販売しているお店がありました。

食べたいパンを選んだのですが、人数分はないのでいろいろと購入して配ってもらったところ余りものになってしまいました。ベーカリーは、有名なこともあって日光には何店舗かあります。カレーパンが有名なのです。

やっとバスが到着した。宇都宮から来たといいます。お昼もだいぶ過ぎているというのに田母沢御用邸へ向かいました。旧御用邸で、上皇様が疎開していた時に住まわれていたことで有名です。なんとお部屋が106室もあり、屋根は銅板1枚でできているそうです。

現在御用邸は3つだけですが、過去には11もの御用邸が存在していました。神戸・伊香保・鎌倉・熱海・塩原など、今では観光地として賑わっている場所に多くあったようです。田母沢御用邸と沼津御用邸の2つだけが記念公園となり、現在でも当時の姿のままで一般開放されています。

田母沢御用邸は1899年(明治32年)に完成しました。1925年頃まで大正天皇のご静養所として機能し、その後は昭和天皇の避暑地、戦中は今上天皇の疎開先とされ、1947年(昭和22年)に廃用となり、この年から一般公開となりました。つまり田母沢御用邸は120年以上の歴史があり、天皇家と皇室に愛された特別な場所と言えます。

見学後は、昼食の場所、日光金谷ホテルに向かいました。バスは坂の途中でエンストして何度も上がろうと努力しますが、皆様に恐怖を与えたのでサイドブレーキを引かせてドアを開けさせて皆様を下して歩いてもらいました。松葉づえの方もいるのに困ったものです。

坂を歩いて上るとレトロな回転扉に心躍らせながら館内に入り 回転扉の上には日光東照宮を思わせる彫刻が際立っていました。クラシックホテルとは、戦前に創業した日本のホテル、もしくは戦前に建設された日本のホテル建築を指すようです。明治26年、そこから増築や別館竣工などを経て今日に至り、登録有形文化財にも登録されています。

明治から続く伝統と格式を感じながら味わう「百年ライスカレーランチ」は、訪れた人を魅了する名物メニューです。歴代シェフが受け継いできた秘伝のレシピで、深みのあるルーとやわらかなビーフが絶妙です。スパイスの香りが上品に広がり、口に含むたびに幸福感が広がります。だが、饅頭やパンを食べてしまって美味しさが半減しました。

正直、皆様、無理に苦しいと食べている姿を見るとカレーセットに5,500円は少し高い思いがしました。ちなみに、ポットで提供されるカレーを前に皆様、「どうやって食べるるの」と悩んでいました。スプーンで少しずつお皿にかけていただくのが正式です。日光で味わう特別なランチとして、是非、きちんとした時間に赤ワインでお試しください。

食事後は、東武さん主催の館内ツアーが開催されました。いつも一緒に呑んでいる東武さんが館内を案内しながら、ホテルの歴史や見どころをたっぷり説明くださいます。分からないことを知ることができ、とっても貴重な時間でした。すっかりクラシックホテルの素敵さに魅了されてしまいました。廊下。どこをとっても画になります。

これまでに日光金谷ホテルに泊まった著名人の一部が展示されています。本館1階ロビー脇には過去宿泊した著名人の宿帳が展示されていて、アインシュタイン、ヘレンケラー、アイゼンハワー、吉田茂、新渡戸稲造、湯川秀樹など著名人の名前を確認できます。

すでに3時です。宿泊施設で食事をとるのは厳しいので急遽、途中にある鬼怒楯岩大吊橋に行くことにしました。バスの運転手は食事のお礼も坂が上れずお客様を歩かせたことの謝罪を一切行わないので、チップをお渡しするのをやめました。

現地に着くと鬼怒川の溪谷が思ったより雄大で、橋も揺れの少ない立派なものでした。吊り橋遠望。温泉街と楯岩を結ぶ140mの鬼怒楯岩大吊橋は、雄大な鬼怒川の流れを橋の中央から見ることができます。

下までの高さは、37mという。楯岩の高さは100m、戦いのときに使う楯の形に似た岩で名勝らしい。渡りきったところに鬼がいました。楯鬼と書いてありました。吊橋近くには、お土産屋さんがあり、新米10キロが6000円でした。欲しかったが重い。

しばらく散歩してから鬼怒川の宿泊地に向かいました。一人一室なのでストレスがたまりません。洗練されたデザインの客室と、地元の旬の食材を使った料理が楽しめます。窓からの景色を眺めながら、部屋でリラックスできましたが、温泉は浴槽も洗い場も狭かった。

宴会の時間は少し遅くしましたが、おなかいっぱいで皆様、食べていませんでした。料理を残していたので持参した地酒をならべて、二次会で地酒の品評会を開催しました。三次会は地酒四天王と呼ばれている仲間ですべてのアルコール類を飲んで魔界へ入りました。

 





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情緒を大切にしましょう
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/15(水) 18:51
No. 8017
 
 
情緒とは、人間の持つ一番大切なコアの部分だと思います。その人間がどの様な親に育てられ、どのような先生に教えられ友達に出会って来たか、どのような本を読み、映画を観て涙を流したか、どのような恋愛、失恋、片想いを経験して、悲しい別れに出会って来たのかという様々な事が交じり合い、その人の情緒を形成して、態度や言葉を決めていくのだと思います。

幼少の頃は、お母さんに対する「甘え」があるでしょう。友達から苛められ、喧嘩をした後では、お母さんの膝の上に乗ろうとします。そのときに、膝に乗っているだけで、情緒の安定が図れるのです。

また、両親や兄弟姉妹と楽しく遊ぶ機会を作る努力が大切だと思います。その努力によって、一家の団欒が生まれ子供の情緒の安定に大きな役割を演ずると思うのです。親しい家族とバーベキューやピクニックにいくことも、生活経験も豊かになり、適応能力も発達してよい情緒として育っていくことでしょう。

さらに成長すれば宗教や慣習からくる形や伝統も無視できません。卑怯を憎む心とか、名誉や誠実や正義を重んじる心だとか、精神の形がいろいろあるのです。キリスト教やイスラム教にも、固有の形があります。国や文化に由来する形から行動や言葉が決められる場合もあります。だが、行動や言葉を選択するのには、情緒や形なのです。

最近、出版された本にジャンバル・ジャンに似たようなお話が書いてありました。それは泥棒にどう向き合うかで情緒の違いがはっきり現れると説いています。例えば、もう何日は食事を食べていない子どものために親がお店のパンを盗んで近くに隠れていた子供にパンを与えた。

この出来事を目撃した人は「日本は法治国家なので、法律を遵守し窃盗罪として、処罰しなければならないので、警察に突き出すしかない」だが、別の人は同じ出来事を見て「可哀想、確かにこの親はパンを盗んだ。しかし、今このパンを子供が食べられなかったら死ぬかも知れない。人間の命は法律より重い場合もあるので見ない事にして許してあげる」

どちらにも言い分があります。前者は「日本は法治国家」で始まり、結論は「警察に突き出す」。後者は「可哀想」で、結論は「見ない事にして許してあげる」。どちらとも論理は通っているのですが、始まりが異なったので、結論が異なってしまいました。

行動や言葉は重要で、始まりを選択することはそれ以上に決定的なものです。要するに子どもの頃から歪みが表に現れないままに育った子どもは、情緒が不安定であり、自発性も芽生えないままに、学校生活を終えてしまった子供、つまり、潜在的に問題をかかえている子供の方が、心配な子供です。

社会に出て、人生の荒波に出会ったときに、適切な判断ができなかったり、ノイローゼになったり、心身症を起こしたりする可能性が大きく、豊かな人生を送る事ができない場合が多いのです。

だから、一番困るのは、情緒に欠けて、論理的思考力は誰にも負けないという人です。そのような人は東京大学などを卒業していれば、論理的思考は得意中の得意です。しかし、子どもの頃からお母さんの膝にも乗らず親に褒められたいがためにすべてを我慢してきた子供には情緒力は発達していないのです。だが、論理は間違えません。

人生に生きがいを求めず、漠然と生きているだけのような人は情緒の不安定や自発性の発達の遅れや適応能力の低さによって、知的能力が、低い状態で停止しているので子供の頃の能力の向上がいかに大切であるかを痛感しています。

仮に、知的が高く、学校の成績がよく、挫折するような状況に遭わずに、エリートコースを辿った大人が、社会に出て挫折したときの反応は、実に惨めなものでそれに耐えられず自殺してしまう人もいるのです。

あまり頭が良くない人なら、途中で論理が二転、三転して、最後には正しい結論に辿り着いたりします、下手に頭が良いとそのまま行ってしまう。頭はよい人がはじめに大事な選択する場合に情緒力の育っていない人だと、非常に怖いのです。現実には、こういう人が非常に多く日本の中枢をしめているのだと思います。

 





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民主主義の貧富の差
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/15(水) 18:49
No. 8016
 
 
第一次世界大戦後、イラク・ヨルダン・パレスチナはイギリス、シリア・レバノンはフランスの委任統治領となりました。戦勝国だった日本も、ドイツ領だったマーシャル諸島やカロリン諸島などの南洋の島々を委任統治領としました。

パリ講和会議の時に、日本が真剣に訴えた「人種平等法案」が否決されています。黒人や日本からの移民を差別していたアメリカや、植民地を抱え込んでいたイギリスやフランス・オーストラリアなど白人が反対したのです。

白人の間の平等なら良いのですが、アジアやアフリカの人々との平等には反対ということです。残念な事です。唯一の白人ではない黄色人種でありながら一等国である日本は深く落胆しました。これは天皇陛下の日譚にも残されていますが、来る第二次世界大戦への遠因となったのです。

人種差別を行い、植民地支配を続けるために、帝国主義は本当にいけない事として認識していながら利益を求め続けた。日本が降伏して第二次世界大戦が終わってからも、イギリスやフランスは、何とか植民地支配を維持しようと努力を重ねていました。

だが、それは出来ませんでした。日本人の心の底にはアジアの解放があり、植民地であった諸国が今度の戦争の後に独立を獲得したことに依って、日本人の願いは達せられました。共産主義も帝国主義のような素晴らしい論理があります。

すべての生産手段をすべての人が共有する。それによって生まれた生産物もみなで共有する。そうして貧富の差がない平等な、公平な、幸せな社会ができるという論理です。しかし現実は、ソ連が74年間の歩で証明してくれたように、ソ連崩壊により失敗に終わりました。現在世界を覆いつくしている民主主義とは実力主義のようなものです。

実力主義は競争社会です。企業の繁栄には良いかも知れませんが、激しい競争の中、能力が劣る者などが落ちこぼれて行きます。有能な者だけが生き残るのです。裕福であるはずの日本国だけでも貧富の差は益々進み、自殺者が過去最高となりました。

日本国を出て世界を鑑みれば、1度も電話をかけたことがない方もいますし、電気やガスなどのエネルギーを利用出来ない方もいます。世界人口増加の大半が、貧困に集中する発展途上国で起こるのです。

先進国の消費者の多くは恵まれた生活をしているため、科学やテクノロジーの着実な進歩と商業の革新によって世界の貧富の差は縮まっているという幻想を抱いているのでしょうが、実際は全く逆なのです。世界の大部分は貧困にあるというのが変らぬ事実です。

現在路上で生活する人や安全でない住まいに暮らす人もいます。世界銀行の予測では、上下水道設備のない場所に住む人が増えるといいます。驚くべき事に国連開発計画によれば、世界の裕福な人を上から順に358人選んでその資産をあわせると、全人類のほぼ半数の所得を合計した額より多くなるのです。これが民主主義による貧富の差の実態でしょうか。

 





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ビル・ゲイツの次世代原発-3
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/14(火) 16:19
No. 8015
 
  「ナトリウム」でもウランを燃料にすることは従来の原発と同じなのですが、その濃縮度が5〜20%と従来の5%より高いものを用いる予定です。ウランは濃度が低いほど使用後の放射性廃棄物の量も増えることが知られており、テラパワーは高濃度化によりウランの使用量を減らすことで、出るゴミの量も少なくする狙いです。

そして、3つ目の特徴が冷却方法です。従来の原発では原子炉の冷却に水を用いていましたが、ここにナトリウムを使うのが、その名前の所以になっています。例えば、2011年の福島第一原発の事故では水素爆発によって周辺に汚染物質がまき散らされていました。

その直接の原因は、原子炉建屋の中に水素が充満し、圧力鍋のような状態になったことでした。テラパワーはここに、水素も作らず、沸点の高いナトリウムを使うことで、水素爆発を起こす危険性の低減を狙っています。

最後が「簡素化」です。ゲイツは原発の設計の古さや複雑さを問題視していて、これがヒューマンエラーを起こす原因だとみています。このため、テラパワーでは原子炉とそれ以外の設備をできる限り分離して、別々の建物に収容します。

こうすることで一つひとつの設備を簡素化し、使用するコンクリートの量をも従来の原発よりも80%減少させるとしています。「ナトリウム」は約7年の建設期間を経て、最終的には2030年代の運転開始を目指すといいます。

ワイオミング州の知事は「これは我々がカーボンネガティブを目指すための最短ルートです。原発が我々のエネルギーに関するあらゆる戦略の一部であることは明らかです」と話しています。

世界がカーボンニュートラルに向かう中で、原発をめぐる評価は今揺れ動いています。かつて原発に使われた「ダーティー」という言葉は、今や大量のCO2を発生させる石炭火力を表す言葉となり、CO2を排出しない原発に「クリーン」という言葉が用いられるようにさえなりました。

欧州では、再エネと原発の組み合わせでネットゼロを達成する国も多く、福島事故後の脱原発政策でしばらく石炭火力への依存度を高めたドイツを批判する声まで出ているのは先述の通りです。

その是非はさておき、原発が一つの論点に躍り出たことは間違いありません。だが、2000年代の原子力ルネッサンスと異なるのは、福島事故の教訓から、ゲイツのように「新型原発」を開発する動きが広がっていることでしょう。

 





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ビル・ゲイツの次世代原発-2
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/14(火) 16:19
No. 8014
 
  「ナトリウム」でもウランを燃料にすることは従来の原発と同じなのですが、その濃縮度が5〜20%と従来の5%より高いものを用いる予定です。ウランは濃度が低いほど使用後の放射性廃棄物の量も増えることが知られており、テラパワーは高濃度化によりウランの使用量を減らすことで、出るゴミの量も少なくする狙いです。

そして、3つ目の特徴が冷却方法です。従来の原発では原子炉の冷却に水を用いていましたが、ここにナトリウムを使うのが、その名前の所以になっています。例えば、2011年の福島第一原発の事故では水素爆発によって周辺に汚染物質がまき散らされていました。

その直接の原因は、原子炉建屋の中に水素が充満し、圧力鍋のような状態になったことでした。テラパワーはここに、水素も作らず、沸点の高いナトリウムを使うことで、水素爆発を起こす危険性の低減を狙っています。

最後が「簡素化」です。ゲイツは原発の設計の古さや複雑さを問題視していて、これがヒューマンエラーを起こす原因だとみています。このため、テラパワーでは原子炉とそれ以外の設備をできる限り分離して、別々の建物に収容します。

こうすることで一つひとつの設備を簡素化し、使用するコンクリートの量をも従来の原発よりも80%減少させるとしています。「ナトリウム」は約7年の建設期間を経て、最終的には2030年代の運転開始を目指すといいます。

ワイオミング州の知事は「これは我々がカーボンネガティブを目指すための最短ルートです。原発が我々のエネルギーに関するあらゆる戦略の一部であることは明らかです」と話しています。

世界がカーボンニュートラルに向かう中で、原発をめぐる評価は今揺れ動いています。かつて原発に使われた「ダーティー」という言葉は、今や大量のCO2を発生させる石炭火力を表す言葉となり、CO2を排出しない原発に「クリーン」という言葉が用いられるようにさえなりました。

欧州では、再エネと原発の組み合わせでネットゼロを達成する国も多く、福島事故後の脱原発政策でしばらく石炭火力への依存度を高めたドイツを批判する声まで出ているのは先述の通りです。

その是非はさておき、原発が一つの論点に躍り出たことは間違いありません。だが、2000年代の原子力ルネッサンスと異なるのは、福島事故の教訓から、ゲイツのように「新型原発」を開発する動きが広がっていることでしょう。

「『ナトリウム』は、エネルギー業界のゲームチェンジャーになるはずです」2021年6月2日、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、自らが会長を務める原発ベンチャー「テラパワー (Terra Power)」のオンライン記者会見に臨み、こう力強く語りました。

「ナトリウム」とは、テラパワーが手掛ける新型原発の名前であり、この日初めて米中西部のワイオミング州での建設が決まりました。この発表は、ゲイツの盟友ウォーレン・バフェットの投資ファンド、米バークシャー・ハサウェイの傘下企業が原子炉建設を担うこともあって、ビリオネア(億万長者)2人による原発建設として、メディアにも大きく取り上げられました。

ゲイツは、気候変動をめぐるあらゆる分野のイノベーションに投資をしていますが、ことテラパワーに関しては、自らが会長になるほど入れ込んでいます。その背景には、原発がCO2を排出しないという意味では「クリーン」な電源であることと、本命のイノベーションである蓄電池の進化には、かなりの時間がかかるということです。

「再生可能エネルギーのコストは驚くほど下がっています。ですが、再エネには、発電場所が電力の消費地から非常に離れていることが多いという問題点があります。電気は、何よりも信頼性が非常に重要です。」

「中西部を寒冷前線が通過し、風力発電や太陽光発電がすべて停止したとしても、人々は家に熱を求めます。そのためには、原子力のような環境に優しく、いつでも利用できる電力源が必要になります。」

「そうでなければ、現在の100倍の電力を貯蔵する蓄電池という、あり得ないレベルの奇跡が必要になります」と、ゲイツは米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで語っています。

そして重要なのは、ゲイツは原発を推しているのですが、それはあくまで新型の原発であって、旧型のものではないということです。ゲイツは「現在の原子炉は非常に高価で、高圧であるため、安全システムは非常に複雑」と指摘しており、だからこそテラパワーで新世代の原発をゼロから開発しているのだというのです。

では、この新型原発「ナトリウム」とは一体どんなものなのか。まず、その発電能力は35万キロワット程度と、100万キロワット程度がメインの従来の原発と比べると小さいことが分かります。

そのかわりに原子炉に、溶融塩エネルギー貯蔵システムが装備されることになっており、これを活用すれば、出力を5時間半にわたって50万キロワットまで引き上げられるといいます。もう一つの特徴は燃料です。


 





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ビル・ゲイツの次世代原発
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/14(火) 16:18
No. 8013
 
 
「『ナトリウム』は、エネルギー業界のゲームチェンジャーになるはずです」2021年6月2日、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、自らが会長を務める原発ベンチャー「テラパワー (Terra Power)」のオンライン記者会見に臨み、こう力強く語りました。

「ナトリウム」とは、テラパワーが手掛ける新型原発の名前であり、この日初めて米中西部のワイオミング州での建設が決まりました。この発表は、ゲイツの盟友ウォーレン・バフェットの投資ファンド、米バークシャー・ハサウェイの傘下企業が原子炉建設を担うこともあって、ビリオネア(億万長者)2人による原発建設として、メディアにも大きく取り上げられました。

ゲイツは、気候変動をめぐるあらゆる分野のイノベーションに投資をしていますが、ことテラパワーに関しては、自らが会長になるほど入れ込んでいます。その背景には、原発がCO2を排出しないという意味では「クリーン」な電源であることと、本命のイノベーションである蓄電池の進化には、かなりの時間がかかるということです。

「再生可能エネルギーのコストは驚くほど下がっています。ですが、再エネには、発電場所が電力の消費地から非常に離れていることが多いという問題点があります。電気は、何よりも信頼性が非常に重要です。」

「中西部を寒冷前線が通過し、風力発電や太陽光発電がすべて停止したとしても、人々は家に熱を求めます。そのためには、原子力のような環境に優しく、いつでも利用できる電力源が必要になります。」

「そうでなければ、現在の100倍の電力を貯蔵する蓄電池という、あり得ないレベルの奇跡が必要になります」と、ゲイツは米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで語っています。

そして重要なのは、ゲイツは原発を推しているのですが、それはあくまで新型の原発であって、旧型のものではないということです。ゲイツは「現在の原子炉は非常に高価で、高圧であるため、安全システムは非常に複雑」と指摘しており、だからこそテラパワーで新世代の原発をゼロから開発しているのだというのです。

では、この新型原発「ナトリウム」とは一体どんなものなのか。まず、その発電能力は35万キロワット程度と、100万キロワット程度がメインの従来の原発と比べると小さいことが分かります。

そのかわりに原子炉に、溶融塩エネルギー貯蔵システムが装備されることになっており、これを活用すれば、出力を5時間半にわたって50万キロワットまで引き上げられるといいます。もう一つの特徴は燃料です。


 





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水素は国家なり
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/14(火) 16:14
No. 8012
 
 
「鉄は国家なり」1世紀、プロイセン (現ドイツ)の宰相だったビスマルクの演説を基に生まれたこの言葉が示す通り、鉄鋼は世界の近代化の根幹をなしてきました。日本でも鉄鋼業といえば、財界総理といわれる経団連会長を多数輩出してきた一大産業です。

しかし21世紀に入り、世界が気候変動対策へと動く中、20世紀の世界を支えてきた鉄は、カーボンニュートラルに立ちはだかる一大ハードルとなっています。まず、産業セクター別の温室効果ガス排出量において、製造業が占める割合は電力を超える31%に上っています。

なかでも、自動車を始め多くの産業に必要とされる鉄鋼は、建設業に必須のセメント、そして先ほどの農業と並び、排出量が巨大であるにもかかわらず、「一番脱炭素が難しい3つの産業」(ビル・ゲイツ)とされているのです。

もちろん日本でも、2018年度のエネルギー関連のCO2排出量10億6000万トンのうち、鉄鋼業の排出量は約1億5900万トンと産業界でダントツの1位になっています。鉄は昔から、鉄鉱石を原料に、「高炉」と呼ばれる設備に石炭を蒸し焼きにしたコークスを還元剤として投入することで製造されてきました。

しかし、コークスは、いわば炭素の塊であり、これが酸素と結びつくことで大量のCO2が発生します。1トン当たりの粗鋼が排出するCO2は1・5トン(2018年時点)とされ、世界鉄鋼協会によると、これは世界のCO2排出量の約8%に相当します。

現在世界では発電向けの石炭 (一般炭)からの撤退は進んでいるものの、実は製鉄に用いられる「原料炭」では、一部資源大手が撤退を進めているだけで、それほど大きな動きにはなっていないのです。これは鉄鋼業において、高炉を代替するテクノロジーがまだ確立していないからです。

「原料炭事業は、高炉法という製鉄法がいつまで比較優位にあるか、現在、年に18.6億トンある世界の粗鋼生産量がどう推移するかに大きく左右されます。現時点では、高炉法を完全に置き換えるテクノロジーは完成していません。」

「まだ、20年ほどは製鉄方法の主流は変わらないとみていますが、技術に焦点が当たり、知恵とお金が集まったときに、新しいイノベーションが起きるのかは注視しなければなりません」。三井物産の安永竜夫会長はNewsPicks の取材に対し、こう語っています。

とはいえ、世界がカーボンニュートラルを実現するためには、この高炉の脱炭素にも手をつけないといけないでしょう。実際、日本トップの日本製鉄も2050年のカーボンニュートラルを宣言しています。

橋本英二社長は「日本は、大型化や省エネ化で世界最高効率の製鉄プロセスを構築してきたが、残念ながら現状はCO2を出さざるを得ない。革新技術がどうしても必要で、ゼロからのスタートとなる」と話している(参照: ニュースイッチ2021年1月4日)。

可能性のある技術の一つは鉄くずなどを「電炉」を使ってリサイクルする方法で、こちらは排出量が高炉の4分の1に抑えられるため、まず、最初の道として注目されています。だが、本当にネットゼロを目指すとなると、それでも足りないということになります。

そこでカギを握るのが、水素です。石炭の代わりに、水素を還元剤として用いる「水素還元製鉄」と言われる方法です。実は水素には、天然ガスなど化石燃料から作られたグレー水素、その過程でCO2を回収するブルー水素、さらに再エネ100%で作られるグリーン水素があります。

グリーン水素を還元剤に使えば、理論上は排出ゼロの鉄が作れるとされているのです。しかし、グリーン水素自体の供給にメドがたっていないほか、加熱や通気など製鉄の技術面でも課題が山積しているのが現状なのです。

 





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牛のゲップの問題
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/14(火) 16:13
No. 8011
 
 
「Impossible (インポッシブル)」 と 「Beyond (ビヨンド)」。アメリカのスーパーやファストフード店に行くと、必ずと言っていいほど、この2つの単語を見かけるといいます。しかしこれは何かが 「不可能 (Impossible)」 であるとか、「超えている(Beyond)」 というわけではありません。

これらは、アメリカの特に若い層において、当然のように消費されている「植物肉」の二大メーカーの名前なのです。「インポッシブル・バーガー」と「ビヨンド・ミート」という2つの企業は、米国における気候変動対策を語る上で欠かせない存在です。

その背景には、今、世界の温暖化対策において、「牛」の存在がトップイシューの一つになっていることがあります。統計ごとに違いはあるものの、世界の温室効果ガス排出において、農業が占める割合は1%に上る。

CO2排出と聞いて多くの人が思い浮かべる電力は実際には2%にとどまっており、本気でカーボンニュートラルを達成するためには、他の産業セクターでの抜本的な削減が必須なのだといいます。そこで、俎上に上がるのが「牛」です。

というのは、世界で約10億頭はいるといわれる酪農用の牛から、CO2換算で、約20億トン分の温室効果ガスが排出されているからです。人間活動で排出された520億トンのうち、実に4%近くにもなるのです。

これは、牛が「ゲップ」や「オナラ」を通じて排出しています。しかもやっかいなのが、牛が排出するのは「メタン」であることです。世界の温室効果ガスの排出はCO2で換算されることが多いのですが、メタンが持つ温室効果は、CO2と比べ物にならないほど大きい。

大気反応が早く短期の温暖化を引き起こす上に、100年間で比較した時の温暖化効果が2倍、20年間では約8倍にもなるという。逆に言えば、大気寿命が約10年と短いメタンを抑えれば、温暖化の抑止に即効性があるということでもあるのです。

そこで登場したのが、冒頭の「インポッシブル」と「ビヨンド」なのです。ともに2010年前後に創業し、牛肉の代わりに、豆やココナッツ、じゃがいもなどを使った「植物肉(英語では Plant-based meat と呼ばれる)」で一気に台頭してきました。

インポッシブルが提供する「インポッシブル・バーガー」は2019年から全米各地のバーガーキングで販売されているほか、「ビヨンド・ミート」もホールフーズやウォルマートなどの小売店で展開されています。ビヨンドは2019年に上場して、時価総額約1兆円を誇るほか、インポッシブルも2021年の上場が報道されていました。

日本で「植物肉」と聞くと、動物愛護やビーガン、ベジタリアンを思い浮かべるかもしれませんが、両者の人気に火がついた一番の要因は間違いなく気候変動でしょう。これは日本人が痛感する日本と米国の最も異なる部分の一つですが、米国都市部のミレニアル世代以下の若者は「自分たちも環境問題には責任がある」と公言しているのです。

当たり前のように植物肉を食べている(その文脈で Tofu=豆腐が注目されているのも興味深い)。牛肉も食べるのですが、徐々に減らして環境に良い肉に代えていこうという「フレキシタリアン」は、少なくともニューヨークの若者では全く珍しくないのです。

特にインポッシブルはそもそも創業の経緯が、スタンフォード大学教授(生物化学)であるパトリック・ブラウンが2009年の休暇中に、気候変動問題と食料システムこそが喫緊の課題だと確信を深め、自ら起業にまで踏み込んだことがきっかけだったのです。

ビヨンドも、従来の牛肉と比べ、温室効果ガス、水、土地の使用をそれぞれ90%以上抑えられるとミシガン大学からお墨付きを貰っています。そこに、マイクロソフトの創業者であり、この10年で気候変動の大家とも言える立ち位置になったビル・ゲイツが、ビヨンドとインポッシブルの両方に投資したことで、さらに普及が加速することになりました。

 





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レンガのお話
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/06(月) 18:37
No. 8010
 
 
レンガとは、赤茶色の四角い物体です。粘土に砂を混ぜ、直方体の形にして焼いたもので、この簡単な製法からもわかるとおり、歴史は大変古いのです。世界で初めてのレンガが使用されたのは、新石器時代だそうです。

約5500年前のメソポタミアでは干しレンガが見つかっており、建築資材として一般に使用されていたという。現在のように、大量に焼いて作るようになったのは古代ローマ時代で、西洋ではレンガを使って建築物を作ることが多いのです。

木材を使って建築物を立てる日本や東南アジアなどには、原料の木材が多いのに対して西洋の多くの国には木材が少ない。レンガは加工が難しく作業にも人手がかかりますが、丈夫なため大規模で壮大な建築物ができます。

三匹の子豚の話でも、わら、木、レンガと家を建て、レンガが丈夫だと物語られています。だが、丈夫さを誇ったレンガも、近年では鉄筋コンクリート建築に押され、用途は主に装飾に限られているようになりました。

焼く時間を調整して、様々な色のレンガが造られ、一回使ったものを再利用すると微妙な色合いがでて人気のようです。レンガが日本に入ってきたのは、幕末の頃です。日本で最初にレンガを使用したのは1850年、佐賀藩の耐火反射炉だったと言われています。

また、最初のレンガ建築物は1857年に造られた長崎製鉄所で、地元の瓦屋がレンガを造ったといいます。日本でのレンガの歴史はそれほど古くはないのです。しかし、西洋の文化を取り入れることに抵抗のない日本人は直ぐに取り入れ、明治、大正の建築物にレンガを使用して多く残しました。旧北海道庁、函館倉庫群、法務省などが有名です。

そして、なんと言っても有名なものは、3階建ての東京駅でしょう。あの壮大な建物は1914年の第一次世界大戦の時に完成したのです。東京駅は当時、中央が天皇専用の出入り口で、北側が入り口で南側が出口という一方通行だったそうです。

 





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トヨタの切り札
   投稿者: 仲條拓躬    
2025/10/06(月) 18:35
No. 8009
 
 
2020年12月1日、トヨタの豊田章男社長が動いた。日本自動車工業会の会長としての会見で、日本のカーボンニュートラル宣言は歓迎しつつも、同時に進められる急なEVシフトに対しては釘を刺したのです。

「EVは生産段階の完成検査時に充放電をしなければいけません。現在、1台のEVの蓄電量は平均して家1軒の1週間分の電力に相当します。年間50万台を生産する工場でこの充放電を行うと、1日当たり5000軒分の電気を充放電することになるのです。」

「火力発電でCO2をたくさん出して電気を作り、毎日5000軒分が充放電される。政治家の皆さんは、ガソリン車の販売を禁止しようと言いますが、EV化はそのぐらいのことをしないと維持できないということを分かっておられるのか」

要するに、豊田社長が訴えたかったのは、自動車をすべてEVに置き換えたとしても、製造段階ですでにCO2を排出しているため、脱炭素に大きく貢献することは出来ないという点です。これは、特にEVの中核パーツである電池が、製造に使う鉱物の採掘過程で大量のCO2を排出し、廃棄時にもやはりCO2を発生させていることが理由なのです。

いずれも、現状のリチウムイオン電池の技術ではクリアするのが困難な問題となっています。欧州の規制が走行時のCO2排出に焦点を当てた「Tank to Wheel」で計算していると説明したが、豊田社長は、エネルギー源の段階から含めた 「Well to Wheel (燃料採掘から走行まで)」という評価方法を前提に反論したのです。

確かに、ハイブリッド車を始め、ガソリン車の燃費は年々向上しているため、条件によってはEVの方が多くのCO2を出してしまう場合も考えられます。2021年、米ウォール・ストリート・ジャーナルとトロント大学が共同で調査を実施しました。

実施した調査によると、EVであるテスラのモデル3の方が、ガソリン車であるトヨタのRAV4と比べて、製造段階で2倍近くのCO2を排出していることがわかりました。一方で、モデル3のほうが少なく、モデル3が3万3000キロ走行した時点でRAV4と並ぶ計算となったのです。

つまり、もし3万3000キロを走行する前に廃棄してしまうことがあれば、ガソリン車の方がエコということになります。「トヨタは1997年の時点でHVの量産に踏み切るなど、もともと非常に環境対応に関心が強い企業としてやってきました。ただし、現状ではEVはやりたくないというのが、多くの幹部の本音でしょう。彼らの視点では、現在の電池技術は脱炭素の解になっていないからです」と、トヨタに近い関係者の一人は指摘する。

実際、トヨタはいくつかの奥の手を用意しています。その一つが「全固体電池」です。現状各社が車載電池として用いているリチウムイオン電池は電流を発生させる電解質が液体ですが、全固体電池はその名の通り固体を用いるのが一番の違いです。

全固体電池はリチウムイオン電池に比べて劣化が遅く、電池の容量も大きくすることが可能で、車載向けでは航続距離1000キロも視野に入っているほか、丈夫で発火しにくく、高速充放電も可能とされています。

リチウムイオン電池が持つあらゆる弱点を克服できる、まさに「次世代の電池」です。トヨタは、全固体電池には巨費を投じて研究開発に取り組んでおり、2020年4月には、テスラとの関係から車載電池に強いパナソニックと合弁会社を設立し、この分野への注力をさらに鮮明にしています。

この合弁会社の社長に就任した好田博昭は「多くのメーカーは現在、リチウムイオン電池の量産に追われている状況ではないかと思います。だからこそ今、先に(全固体電池を開発してしまう。思い切り全固体電池の開発を加速しないと、我々の強みが生かせない」とその取り組みの意義を強調しています。

もう一つ、脱ガソリンに向けたトヨタの切り札が「水素」です。トヨタはまだEVシフトの波が訪れる前の2014年に、世界初の量産型FCV (水素燃料電池車) 「ミライ」を発売した実績があり、この分野でも先駆者になっているのです。

 






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