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石原莞爾は世界の戦史を研究した結果、戦争は持久(消耗)戦争と決戦(懺滅)とが交互に繰り返されてきたとし、次の戦争は、決戦戦争であると考えていました。石原莞爾の書物は1940年9月『世界最終論』を刊行、80版を重ねました。
ここではロケットや核兵器を予想した、「自由に成層圏にも行動し得るすばらしい航空機」や、「一挙に敵に懺滅的打撃を与える決戦兵器」の出現を予言していたのです。現在のアメリカは、世界中の核兵器の二分の一を所有しています。
鋼鉄の四分の一も所有しています。石油は世界一消費している国です。そして厄介な問題を全部、所有している超大国なのです。その米国政権はイラクの次はイラン政権を崩壊させて、北朝鮮などの圧政国家を順番に民主化させるシナリオを描いています。
核兵器を保持している国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の国連安保常任理事国です。その他に核の抑止力に頼っている国がインド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮などです。イラン・リビアが核兵器を持っているのではと疑われている国です。
核兵器の材料は今や小学生でも知っています。プルトニウムやウランなどが手に入り一定の水準を超えている科学技術を持っている国ならば開発可能と言われています。核兵器は常識で自衛とはかけ離れた武器です。
だが、核兵器は確実に世界に拡がっているのは事実です。インドやパキスタンが核兵器を所持したときには世界は驚きましたが、今では北朝鮮のような貧しい発展途上国ですら所持しているのです。これからも益々所持する国が増える事でしょう。
それは外交上、核兵器を所持した国が確実に世界にものを言えるからです。国連の常任理事国がいくら「核兵器は世界平和のためにも所持してはいけない」と言ったところで、どの国も言う事を聞かない。そんな奇麗事のお節介に、説得力がないのは明らかです。
アメリカは北朝鮮に「核を持つな」と言っていましたが、自分達は地球の人間を何十回も壊滅させるだけの核兵器を所持していて、「やめろ」と言っても、言うことを聞く訳がない。ならず者は一体誰なのでしょうか。
核兵器保有国が国益上有利なのは、現在の北朝鮮を見ても分かります。核カードだけであらゆる援助を引き出そうとしています。周辺国も最大限の譲歩を重ねています。アメリカでさえ核保有国を攻撃したことはいまだにありません。誰もが恐怖している核兵器を結局は拡散していくわけなのです。
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