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離乳食の開始時期は、厚生労働省では5ヶ月頃から与えるようにと示されています。乳児は、まだ、消化機能が未熟なので大人と同じ食事を与える事が出来ませんので、アレルギー防止・腸内の善玉菌の増加・歯の生える時期などを鑑みて赤ちゃんへの食事に気を配りましょう。
ミルクから急に固形物を、食べさせる事には無理がありますので徐々に、スープ・ペースト・裏ごし・すり潰し・柔らかい固形物と進めていく事が望ましいです。赤ちゃんによっては歯の生え具合も違うわけですから、噛む力や飲み込む能力なども考慮します。
あまり早過ぎると、腸内細菌バランスを崩してしまい、4ヶ月頃では、消化能力が大人ほど発達していないので脂肪の分解能力が低い状態など気をつけましょう。遅すぎるのはもっと問題があり、6ヶ月以降だと離乳が順調でなく、離乳食の調理形態の進行も遅れることになります。
中国では1年過ぎてから離乳食を始めると言いますが、そのようになると体の小さい子供や様々な機能の面が劣ってしまう場合も考えられます。ようするに成長に合わせたエネルギー・鉄・カルシウム・ビタミンC、Dの十分な補給が必要となるのです。
9ヶ月になると体内に貯蔵されている鉄分は、急速に減少しますので、この成長の早い時期に鉄分の補給が必要になってきます。そのため、それ以前から鉄分を多く含む食事を与えることが必要になってくるのです。赤ちゃんが鉄分を不足すると頭を悪くするのです。
離乳食の初めは、発育が良好で食物を見せると口を開けるなどの行為が見られてきた状態で、消化吸収の良い澱粉質のものから行うといいでしょう。新生児の適正体重は、2,800g〜 3,200gですので、開始時期は体重7kgになった時が最適なので赤ちゃんによって離乳食は個人差があるのです。
鉄分など充分な栄養素を補給したい時期を考えると離乳食は、生後5ヶ月以前から始めた方が良い事になります。赤ちゃん自身も汁だけでなく、他のものをおしゃぶりしたり、噛んだりする行動を示してきます。成長に合わせた食事をとる事が一番大切なのです。
欲しがっている時に与えないのは、離乳を遅らせてしまう事は成長に合わせた食事とする事が出来なくなる事もあるのです。味覚は、生後2〜3ヶ月頃より形成されます。この頃からの味付け・偏食・アレルギー・肥満が一生の嗜好を決めるとさえ言われます。
生後1ヶ月頃より野菜汁・薄めた果汁などミネラル・ビタミンをミルクと平行して与えます。ミルクで育てられた赤ちゃんは、成長が早く半年ぐらいでミルクだけでは栄養不足になってきます。7〜8ヶ月ごろより前歯から歯が生え始め、胃腸の消化酵素の状態が良好になってきます。
注意/蜂蜜は、ボツリヌス菌予防のため満1歳までは、食べさせないで下さい。さらに、アレルギーなどの恐れもあるので青魚・イカ・タコ・エビ・蟹・貝類も控える。離乳食は5ヶ月前後で、この時期に離乳食を飲み込むこと、舌触り、味になれさせる事が大切です。
最初はドロドロに煮たものが中心になりますが、薄味にします。赤ちゃんは甘みのある果汁は、好みますが酸味・苦味・香辛料は苦手なようです。アレルギー予防を考えると良く加熱したものを与えましょう。
離乳食を開始して一月位経過したら穀類や緑黄色野菜など栄養バランスを考慮して、ミルクと一緒に与えます。時間に余裕を持って気長に与える事が大切です。パン粥、柔らかいうどん、マッシュポテト、茶碗蒸、白身魚、すり豆腐・野菜煮の裏ごしなどなど。
7ヶ月からは脂肪の少ない鶏肉を軟らかく煮たものなど、脂肪の少ない肉類など与えます。9ヶ月に入ってきたら離乳食の量を増やしてミルクは中止してもよい状態にします。12ヶ月になったら、質的、量的にも栄養バランスの取れた食事になります。
いくら遅くても一年半以内には完了するようにするのが望ましいでしょう。1歳以降では、牛乳にして、1日に300ccをコップで飲めるようにします。個人差がかなり大きくありますので赤ちゃんの状況によって親が判断するしかないのです。6人育ててきた我が家でもいろいろと経験してきました。
また、保育園などに預けられる親御さんもおりますが、保育園は出来る限り面倒な事はやりたがりません。すべて赤ちゃんを同じに扱おうとするのです。特に年配の保育の先生では尚更です。その中でも良心的な先生を探してスキンシップを取り大切な赤ちゃんを預けるのが望ましいと思うのです。
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