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今のイランと同じように、過去、イラクに、1日で1500発の巡航ミサイルが打ち込まれました。火柱と黒煙、銃撃戦を、隔離されたテレビの画像を見て複雑な心境になりました。世界秩序を成立させている根底にあるものは暴力支配です。
大量殺戮のハイテク兵器の画面は、TVゲームをしているかのような錯覚が起こり、悲惨な現実は画面からは遮断されていました。実は世界最大の基地が沖縄にある事を日本国民は知っているでしょうか?信じるにしろ、信じないにしろ、事実は知っておく必要があります。この国では、知らされていないことが多いのです。
自衛隊の存在に対し、繰り返される憲法解釈でのご都合主義も、今日も続いています。イラク国内で起きるテロでの死傷者が増えれば、米軍にベトナム戦争の後期のような士気の低下が生じます。ブッシュ戦略に70%の支持を与えていた米国世論も、イラク撤退に転じ事となりました。共和党は政策転換を迫られたのです。
フセイン政権に、イラクの民の暴力的な抑圧があることは事実です。だからといって、米国の価値観で裁くことは日本領土を焼け野原にして東京裁判を行ったことと同じことではないでしょうか。市場経済の側から略奪に近い侵略を行うことにも、正当性があるとは思えません。この点を、思慮深い方ならば、感じていることだと思います。
イラクの占領を起点に、アラブ社会全域にアメリカンデモクラシーを広げるという戦争目的をブッシュ大統領は開戦演説で明らかにしていました。イラクがテロリストに支援している証拠は何もありませんでした。時の総理、小泉さんは日本国民に対し、イラク国民を殺してまでアメリカを支援する理由を明確にすべきだったのです。
問題は日本のあり方ではなく、アメリカの考えです。ブッシュ大統領の演説の中にイラクは国連安保理の決議を無視したと批判したが、アメリカこそ国連決議や国際法を無視しているのではないでしょうか?そもそも、イラクの大量破壊兵器破棄が目的だったのだが、いつの間にかフセイン大統領が亡命しなければ攻撃を開始すると趣旨が変わりました。
アメリカは国際法に則った宣戦布告をしない攻撃が大好きであり、イラクもイランもそのケースだったのです。国際法上の戦争とは「武力行使をする」ことではなく、「宣戦布告をする」ということです。イラクやイランが正面からアメリカに勝てるわけがありません。
イラクやイランの勝つ道は、イスラエルや周辺国、あるいは日本のような後方支援の国へ攻撃をすることぐらいです。日本は地理的にイラクやイランから遠い場所にあり、直接攻撃の対象にはならない公算が大きいが、既に戦闘員が潜入している可能性は否定できません。かつてイスラム教を怒らせてしまったことがありました。
「悪魔の詩」の日本人著者は筑波大学のエレベータ内で首を切られて殺されました。湾岸戦争は連合軍が大勝した事例で用いられるが、あの戦争でのイラク国民の死者は20万〜30万人と言われています。これだけの無辜の民を殺しているのです。世界秩序とは暴力支配ではないはずです。暴力の連鎖は悲しいことです。
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