| |
アメリカの農務長官や大統領までもが日本にやってきて、OPP(オルトフェニルフェノール・恐らくドイツ語)の使用認可に迫りました。長い船での輸送の間、カビの発生や腐敗を防ぐためにはOPPが不可欠だったからです。OPPは農薬として使用され、毒性が強く、厚生労働省は認可を認めていなかったのです。
しかし当時、日本の自動車や電化製品が米国に輸出され、貿易不均衡が生じており、それを解消する手立てが、かんきつ類の輸入だったのです。自動車や電化製品の輸入を制限されるのを恐れた日本政府は1977年にOPPの使用を認めてしまいました。
さらに翌年には、防カビ剤のチアベンダゾールの使用も認めました。これを契機にサンキストオレンジやレモン、グレープフルーツが日本に大量に輸入され、スーパーや青果店の店頭に並ぶようになり、消費者はそれらに残留した危険な化学物質を摂取させられる事になったのです。
東京都立衛生研究所で、OPPを飼料に1.25%混ぜ、ネズミに食べさせ結果、83%に膀胱ガンが発生し、腎臓障害も認められた。また、チアベンダゾールを毎日ネズミに体重1キロあたり0.7〜2.4g食べさせたところ、おなかの子供に奇形と骨格異常が現れ、催奇形性が確認されました。
OPPとチアベンダゾールはワックスに混ぜられ、かんきつ類の果皮に塗られているのです。毒性の強い殺菌剤の今ザリルも一緒に使われ、それらは果皮に残留し、果肉にも浸透するので、皮を食べなければ安心という訳にはいかないのです。
特に酸っぱい物を欲しがる妊娠中の女性には要注意です。輸入かんきつ類のバラ売りやスーパーがパック詰めしたもので、明らかに防カビ剤が使われているのに、表示していないものがあるので注意して下さい。お腹の子供達の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ストップする事は不可能なことなので、購入時や調理の工夫で、それらの摂取を減らす方法を紹介します。一番いいのは、国内産で旬のものを購入することです。産地の表示を確認して、ポストハーベストの心配のない国産ものを購入しましょう。農薬の使用が少ない旬のものを選ぶことも重要です。
2001年4月からは、有機農産物に有機JASマークがつけられるようになり無農薬や減農薬、減化学肥料という表示がされているものもあります。減農薬や無農薬、有機栽培の作物を宅配する業者も増えてきました。
家計の許す範囲で、こうした野菜や果物を選ぶとよいでしょう。調理にはよく水洗いをすることです。認可された中には発ガン性物質などの不安がありますが、すべての農薬ではありません。農薬の残留しやすい場所は限られていますから、調理の工夫で、野菜や果物に残留した農薬を減らすこともできます。
農薬が残るのは、表面や皮の部分ですので、流水でよく水洗いをしましょう。こすり洗いが可能なものは、スポンジや布巾で、水を流しながら30秒以上こすり洗いをします。ピーマンは、半分に切って種を除き、必ず内側も洗います。
皮や外側の葉、芯、へたをとり除く、皮のむける野菜や果物なら、流水でこすり洗いした後、皮を剥く、芯やへたを除くことで、農薬の大部分を減らすことができます。根菜類は皮を厚めに剥きます。
白菜、レタス、キャベツは外葉を、長ねぎは表のひと皮をむくだけで、残留農薬がだいぶとれます。加熱調理するときは、下ごしらえで、ゆでこぼしておきましょう。流水で十分水洗いして皮をむき、切ったあとに熱湯でゆで、ゆで汁を捨ててから調理するのです。
青菜類は、流水に5分ぐらいつけて、5〜6回振り洗いをしたあと、農薬が十分に溶け出すよう、切ってからゆでます。ビタミンCが壊れないよう、ゆでるのは1分以内です。ゆでたあと、流水にさらし、水気を絞って残留物質を絞り出します。
皮ごと食べる果物は水につけ置く事。皮むきができない果物は、流水の中で、手でこすり洗いをしたり、5〜10分水につけておくとよいでしょう。イチゴやさくらんぼは、ボールに入れ、水を流しっぱなしにして10分ぐらいつけたあと、ザルに入れて流水で5〜6回振り洗いします。
ポストハーベストは日本では、農薬を収穫後に使用することは認められていませんでした。一方、アメリカをはじめとする農産物輸出国の多くでは、使用してよいことになっています。レモンやオレンジ、グレープフルーツ、バナナに使われている防カビや防腐のための農薬は、日本では便宜上、食品添加物として使用を認められています。
だが、大変危険性が高いものです。劇薬に匹敵する急性毒性と強い発ガン性、赤ちゃんに奇形を引き起こす強い危険性が、確認されています。しかも、皮につけた薬剤が果肉まで浸透することがわかっているので、こうした添加物の表示のある輸入果物は、極力食べるのを避けた方が安心です。
特に子どもや妊婦は要注意です。国産のかんきつ類、ミカン・ハッサク・イヨカン・カボス・スダチ・レモンなどには防カビ剤は使われていないので、無農薬栽培のものを食べた方がよいです。
|
|