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放射線は、眼には見えない小さな粒子や光のなかまです。小さな粒子の放射線であっても、光の放射線であっても眼で見ることができないので、恐ろしく感じるかもしれません。自然界には多くの放射線がありますが、そのほとんどが心配はいりません。
放射性物質は自然界にも人工物にもありますが、注意深く隔離することができれば安全な存在です。放射線は一度に大量に浴びれば危険ですが、通常は安全です。我々は毎日微量の自然放射線 (平均2.4ミリシーベルト) を浴びて被ばくしているとされています。
年1回の健康診断で胸部X線 (0.06ミリシーベルト) 撮影によって被ばくしても、問題ありません。ミリシーベルトとは、受けた放射線量の影響を表す単位の1つです。Iシーベルトの1000分の1が1ミリシーベルトです。
シーベルトは人が受ける被ばく線量の単位で、放射線を受ける人体に対して用いられます。 一方、ベクレルという単位は、放射線を出す側の放射線量です。土や食品、水道水などに含まれる放射性物質の量を表すときに使われています。
放射線による年代測定には、いくつかの方法があり、放射性炭素年代測定は、その一つです。自然界では、放射性同位体の「炭素14 (14C)」が、1兆個につき1個あります。これを基に年代を測定するのです。
動植物は死ぬと炭素14Cの比率が変わり、少しずつ減少していきます。炭素14Cは5730年で半分になるので、そこから計算して遺物や遺骸の年代を推定するのです。放射能を出す物質は、遺跡の年代測定などに役に立ちます。古代の遺跡や遺物の年代を測定したいときに、放射性物質を利用した年代測定が有名です。
元素には同位体というものがあって、それが放射性物質となり、放射能を出しています。遺跡などの放射性物質の強さを測ることによって、年代測定が可能となるのです。放射性物質の天然の元素では10種類あります。ウランは有名ですが、ほかにキュリー夫妻の発見したポロニウム、ラジウムも放射性物質です。
また、炭素14 (14C)のように、元素には同位体というものがあって、その原子の原子核には、通常より多い中性子があります。これが放射性物質となることもあり、いろいろな粒子線や光線 (電磁波)を放射線として出します。
マリー・キュリー (1867〜1934年) 夫のピエール(1859〜1906年)と協力し、1898年にウランの化合物からラジウムとポロニウムを発見しました。どちらも放射性物質なので、命がけの研究でした。放射能、放射線という言葉はキュリー夫人の発案で、夫妻はこの研究で1903年、ノーベル物理学賞を受賞しました。ちなみにキュリー夫人は、女性初のノーベル賞受賞者です。さらに1911年、ノーベル化学賞も受賞し、物理学と化学に貢献しました。
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