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地球はほぼ球形で半径約6400q、地表から中心に向かって、地殻・マントル(上部マントル・下部マントル)・核(内核・外核)という球殻構造をしています。地殻とマントルは岩石、核は金属からできています。
地球は深くなるほど温度が高くなるため、地表付近の岩石は「硬く」、深いところにある岩石は「やわらかい」状態です。地殻と上部マントル浅部の温度が低く硬い岩盤の領域をリソスフェアといい、この部分がプレートと呼ばれます。
プレートとは地球表面を覆っている薄殻のようなものなのです。地球表面を覆うプレートは大陸プレートと海洋プレートに分けられます。大陸プレートとはユーラシア大陸やアフリカ大陸などの「大陸」をのせた軽いプレートです。
一方、海洋プレートの多くは海面下にあり、大陸プレートよりもやや重い岩石で地殻が構成されています。地球表面を覆っているプレートの数には諸説ありますが、太平洋プレートやユーラシアプレートのような大きなプレートは十数枚あります。
そして、大きなプレートの間を埋めるようにたくさんの小さなプレートがあります。それらのうち日本列島周辺にあるのは大陸プレート二つ、海洋プレート二つの合計四つのプレートです。
少し古い教科書には、東北日本は北アメリカプレート、西南日本はユーラシアプレートに属すると書かれていますが、最近、東北日本はオホーツクプレート、西南日本はアムールプレートに属すると考えられるようになってきました。
二つの海洋プレートは古くて冷たい太平洋プレートと若くて温かいフィリピン海プレートです。太平洋プレートは太平洋の大部分を占める世界最大のプレートで日本列島周辺では北海道〜東北〜関東〜伊豆・小笠原の下に沈み込んでいます。
フィリピン海プレートは関東〜西南日本〜九州〜沖縄の下に沈み込んでいます。運動する二つのプレートが接する境界はその運動のタイプにより三つに分類されます。一つはプレート同士が遠ざかる発散境界です。
発散境界(海嶺)では、遠ざかるプレートの間を埋めるように新しいプレートが誕生します。 プレート同士が水平にすれ違う場所もあります。横ずれ境界です。アメリカ西海岸のサンアンドレアス断層は有名な横ずれ境界です。
また、あるプレートが別のプレートの下に沈み込んだり、衝突したりする収束境界もあります。多くの収束境界では重い海洋プレートが軽い大陸プレートの下に沈み込みます。 プレート沈み込み帯です。日本列島はプレート沈み込み帯に位置しています。
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