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2016年(平成28年)4月14日21時26分、熊本県熊本地方でM6.5の地震が発生して、熊本県益城町で震度7を観測しました。震度7を観測したのは1995年兵庫県南部地震、2004年新潟県中越地震、2011年東北地方太平洋沖地震に次いで4回目でした。
当初はこの地震が本麗(一連の活動の中の最大の地震)と考えられていましたが、約2時間後の4月15日1時25分、M7.3の地震(本震)が発生し、熊本県西原村と益城町で震度7を観測しました。
2日間のうちに同一観測点で2度も震度7が観測されたのは、観測史上初めてのことでした。4月14日の最大前震以降、震源域周辺で地震活動が活発でしたが、本震の発生後は大分県中部や熊本県阿蘇地方など震源から離れた場所でも多数の地震が発生しました。
地震活動域が北東方向に帯状に広がり、長さ約150qもの範囲で活発な地震活動が起こりました。気象庁は、これら一連の地震活動を「平成28年(2016年)熊本地震」と命名しました。
4月14日のM6.5の最大前震を含む一連の地震活動により、熊本県を中心に死者267名(関連死含む)、重軽傷者2804名および全壊 8673棟を含む20万5878棟の住家被害が生じました(2018年4月13日現在。消防庁による)。
そのほか、土石流、地すべり、がけ崩れなどの土砂災害が多く発生し、阿蘇大橋が崩落するなど甚大な被害をもたらしました。熊本地震においては、震度1以上を観測した余震の回数が半年間で4000回を超えました。
この余震の回数は、活発な余震活動が続いた2004年新潟県中越地震よりさらに多く、近年発生した内陸地震の中で最も活発な余震活動が続いています。2025年現在、トカラ列島では、2週間にわたり地震活動の活発な状態が続いています。
鹿児島県十島村では立て続けに震度5強を2回観測。ここ4日間で震度5強以上が4回、3日には震度6弱の強い揺れもありました。引き続き、備えは万全にしていただきたいと思います。
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